――闇に抑圧されたエジプト――

更に屠りはファラオが支配権を行使するエジプトの中で行われる。エジプトは地上にあり、闇に抑圧されている[1]。この闇とは無知である。そしてエジプトを支配する彼の支配下にある人々は(精神の目を)曇らせる大きな無知の中にいる[2]。また彼自身も(その国に)居を構え、自分自身について思い上がった考えに取り憑かれているのである。彼がこう言った通りである。「主とはいったい何者か。私は知らない。私はイスラエルを行かせない[3]」と。彼は(そう言って聖書の)次の言葉と同じことを承認しているのである。すなわち、「私は私の王座を雲の上に据えよう。私は天に昇って行こう。(そして)いと高き者と等しくなろう[4]」。



[1] 「闇」は、オリゲネスが頻繁に採用する「エジプト」の語源的解釈である。後出の「異国」もエジプトを指す。「預言者」は明らかにモーセであり、「ファラオ」は悪魔を表している。

[2] evn pollh/| avgnoi,a| tuflw,sewj eivsi

[3] Ex.5,2.

[4] Is.14,13-14.