従順 長上には、父親のように従いなさい(He.13,17)。あなた方一同に配慮する司祭には、更に一層従いなさい。 したがって、以上のことがすべて守られるようにすること、および、何かが守られなかった場合、これを無為に見過ごさず、改め正すように心がけることは、第一に長上の権限である。ただし、長上の才能や力量を越えることは、あなた方の間でより大きな権威を有する司祭の裁量に委ねなければならない。 あなた方の上に立つ者は、支配する権能によってではなく、奉仕する愛によって、自分が幸いであると思わなければならない(Lc.22,25-26;Ga.5,13)。彼は、あなた方の前では名誉によって上に置かれるものの、神の前では畏れによってあなた方の足元に平伏さなければならないのである(Si.13,20)。彼は、みなの間で、善き業の模範として自らを示さなければならない(Tt.2,7)。落ち着きのない者を戒め、小心な者を慰め、弱い者を支え、すべての者に対して忍耐強くなければならない(1 Th.5,14)。彼は、規律を喜んで守り、畏れられつつ規律を課さなければならない。二つのことは不可欠であるが、彼は、あなた方に畏れられるよりも、あなた方に愛されることを望まなければならない。長上はいずれ神のみ前で、あなた方のことについて報告しなければならないのだということを、常に考えておきなさい(He.13,17)。それ故あなた方は、一層よく従いながら、自分自身のことばかりでなく(Si.30,34)、彼のことも憐れまなければならない。彼は、あなた方の間で高い地位にあればあるほど、それだけ一層大きな危険に晒されているのである。