補聴器の種類

ここ数年で補聴器がアナログからデジタルへ変わり、性能が飛躍的に伸びてきました。
また、音質向上や、雑音・ハウリングの制御だけではなく、電話やテレビとリンクさせて直接補聴器に音を飛ばす機能を持ったものなど、生活上の便利性を考えた製品も登場しています。
更には、着けていることが分からない様な小さなもの、カラフルでデザイン的なものなど、ビジュアル的にもさまざまなものがあります。
以前、補聴器が使いこなせずに 「こんな雑音やハウリングばかりじゃ使えない」 と思っている人も、ぜひ、補聴器相談会などで試聴をされることをお勧めします。

補聴器の種類

形による分類


    耳あな型補聴器  耳かけ型補聴器  OTE (On The Ear) 型補聴器
    箱型補聴器     メガネ型補聴器

デザインあれこれ

便利な機能


補聴器の種類

◇デジタル補聴器
デジタル補聴器には高性能マイクロチップ (小型コンピュータ) が組み込まれていて、高度で複雑な処理を瞬時に行うことができます。
マイクから入った音声は一度デジタル化 (数値化) されて、聞き取りやすい音にする為の処理を行ったうえで、再び音声化してスピーカーから出力されます。
そのようにコンピュータで音声処置をするので、雑音を抑えたり、必要な会話は増幅させるなど細かい音の調節が可能となります。
また、パソコン等に繋ぎ、音の高さごとにある程度出力を変えることが出来る為、ある程度まで聴力の変化に対応することが出来ます。
少し前までは高価なものでしたが、近年はそれなりの機能で安めの機種も出てきています。



◇アナログ補聴器
音 (波形) をそのままの電子信号として扱って処理し、内部で増幅してスピーカーから出力します。
基本的に入った音を全て拡大するので、音量を上げると雑音等も大きくなってしまう難点があります。
「デジタル補聴器」 と表示のない補聴器の大半がアナログ補聴器となっています。

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形による分類

補聴器には大きく分けて4つの形 (耳の内側に収まるタイプ、耳に掛けるタイプ、ポケットに入れるタイプ、メガネと一緒になったタイプ) があります。



◇耳あな型補聴器
本体を耳の穴に挿入して使用する補聴器。
耳介を使って音を集め、耳の穴の近くにあるマイクで音を拾うという集音方法は、本来の集音方法に近い。
本体が耳の穴に入るので、汗をかき易い人には耳かけタイプよりお薦め。



大きさによって、フルサイズ、ハーフサイズ、CIC などがあります。
殆どがオーダーメイドなので人によってサイズが異なりますが、小指の先くらいのものから、親指の先より大きいものまであります。
機種により、ボリューム調整のツマミ、プログラム切り替えボタン などが付いたものもあります。
小さく、着けていても目立ちませんが、その分はずした時に紛失の恐れがあります。
マイクとイヤホンの距離が近いため、以前はハウリング (ピーピー音) が起こり易かったのですが、現在はハウリングが起こりにくい機能を持ったものが主流になりました。
オーティコン:Tego_フルサイズ

CIC
以前私が使用していたタイプです。
オーダーメイドなので、人によりサイズが異なりますが、私のものでベージュの部分の縦が1.5cm、全体の奥行きが2cm程です。
全体的に小さい為に電池も小さく、直径6mm程です。 (従って電池の寿命も短くなってしまいます。)
着用時にはほとんど外からは見えないというメリットがありますが、ある程度指先が器用でないと扱いが難しいかも知れません。
電話使用時のハウリングは標準の耳穴形に比べ起こり難いです。
オーティコン:Adapto_cic

マイク分離型
ベージュの部分がスピーカー、先っぽの半透明な部分がマイクです。
スピーカーを耳の穴に挿入し、マイクの部分を耳介の内部に引っ掛けるようにして装着します。
マイクの位置が耳介のくぼみにはまっている為、風きり音が殆どしないようになっています。(耳介の形によって多少個人差あり。)
本来なら大きい音が必要な人は 「フルサイズ」 等の大きめの補聴器になりますが、マイク分離型を選択することによって小さく目立ちにくい補聴器にすることが可能になります。
NJH:Touch_cic


耳あな型補聴器 (フルサイズ) 耳あな型補聴器 (CIC) マイク分離型



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◇OTE (On The Ear) 型補聴器

耳のくぼみに収める 「OTE (On The Ear) 型」 と呼ばれる新しいタイプの補聴器。
上記で紹介した 「マイク分離型」 とは逆で、本体からスピーカーが分離しています。
大きな特徴は 「アクセサリー感覚で補聴器を楽しむ」 デザイン。
「隠す」 補聴器から 「魅せる」 補聴器へ と、従来の補聴器の概念を覆す斬新なデザインにより、補聴器がハンディキャプトであることを示したり、年寄りくさいものといったネガティブなイメージを払拭し、補聴器使用に対する抵抗感を軽減させています。
ユーザーが自由に着せ替えることができる17色のカバー付きで、その日の気分や洋服とコーディネートして、自分のセンスを表現することが可能。
軽度難聴者 (普通の会話には不自由しないものの、小さな声や遠くの声が聞き取りにくい方) に適しています。
独特な装着方法なので、耳の形によっては上手く装着出来ない場合もあります。
シーメンス:Vibe


