魔力の定義
 ロマサガ1には「魔力」というステータスは存在しないが、虎の巣では「魔力」を次のように定義する。
 魔力=知力+法力−知力*法力/128

 魔力はほとんどの術法効果に影響する。

術法系一般型
 多くの術法系攻撃のダメージは、この一般型で求めることができる。

(1)属性に耐性がある場合
 その属性攻撃は効かず無効になる。

(2)属性に無影響の場合
 ダメージ最小値=魔力*攻撃力−(相手の精神)*3+1
 与えるダメージの範囲は、 ダメージ最小値≦ダメージ≦ダメージ最小値+知力
 ダメージが0以下の場合は1になる。

(3)属性が弱点の場合
 ダメージ最小値=魔力*攻撃力+1
 与えるダメージの範囲は、 ダメージ最小値≦ダメージ≦ダメージ最小値+知力
 ダメージが0以下の場合は1になる。
 #よって属性が弱点ならば精神無視でダメージを受ける。

レインコール
 水術の「レインコール」には次の2つの効果がある。
 ・水属性の術法全体攻撃。
 ・地相属性に「水」を追加する。

 レインコールは水術であるが、水の法力の影響を受けない。
 ダメージ最小値=知力*3−(相手の精神)*3+1
 与えるダメージの範囲は、 ダメージ最小値≦ダメージ≦ダメージ最小値+知力

 通常範疇では上のようになるが、厳密にはレインコールには火術の術法習得値が影響する。
 火術の術法習得値は習得している術法から計算する。
 1:ヘルファイア
 2:ファイアウエポン
 4:セルフバーニング
 8:ファイアボール  
 16:エレメンタル
 32:ファイアウォール
 64:火の鳥
 128:焼き尽くす
 習得している術法に対応した値の和が「火術の術法習得値」となる。
 #全種習得している場合は1+2+4+8+16+32+64+128=255となる。

 レインコールの魔力=知力+火術の術法習得値−知力*(火術の術法習得値)/128
 ダメージ最小値=レインコールの魔力*3−(相手の精神)*3+1
 与えるダメージの範囲は、 ダメージ最小値≦ダメージ≦ダメージ最小値+知力
 #水属性が弱点の場合は精神無視でダメージを与えることができる。

雨雲の腕輪
 腕防具の「雨雲の腕輪」は装備すると戦闘中に使用することができる。その効果はレインコールに類似する。
 ・水属性の術法全体攻撃。
 ・地相属性に「水」を追加する。

 レインコールは水の法力の影響を受けないが、雨雲の腕輪は水の法力の影響を受け、一般型でダメージを求めることができる。
 ダメージ最小値=魔力*4−(相手の精神)*3+1
 与えるダメージの範囲は、 ダメージ最小値≦ダメージ≦ダメージ最小値+知力
 #水属性が弱点の場合は精神無視でダメージを与えることができる。

 雨雲の腕輪は攻撃力自体はレインコールよりも高いが、水属性だけではなく「回復」、「瞑想」属性も持っているため、効かない敵も増える。

物理術法
 土術の「ダイヤモンドスピア」と風術の「アイスジャベリン」を物理術法と呼ぶことにする。こう呼ぶ理由は精神ではなく防御力がダメージに影響するからである。

 それぞれの術法の攻撃力と属性は以下の通りである。
 ・ダイヤモンドスピア:攻撃力4、土属性
 ・アイスジャベリン:攻撃力4、風、冷属性

(1)属性が弱点ではない場合
 物理術法レベル=魔力/7
 ダメージ最小値=レベル依存値*攻撃力*2+知力−(相手の防御力)*5+1
 ダメージ=ダメージ最小値+レベル依存分布値*攻撃力

 物理術法レベルにより、(レベル依存値)と(レベル依存分布値)が決まる。
レベル L依存値 レベル依存分布値
0 2 0、1、2
1 3 0、1、2、3
2 4 0、1、2、3、4
3 6 0、1、2、3、4
4 8 0、1、2、3、4、5、6
5 11 0、1、2、3、4、5、6、7
6 14 0、1、2、3、4、5、6、7
7 16 0、1、2、3、4、5、6、7、8
8 20 0、1、2、3、4、5、6、7、8
9 24 0、1、3、4、5、6、7、9
10 28 0、2、3、4、6、7、9
11 33 0、1、3、4、6、8
12 38 0、1、3、5、7
13 44 0、2、4、6
14 51 0、2、4
15 58 0、2
16 65 0
17 2 0〜255?

(2)属性が弱点の場合
 術法属性が弱点の場合は「クリティカル」or「一定ダメージ」となる。
 一定ダメージ=魔力/7*攻撃力*5+知力

ライトニング
 風術の「ライトニング」は術法に属すが、その性質は物理複数攻撃になる。よってダメージは攻撃力5で物理複数攻撃を適用する。
 ・ライトニングは武器レベルが存在しないため、常に17パターンからダメージが決まる。
 ・物理複数攻撃なので知力、法力、精神は一切関係しない。

■術法最大ダメージ
 物理複数攻撃算出式を用いるため、通常範疇で最もダメージを与えることができる術法はライトニングになる。ライトニングの攻撃力は5であるから、それ自体は決して強くない。しかし補助術法で上手い具合に攻撃力を強化することで、強烈なダメージを与えることができるようになる。

インジャリー
 邪術の「インジャリー」はHPが減少している相手にダメージを与える術法である。
 相手のHPが減少している場合に、次の算出式で与えるダメージを求める。
 ダメージ=(対象の残りHP)*魔力/128 (mod 512)

 この算出式の要は(mod512)である。これはつまりインジャリーで与えるダメージは0〜511に限られるということである。例えば512≡0、513≡1、514≡2となる。よって相手のHPが減っていたとしてもダメージを与えられない場合もある。

 例)知力75、法力50でダメージを1受けているオーガメイジ(HP2695)にインジャリーを使用した場合
 #マジックヒールで完全回復後にダメージを1与えた場合である。
 ダメージ=(2695−1)*(75+50−75*50/128)/128=2020.5
 そして小数点以下切り捨てすると、
 ダメージ=2020(mod 512)≡484

■限界突破
 ライラさんからインジャリーのダメージについて「チートで13万近いダメージを与えた」場合にダメージがぶれるという情報をいただいた。
 上記の算出式は(対象の残りHP)*魔力/128<65536の場合である。
 通常範疇では魔力が128以上になることはありえないので、必ず魔力/128<1となり、(対象の残りHP)*魔力/128の値が65536以上になることはない。
 しかしながら、何かしらによって(対象の残りHP)*魔力/128>65536という通常範疇ではなくなった場合には以下の算出式でダメージが求められる。
 ダメージ=65536−511+{(対象の残りHP)*魔力/128 (mod 512)}

 (対象の残りHP)*魔力/128 (mod 512)は0〜511なので、
 通常範疇ではない場合には65536−511〜65536−0で65025〜65536ダメージとなる。
 ただし、ダメージ上限(mod 65536)により65536≡0となるため、実際には65025〜65535もしくは0のダメージとなる。

法力依存武器
 術法系武器のダメージには知力と法力が影響するものもある。
 ・聖杯…気術
 ・雨雲の腕輪…水術
 ・炎…火術
 ・吹雪…風術
 ・稲妻…風術
 #これらのダメージは術法系一般型で求められる。

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