病人の世話

 もちろん病弱な者たちは、負担の軽減を必要としているのであるから、彼らに過重の負担をかけないようにしなければならない。それと同様に病後は、たとい彼らが世俗の嘆かわしい極貧の状態から抜け出してきた者であっても、速やかに健康が回復されるように取り扱われなければならない。これはいってみれば、以前の生活習慣が富んでいた者たちに与えていたものを、目下の病気が彼らに与えている、ということなのである。しかし彼らが最初の体力を回復したならば、各自のより幸せな生活習慣へと戻らなければならない。この生活習慣は、必要とする物が少なければ少ないほど、神の僕に相応しいものである。健康を回復した者たちは、病弱な者たちに止むをえず許される食欲に縛られてはならない。健康を回復した者たちは、窮乏を耐えるのにより力ある者たちをこそ、一層富める者と見なさなければならない。確かに、より少なく必要とすることは、より多く所有することよりも優れている。

 

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