Rosemaling  History   
 ローズマリングは、17世紀ノルウェーの南部地方の農村で生まれた、北欧の伝統的なフォークアートです。林業と農業技術の改革により豊かになった農民たちにより、生活の中に取り入れられていきました。

 濃淡のグラディエーションのストロークで、抽象的な花や葉・つるを描いていきます。それぞれの地方によってスタイルが異なり、ハリングダール(Hallingdal)地方・テレマーク(Telemark)地方・ログランド(Rogaland)地方・ウ゛ァルドレス(Valdres)地方など、地方の名前がそのままそれぞれのスタイルの名前として残っています。幾何学的なデザインが使われたり、バロック様式・ロココ調の影響を受けたりと、それぞれの地方により独自の技法やスタイルが育っていきました。 
 
 ローズマリングは、初めは教会に描かれ、その後、壁・天井・家具・小物などにも描かれるようになり、人々に広まっていったようです。正式な絵画の学校も設立され、多くの画家が育ちました。また、当時は画家だけでなく、建築や家具などの職人も仕事として描いていたようです。
 
 産業革命による工業化の影響を受け、1880年頃から、ローズマリングは衰退していきます。林業と農業技術の改革により栄えていったローズマリング、産業革命により衰退していったローズマリング、芸術も経済の影響を多く受けているのですね。

 19世紀、ローズマリングは移民の人々とともにアメリカに渡り、ノルウェー系のアメリカ人やローズマリングに興味を持ったペインターたちの手により復活しました。

 そして、現在ローズマリングは、古いもの受け継ぎ、さらに新しい色遣いや表現がブレンドされた、アメリカンフォークアートとなり、世界中の人々に愛されるようになりました。