平均聴力レベル

平均聴力レベル』 という表現があります。
これは、人の会話に必要な500Hz〜4000Hzの平均の聴力を計算したものです。
求める為の式は、3分法、4分法、6分法などがありますが、ここでは4分法で説明します。
(現在、障害者手帳の申請等に使われているのは4分法です。)

それぞれの周波数で 「 ・×」 の付いているメモリの数値(dB)を当てはめてみて下さい。

( 500Hz + 1000Hz × 2 + 2000Hz ) ÷ 4

下の私のオージオグラムで計算してみましょう。





右の平均聴力レベル = ( 45 + 50 × 2 + 80 ) ÷ 4 = 56.25
左の平均聴力レベル = ( 45 + 50 × 2 + 75 ) ÷ 4 = 55    

それぞれ四捨五入をして、右が56dB左が55dBとなります。


世界保健機関(WHO)の定めた難聴レベルの分類によると

 難聴レベル 平均聴力レベル 聞こえの目安
軽     度 26〜40dB  普段の会話には殆ど支障が無いが、小さな声での会話、
 または 騒々しいところでの会話で聞き取れないことがある。
中  等  度 41〜55dB  普段の会話でも比較的大きめの声でゆっくり話すせば
 聞き取れるが、少し離れるとあまり聞き取れない。
や や 高 度 56〜70dB  耳もとで大きな声で話すと聞き取れる。
高     度 71〜90dB  耳もとで大きな声でやっと聞き取れる程度。
重     度 91dB以上   普段の会話はほとんど聞き取れない。


というようになりますが、下のような分類の方が日本では一般的かもしれません。

 難聴レベル 平均聴力レベル 聞こえの目安
正 常 耳 10dB〜  ささやき声も良く聞こえる。
 軽 度 難 聴 30dB〜  小声が聞き取りにくい。。
 中 度 難 聴 50dB〜  普通の声が聞き取りにくい。
 高 度 難 聴 70dB〜  大きな声でも聞き取りにくい。。

90dB〜  耳もとの大きな声でも聞こえない。
ろ    う 100dB以上  通常の音はほとんど聞こえない。