OTE型補聴器 17色のカバーバリエーション



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◇耳かけ型補聴器
本体が耳の後ろに来るように、耳に掛けて使用する補聴器。
汗が伝いやすい場所に本体が来る為、濡れて故障しやすい面がある。
耳あな型や箱型、メガネ型に比べて、一番種類が豊富。



耳かけ型補聴器 (コンパクト)
風きり音が他の形のものより強いかも知れません。
透明のチューブの先端に耳栓をはめ込んで、耳の穴に装着します。 
耳栓には既製品と耳の形にあわせて作るオーダーメイド (イヤモールド) があります。 
耳の穴には耳栓しか入らない為、中耳炎などで耳垂れがある場合でも使用できます。 
オーティコン:Tego_コンパクト

ミニ耳かけ型補聴器 (オープンフィットタイプ)
ハウリング (ピーピー音) を制御する機能が充実してきたため、今までのように イヤモールドで完全に耳の穴を塞ぐ必要がなくなってきました。
耳栓を薄く柔軟な素材で作ることにより、オーダーメイドでなくても耳の穴にフィットし、挿入感も軽減されています。
また、空気が出入りする穴を大きく開けることによって、閉塞感や自声の響きも大幅に軽減されました。
本体から耳の穴まで音を空気で伝えるための管や耳栓が小さくなり、目立たないという利点もあります。
NJH:Reach_charcoal

耳かけ型補聴器 (外耳道内レシーバ)
補聴器の本体から耳の穴まで空気で音を伝えるのではなく、耳栓の先自体がスピーカーになっているものです。
そのため、より鮮明な音になります。
本体からスピーカーが分離しているので、その分本体が小さくなります。
本体にあるマイクと耳栓の先のスピーカーが離れている為、よりハウリングを抑えることができます。
オーティコン:Agil_ミニRITE


耳かけ型補聴器 (コンパクト) 耳かけ型補聴器 (外耳道内レシーバ/オープンフィット)



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◇箱型補聴器

本体にコード式イヤフォンをさし込んで使います。
本体は、タバコの 「ショートホープ 」 位の大きさです。 
操作が簡単で、本体にあるマイクを相手の口元へ持って行き、直接話し掛けてもらうなどの使い方も出来ます。 
高度難聴にも対応できるパワーがあります。 
大き目の電池を使用する為、持続時間が他のものに比べて長いです。
ポケットに入れて使用する場合が多いので、衣服との摩擦音 (衣擦れ音) を拾い易いのが難点です。
オーティコン:Pocket_lying



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◇眼鏡型補聴器

文字通りメガネの形をした補聴器です。
メガネのフロントのデザインやカラーのバリエーションを組み合わせることが出来ますが、性質上、デザイン的にかなり限りがあります。
レンズに色をつけてサングラスにすることも可能です。
現在の眼鏡形補聴器の殆どは、音を振動に変え骨を震わせることによって音を伝える 「骨導式補聴器」 です。
Starkey:F228D_ニコライゴールド
フロントのバリエーション





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デザインあれこれ

今までの補聴器のイメージを一新させるようなデザインは、補聴器に対する抵抗感を軽減する事にも一役買っています。



◇耳かけ型補聴器のバリエーション


耳かけ型補聴器 (外耳道内レシーバ)
「外耳道内レシーバ」 タイプの耳かけ形補聴器です。
以前の 「補聴器は目立たないように 肌色・髪の色」 という思い込みを払拭し、デザイン的に 「魅せる」 補聴器も増えてきました。
着けている時は目立たないので、「外して人に見せたくなる」 補聴器です。
オーティコン:Dual
オーティコン:Dual/カラーバリエーション





以前は、なるべく目立たないようにと、肌色や黒、茶などの髪の色に合わせたカラーばかりだった補聴器も、
カラーが増え、好みに合わせて好きな色が選べるようになってきました。

NJH:Reachl/カラーバリエーション
オーティコン:Epoq 他/カラーバリエーション



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◇箱型補聴器のバリエーション








一見、携帯ミュージックプレイヤーのように見える 「箱型補聴器」 です。
ビジュアル的に 「箱型補聴器」 に抵抗がある人でも使いやすいデザインになっています。
また、一般的な箱型とは違い、聴力に合わせて左右個別に聞こえを調整できる 「ステレオ・チューニング方式」 なので、左右のバランスがとれた、より自然な聞こえを実現します。
両耳で聞くことができるので、音の奥行き、音の方向感覚、騒音下での聞き分けなどの向上が期待できます。
テレビやミュージックプレイヤーなどのAV機器をつなげて楽しめる「外部入力端子」も搭載されています。

  • 車や自転車等の運転中に 「イヤホン、及びヘッドホン」 を装着していると違反になる恐れがあります。補聴器であることが解れば実際に違反にはならないと思われますが、とりあえず 「呼び止められる」 ことはあると思うのでお気をつけください。
  • 会議などで使用する場合には、やはり 「音楽を聴いている」 と誤解をまねく恐れがあるので、同席する方々には 「補聴器である」 ことは伝えておいた方が良いかと思われます。
パナソニック補聴器:ONWA_JJ

パナソニック補聴器:ONWA_JJ/カラーバリエーション






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便利な機能


ブルートゥース 等

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