フィラリア(犬糸状虫症)
| 【感 染】 |
フィラリア症(犬糸状虫症)とは、蚊が媒介する(蚊にうつされる)寄生虫で、感染すると、心臓(肺動脈)に成虫は寄生して、心臓病、肝臓病、腎臓病など、いろんな病気を引き起こすとても恐い病気です。 成虫は、そうめんのように細長く、約15〜30センチほどの長さまで成長します。 フィラリアは。感染した犬の体内でミクロフィラリア(フィラリアの子虫)を産み、血液の循環により全身に行き渡ったミクロフィラリアを、蚊が吸血時に一緒に吸い上げてしまいます。この時点では、ミクロフィラリアに感染力はありませんが、蚊の体内でミクロフィラリアは成長し、感染能力のある幼いフィラリア(感染子虫)に成長します。 その蚊が、別の犬の血を吸う際、一緒にフィラリアの感染仔虫が皮膚に入っていきます。 皮膚から入った感染子虫はその後、皮膚の下や筋肉の中で成長しながら、心臓に向かっていきます。心臓(肺動脈、右心室、右心房)が最終の住みかになり、またミクロフィラリアを産みます。こうやって、グルグルと感染のサイクルが出来てしまいます。 |
| 【症状】 |
感染してすぐは、無症状の場合が多く、数年経って初めて症状が出てくることが多いようです。 咳が出る、何となく元気がない、散歩などの運動を嫌がる、食欲がない、痩せてくる、フラフラするなどの症状が現れます。 また、症状が重くなると失神、貧血、腹部がふくれる(腹水のため)、尿が赤くなる(血色素尿)、呼吸困難などもみられるようになり、発見が遅れると、死に至ることもあります。 |
| 【感染する 確率】 | 感染する確率は、地域によって差がありますが、一夏予防をしなかった場合、30〜40%、三夏予防しなかった場合、90〜100%の感染率だと言われています。中には、感染しても発病しない犬もいるようです。 また、予防はしていたけれど最後の1〜2ヶ月だけ予防をしなかったために感染してしまった例などもあります。 |
| 【予 防】 |
動物病院で検査を受けてから薬を飲ませます。 予防薬には、錠剤・顆粒・チュアブルがあり、月1回あるいは毎日飲ませるのですが、最近は月1回のタイプの予防薬が主流となっています。 フィラリアという病気の性質上、飲ませる期間は蚊と密接な関係があります。予防薬は蚊からの感染が始まって1ヶ月後より始め、蚊からの感染が終わってから1ヶ月後まで飲ませなければなりません。地域によって差がありますが、4〜6月頃より11〜12頃まででしょうか。動物病院で、先生の指示に従い、体重測定をして体重に見合った用量の薬を飲ませるようにしましょう。 フィラリアに感染し、ミクロフィラリアが血液中にいる状態で予防薬を飲ませると、副作用により重篤な症状を示す場合はあるので、必ず病院で検査を受けてから飲ませます フィラリアの予防薬の効果 月1回のませる予防薬は1ヶ月間薬が効いているのではなく、飲ませたときしか効いていません。 フィラリアの幼虫を持った蚊に刺され、犬の体内にフィラリアの幼虫が進入してきます。数回脱皮しながら、心臓へ向かい成虫になります。予防薬は、進入してきた幼虫が、大きくなる前に殺してしまう薬です。 その猶予期間が30〜50日なので、投与期間が1ヶ月以上あくと、フィラリアが薬の効かない大きさになってしまいます。また、最後の投薬後にフィラリアを持った蚊に刺されると感染してしまいます。 出始める前から飲ませても、本来の予防薬としての効果は発揮されません。また、最後に予防薬を飲ませた後に、フィラリアに感染した蚊に刺されれば、感染して体内で成長してしまうため 、蚊がいなくなって1〜2ヶ月後までは飲ませるようにします。 蚊が飛んでいる時期に予防薬を中止するのは、今までの期間の予防を投げ出すのと同じくらい怖いことです。 |