What is Excalibur? |
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Excaliburケルト民族の王権の象徴、英雄の中の英雄であることの証この剣の持ち主、アーサー王とは、円卓の騎士の活躍などで有名な「アーサー王伝説」に登場する英国の伝説的英雄の事である。伝説的な人物であるので、実在したかどうかは定かではない。もし実在していたとするならば、彼の生きた時代は西暦五百年前後とされている。 この時代にはまだプレート・アーマーなどというものは存在せず、騎士達は皆チェインメイルを身に纏っていた時代である。剣もまた後の世の騎士達が帯びていたような諸刃の剣ではなく、北欧で生まれた片刃のナイフ、サクスを改良し、大きくしたスクラマサクスという武器が生み出された時代であったので、エクスカリバーが両刃であったとは決して断言は出来ないのである。 この剣が彼の手に渡った経緯の解釈には二通りの説があり、一つは彼が王となった時に、湖の乙女という妖精から授かったという説である。ある日彼は戦闘で自分の剣を折ってしまった。そこでマーリンという、幼い頃から世話になっている魔法使いに新たな剣を手に入れたいと願った。マーリンは彼をひっそりと静まりかえった湖に連れて行くと、その水面から一本の美しい腕が突きだした。その時に握られていたのがこのエクスカリバーだという説である。 そして…もう一つの有名な説が、岩に突き刺さっているこの剣を、彼が抜いたという話である。イングランド南部のソールズベリという場所に、ある日岩に突き刺さっている一本の剣が現れた。その岩にはこう書き記されてあったという。「この剣を引き抜く者こそ、真のブリテンの支配者である」 この為、大勢の者達がこれを引き抜こうとしたが引き抜けずにいた所、当時15歳であったアーサーが、いとも簡単にこれを抜いてしまったという話である。 こうして得た聖剣の力によって、彼はイギリスの統一に成功し、ゲルマン民族を追い払い、ローマ皇帝を名乗る侵略者からも自国を守り通すことが出来たという。この際、アーサーは一人で敵の騎士五百人を相手したが、この剣で斬れない物はなく、また刃こぼれ一つしなかったという。 しかし、このエクスカリバーも彼の死と共に再び妖精の国へと返還される事となる。アーサー王の妻であるグェネヴィアと、円卓の騎士の一人であるサー・ランスロットとの不倫が発覚、魔女モーガン・ル・フェイの陰謀、息子のモードレッドの反乱などによって、平和だった王国は内乱に突入する。 結果、アーサー王はモードレッド王子と相討ちになり、共に致命傷を負ってしまう。アーサー王は数少ない生き残りの騎士、サー・ベディビアに、「エクスカリバーを湖に投げ入れよ」と命ずる。サー・ベディビアはこの聖剣を投げ込むことが出来ずに二・三王の元を行き来する事になるが、最後は決心して湖に投げ入れた。すると、湖面から一本の美しい腕が伸びてエクスカリバーを掴むと、ゆっくりと三度剣を振り、そのまま湖へと消えていったという。彼はこの事を報告しようと瀕死の王の元へ急ぐが、その時既にアーサーは湖の乙女の操る船に乗せられて、妖精の国アヴァロンへと旅立つところであったという・・・。 |
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