こんにちは^^。
私たち「あきた空き家かんり」の初のブログ記事です。
ここでは秋田県内の集落を取り上げ、今の姿をご紹介いたします。 そしてそこに住む人々、
かれらの想いをみなさんに伝えたいと思います。そして、たまに管理人のひとり言や日記も
出てくるかもしれません。
楽しいブログ作りを、心がけていきたいと思います
また、是非とも紹介して欲しい自分の村がありましたら、「あきた空き家かんり」へご一報ください!
では早速、とある集落の農家の方の紹介です。
秋田県北秋田郡合川町増沢集落(旧町村名)
成田元晴さん
「秋田県北秋田郡合川町増沢集落(旧町村名)
この村の過去は平安の時代、およそ千年余を遡ると言われている。数少ない先人たちは、
この川とこの大地に自分の未来を懸けたのである。
この川は時々氾濫するが、豊かな土を恵んでもくれた。村人はこの地で稲を育てた。馬を飼い
労働力として活用しながら、堆肥は有機肥料として施し、刈り取った稲は天日に干し、
今で言えば安全で安心な米だが、当時は当たり前の米を作っていた。
苦労も多かったろう、しかし今語り継がれる言葉から思い描くのは困難である。
変わらぬものは川の水と豊かな土、いわゆる自然の恵みである。
この村は、秋田県内陸北部に位置し、霊峰森吉山から沸き出る水源が、阿仁川と小阿仁川を創り、
その流れが交わってさらに水かさを増しながら流れる、山に遮られ大きく蛇行するすり鉢状の
地形の縁にひっそりと存在する。
そこを増沢集落という。
この村には年寄りが多い、みんな結構元気がいい。頑固に自らのスタンスを崩さない。
ここでちょっと村人を紹介しようと思う。同じくこの集落に暮らしている、惣冶郎さんとみどりさん、
そしてこの私、管理人の祖父常太郎である。
現代はコミュニティが解体していると言われているなか、まだここでは村人同士の助け合いが
残っている。
しかし、やはり人口の減少等で、結構無理をしている部分もある。
こんな村には秋が一番似合う。いろいろな表現があるが、なんたって一番は「収穫の秋」である。 春に始まった食物の生育は夏を経て、秋にクライマックスを迎えるのである。
この村のお祭りは秋祭りである。豊作を祈願するのである。むかし、それはそれは にぎやかに
行われていたものである。
秋の代表はなんといってもこの風景であろう、あたかも日本の原風景の様である。
この村には何にもない、でもこの村には何かがある。
若い人々は出て行ったきり戻らない、人がいない。それでも誰もこの村を悪くは言わない。
待ってはいても!
この村こそが自分の人生だから、この村で生まれ、この村で一生を終えるのは当たり前の
ことなのである、村人にとっては。
私たちはこの村で生まれ、暮らしています・・・。
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