OnLine Analytical Processing
膨大なデータを分析して何らかの問題点や因果関係を発見しようという時、
エンドユーザーでも対話的に試行錯誤をしながらデータベースを直接的に操作できる様に、
多次元データベース構成とした分析型情報システムのこと。
コンピュータに蓄積されているデータを使って、自身のニーズに合わせた自由な分析を行うには、
ユーザーにも分かりやすく、快適に操作できる環境が必要である。
そのためにデータを多次元構造の形で用意し、大容量のデータでもスムーズにハンドリングできる様に、
各種の仕掛けを凝らしたシステムがOLAPである。
OLAPによる多次元分析
例えばある会社の販売実績であるならば、
「地域別」「製品別」 「月別」などの軸(次元)を設定し、
“地域ごとの製品販売実績”、“製品ごとの地域別販売実績”という様に
軸を入れ替えて比較 する(ダイス)、
「地域別」「製品別」を固定して「月別」の推移を比較する(スライス)、
ある地域におけるある商品の販売を月別ではなく、
さらに細かな日別のデータを表示する (ドリルダウン)
などの操作を繰り返すことで行われる。
OLAPの最大の特徴は、基幹系の固定項目の帳票とは異なり、
定義された軸(次元)の範囲であれば、
エンドユーザが自由自在に軸を入替えて タイムリーに情報を分析できるところにある。