45 肉体についている唇が治ることは不思議ではない

 

やはりマンゾリーノに住むモナケッタと称する他の婦人の下唇が一年の間麻痺していた。唇が大きく腫れ死人のように垂れ下がっていたので、話すこともできず、食事を採るのも困難であった。ドミニコに助けを哀願すると、即座に健康を回復した。唇で霊魂の腐敗を何度も治した人が、肉体の唇を治したとしてもそれは不思議なことではない。