使徒が次のように言ったのも、そのためです。こうあります。「しかし、異端者たちも、いなければなりません。それば認証された人たちが、あなた方の間に明らかに現れるためです[1]」。これはすなわち、次のことを意味します。信仰者たちと不信仰者たちの違いがすべての人に明瞭確実になるために、異端者たちの「諸々の香炉で祭壇が囲まれ[2]」ねばならないということです。たしかに、教会的信仰が、黄金のごとくに輝き始め、その宣教が火で練られた銀のごとくに、人々に輝いて見えるとき、異端者たちの諸々の声は、いっそう大きな不体裁と恥辱をもって、光沢のない青銅の陳腐さの中で貧相に現れるでしょう。



[1] 1Co.11,19.

[2] Nb.17,3.

 

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