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こんにちは☆

もうすぐ8月も終わりですね。

朝晩がだいぶ涼しくなってきたと感じる今日この頃、皆さんはいかがお過ごしですか? 夏の疲れが溜まって残暑に夏バテをする人も多いようなので気をつけましょうね・・・汗




今日は4人目の組合員紹介をしたいと思います嬉しい顔

今回登場するのは、「私のふるさと紹介」で鹿角の集落を紹介させていただいた、成田兼光です。


「農業日誌」という形で、成田が日々行っている農作業の工程を紹介してもらいます。

ではどうぞ・・・。





■ 成田兼光の農業日誌 ■


全国の秋田県出身の皆様、はじめまして私は鹿角の成田兼光です。

前に「ふるさと紹介」で自分の村である鹿角市石野集落を紹介しましたが、今回はもっと詳しく農業を通して自分の日常を伝えたいと思います。




鹿角地域は秋田県北部に位置し、十和田八幡平国立公園に囲まれた自然豊かな純農村地帯です。

奥羽山脈からの豊富な清水、広大で厚い黒土、そして昼と夜の寒暖差が大きく、一年を通じて冷涼な気候により、古くから米や野菜の栽培が盛んに行われております。




秋田県の米といえば「あきたこまち」が主流ですが、鹿角地域では恵まれた気候を生かし直播栽培(じかまきさいばい)による「淡雪こまち」の生産を今年から本格的に取り組みました。

当然ながら自分も農業改良普及所であるJAの指導を受けながら「淡雪こまち」栽培を始めたので、これからそれを紹介します。


まずは「淡雪こまち」の正体をここで明かします。

・・・淡雪こまちは低アミロース米です。

お米の70%はでんぷんで出来ていますが、その中に含まれるアミロースが3%から17%程度のお米を低アミロース米といいます。もち米はそれが0%です。

アミロースが低いほど米が美味しいといわれますが、淡雪こまちは一般のうるち米(通常ごはんとして食べる米)ともち米の中間の性質であるので、モチモチとふっくらのおいしいご飯になります。



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l 5月10日 晴れ

発芽した種籾(たねもみ)にある細工をします。

播いた後、土地の中で種に酸素を供給して発芽を促進させる役目の薬剤を散布します。これをカルパーコーテイングといいい、この薬剤は過酸化カルシウムを粉にしたもので農薬とは違います。




□ 5月11日 晴れ

田んぼの代掻(しろか)きを行います。

これは田んぼに水を入れて土と混ぜて土をとろとろにする作業で、通常の田植え作業と同じです。




□ 5月12日 雨

直播の作業です。

ここでは10日にコーテイングした種籾を、直接田んぼに植えつけていきます。

通常はハウスで種籾を苗になるまで育ててからその苗を田んぼに植えるのですが、この苗まで育てるという工程が省けるのです。ここが重要です。コストダウンして美味しさを保つことができれば、いわゆるいい商品を安く提供できる経済原則に沿うことになります。

最初は本当に芽が出て育つのかとても心配でした。




□ 5月30日 晴れ

それから2週間あまり、ついに芽が出て苗に成長し始めました。



まさに歓喜の瞬間であります。 自然と一緒に暮らしていると実感する時です。




□ 6月9日 晴れ

田植えから1ヶ月ほど、田んぼにも雑草が生えてくるため、草取り作業の仕事が出てきます。

手作業のため根気がいります。

嫁とおばあちゃんに敵う者はいません。
まさに無敵の2人です!!




□ 8月1日

立派に成長してきました。 周りの稲と変わりません。

作業の省略によるコストダウンとおいしい米の両立への挑戦です。

しかし、淡雪こまちの直播栽培はいろいろと条件が制限されるため、どこでも作れる方法ではないのです。

特に気候条件において、ここ鹿角地域が適しているとのことでありました。






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この米が収穫できるのは、10月に入ってからです。

このホームページを見た方で、是非食べて見たいと思ったならば、申し込んでください。何人かにささやかなプレゼントを考えております。





自分の住んでいる石野集落はご承知のとおり19戸の小さな集落です。

まもなく限界集落になろうとしています。

耕作放棄地を解消するために、景観作物としてひまわりなどの花壇をみんなで育てております。



こちらは、満開の時期に新聞で紹介されたものです。

やがて夏とともに花が開き、道行く人に自然のすばらしさ、大切さを見せてくれるのです。

大地と光と水があれば、ずっと農業が続けていけるのです。

そして、毎年みんなにこの感動を与えることが出来ます。




もう秋がそこまで来ています。


PART2ではこの淡雪こまちの収穫の様子をお伝えします。

また、プレゼントの準備もしておきますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。


2009年 夏
秋田県鹿角市十和田瀬田石字石野7 成田兼光 56歳