ペドロ・フェランド

聖ドミニコ伝

 

門岩夫 編集

最終更新18/12/28

 


 

解説

この伝記は、一二三五年と一二三九年の間に完成されたと推定される聖ドミニコに関する二番目に権威ある資料である。この伝記の著者ペドロ・フェランドは、一二五四年と一二五八年の間に死んだと推定され、年代的に聖ドミニコに極めて近い人物である。本伝記の資料は、ペトロ・フェランドの収拾した資料とジョルダヌス・デ・サクソニア作の『説教者会創立史』である。

 

内容

  33光明に輝く顔――彼の模範の豊かさ
神はドミニコを通していかに教会を整えられたか 34広い愛の心――父の後に続こう
彼の誕生の聖なる前兆――家柄および幼年時代 35死の蔭で
額の星 36平和の遺言――栄光の生涯
パレンシアでの学生生活 37神の家で、天使の歌声の中に
彼の愛徳心の英雄的一面 38数多の奇跡を残した人物の足跡
オスマの司教座聖堂参事会副院長――彼の霊魂の描写 39甘美な芳香の波――快い香油の壷
スペインからの最初の旅立ち――使徒としての熱意の活動 40病の完治
ローマへの道――シトー 41赤い傷痕
十二人のシトー会士の長となったオスマの司教――説教者修道士ドミニコ 42そして健康を回復した
10信仰に関する第一の戦い――火の中から飛び出した文書 43突然の回復
11プルイユの修道院 44完全なる回復
12オスマの司教の計画と死――宣教の勇士兄弟ドミニコ 45肉体についている唇が治ることは不思議ではない
13異端の中に道を開く――殉教への渇望 46健康の恩恵
14霊の益となるように隣人を救済したこと 47籾殻
15彼の手本の示した効力 48予期していなかった健康
16徳の力 49もとに戻った指と回復した傷
17宣教の労苦――プルイユ近隣 50ドミニコへの祈願
18新しい光が昇る 51ドミニコの墓の平石
19教皇の面前で請願したこと――聖アウグスティヌスの会則 52長い間切望していた健康
20最初の修道士たちと最初の修道院 53ドミニコの助け
21説教者兄弟会の認可 54肉体の力が回復する
22兄弟ドミニコはモンフォール伯の死を夢に見る――最初の諸修道士の分散 55突如として回復した
23ローマへの帰還 56みんなの予想に反して健康になる
24ドミニコの得たもの――兄弟レジナルド 57その子の健康が突如として回復篠が解った
25兄弟レジナルドの奇跡的回復 58即座に健康体になった
26兄弟レジナルドの死 59神の徳は健康を回復させた
27ステファン枢機卿の甥が生き返ったこと 60新しい言葉が古い沈黙を打ち破る
28十字架の印で雨を払いのける 61舌は完全にもとに戻り、同時に使用することもできるようになった
29スペインへの帰国――悪魔を通して 62彼女の目は光りに向かって開かれた
30修道士たちを分散する計画 63娘の聴力が回復した
31神の啓示により兄弟ドミニコと合流したある司祭 64聞こえぬ耳に聴力が与えられた
32ある司教が修道会の起原の聖性を確かめる 65その他の数多の奇跡