19 これは、後に実現する神秘ですが、民を放逐していた者を既に慌てふためかせました。実際、彼は、香炉と火と香の象徴を知っていました。「死んでいる人たちと生きている人たちとの間に立ちはだかった[1]」方によってどのような生け贄が神に奉げられるか、彼は予見していました。当時、あらかじめ描かれた像がかの人たちを救いました。しかし私たちには、救いの真理そのものが訪れました。緋布と羊毛と牛皮で織られた大祭司の諸々の祭服に、あの「放逐者」である使いが赤面したのではありません。その使いは、偉大な大祭司の諸々の衣服の下に将来異こる諸々の事柄を理解し、すべての被造物にまさる事柄に譲歩しました。



[1] Nb.17,13.

 

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