サルーイン論 〜その強さに秘められたサルーインの真実〜
 (2000年5月:発表。2006年8月:追記。)

 皆さんはサルーインと戦った時にどんなことを感じたでしょうか?
 サルーインソードが痛い。
 ダイヤモンドウエポンでさらに痛い。
 ダメージ半減は勘弁してよ。
 HP高すぎるってば!!!
 などなど・・・
 今回はいつもとは少し趣向を変えて、サルーインの能力値から、サル様の実態について考えてみようと思います。

■1.能力的にサルーインは優れているのか?
 サルーインの能力は他の敵より優れているのでしょうか。
 先ずは私が調査したサルーインの能力値をご覧下さい。
武L
50 255 14 - - - - - - - -
   
125 70 255 -   -  
装備:サルーインソード(撃剣波)、ダンジョン
術法:ファイアボール、レインコール、エレメンタル(風)、ライトニング、ダイヤモンドウエポン、ホラー、ブラックファイア、イーブルスピリット、アニメート、火幻術、幻影魅力術、エナジーボルト

 最終BOSSだけあって能力値は他の敵とは別格です。
 特に、知力125、法力255というのは他を圧倒する高さです。
 ところが、サルーインソードのダメージが痛いわりには腕力はそれほど高くありません。
 腕力50というと各系統の最高ランクのモンスターよりも劣ります。
 (サルーインの腕力の低さは、見た目の腕はひょろさにも反映されています。)

 それでもサルーインソードのダメージが痛く感じるのは、他の攻撃に比べてサルーインソードの攻撃力が高いだけなのです。
 敵が使用する物理系特殊攻撃(通常攻撃や牙など)の攻撃力は4〜6しかありません。
 それに比べてサルーインソードの攻撃力は10です。ダイヤモンドウエポン使用後の攻撃力は13にもなります。
 ダメージが大きいのは当然の事と言えるでしょう。

 また、サルーインのHP量は特殊算出式で求まります。
 このあたりもさすが別格といったところです。


■2.サルーインの攻撃方法
 サルーインと言えば「サルーインソード」と「撃剣波」。
 固有技であるためにとても印象的であります。
 しかし他の攻撃方法はファイアボール、レインコール、エナジーボルト・・・
 「最終BOSSならもっと強力な術を使用してもいいのに・・・。」とか思ったりするのですが、サルーインが高等な術を使用できないのには理由があるのです。

 仮にサルーインがダークウェブを使用する事が出来たとしましょう。
 知力125のサルーインがダークウェブを使用した場合、味方の精神を70とすると味方全体が839〜964ものダメージを受けます。
 鍛えてないパーティーなら一発で全滅しかねません。
 と言いますか、ラストダンジョンに行けるようになる頃の段階ではとてもじゃないが勝ち目は無いでしょう。
 即ち、サルーインは知力が高すぎるが故に高等術法が使えないのだと思われます。

■3.長兄デスの威厳
 サルーインは腕力50で攻撃力10のサルーインソードを振り回し、知力125で各種低級攻撃術を繰り出してきます。
 もっと腕力が高かったら・・・高等術が使えたら・・・という気持ちは否めません。
 しかし長兄デスは冥府に潜伏しているだけあって有無を言わさず命を奪いにきます。
 腕力80で攻撃力15の死の剣を振り回し、知力80、法力80で攻撃力15のデスハンドを繰り出してきます。
 双方ともにまともに喰らえば1500以上のダメージを受けて即死です。
 一撃必殺の漢(おとこ)らしい生き様が長兄の威厳を保っています。 

■4.末妹シェラハの存在
 まず術法ダメージ算出のシステムについて見てみましょう。
 術法ダメージ算出式・一般型の基本形は以下の通りです。
 Pmin:最小ダメージ J:術法攻撃力 X:魔力 S:精神 I:知力 として、
 Pmin=JX+1−3S
 与えるダメージPの範囲 Pmin≦P≦Pmin+I

 この式に知力128を当てはめると、
 Pmin=J(128+M−128×M/128)+1−3S=128J+1−3S
 即ち、知力128だと常に魔力は128になり法力の値は術法ダメージに影響しなくなるのです。
 では知力が128より大きくなるとどうなるのでしょう。
 知力255、法力255で考えてみますと、
 Pmin=J(255+255−255×255/128)+1−3S=2J+1−3S
 なんと術法ダメージは小さくなってしまいます。
 つまり知力が128を超えて255に近づけば近づくほど魔力は下がってしまうのです。
 このことから、術法ダメージ算出式は知力の最高値128で最もダメージを与えるために作られたシステムだと思われます。

 ではここで三邪心の末妹シェラハの存在を思い出しましょう。
 なぜ彼女と戦えないのでしょう。
 彼女は三邪神の中でも最も魔力が高いという設定なので、戦う事になったならばサルーインよりも魔力を高くしてやる必要があります。
 結論から言えば、サルーインよりも魔力を高く設定することは可能です。
 安易に考えれば、サルは知力が125だから、シェラハの知力を最高値の128にしてやればいいのではいいだろうと誰もが思うでしょう。
 しかしながら現実はそううまくはいかないのです。

 術法ダメージ算出式は基本的には知力と法力の上昇により与えるダメージが増加していきます。
 そう考えますと知力と法力が高ければ高いほどダメージを与えれそうに思えます。
 しかしそれが落し穴であり誤りなのです。
 この算出式は法力が極めて高い場合、例えば法力255の場合ならば先に述べた通り知力が0に近くなるほど与えるダメージは増加していくのです。
 ですので、ブラックファイアのダメージを精神無視で考えますと、知力128だと641〜769ダメージですが、知力0だと1276ダメージになってしまうのです。

 設定的にはシェラハの知力、法力のステータスはサルーインの知力125、法力255よりも高くしたいところです。
 しかしそうすると、魔力がサルーインよりも下がって術法ダメージが小さくなってしまいます。
 ですが、そのためにサルーインより知力を低く設定する事が、果たして魔力が三邪神で最も高いと言えるのでしょうか?
 結局のところ、設定通りの結果にならない術法ダメージ算出式のおかげでシェラハとは戦う事が出来ないのでしょう。

■5.サファイアの完成度
 次のステータスはジュエルビーストのものです。
武L
88 68 14
   
68 68 0 -   - - - - - -  

 見たとおり、攻撃属性全てに対して耐性がありますが、この耐性にもサルーインのすばらしさが隠されていました。
 大辞典によれば、ジュエルビーストは「サルーインがエロールのデステニィストーンに対抗して造った宝石を埋め込んだモンスター。邪神の宝石によって、術法のほぼ全てを防ぎ〜」とあります。
 また同辞典に、サファイアは「サルーインの造り出したデステニィストーン。何の力を持つのかは定かではない。現在はジュエルビーストに埋め込まれている」とあります。
 以上のことから、サルの造ったサファイアには攻撃属性全てに対して耐性があると思われます。
 これは実に驚異的な性能です。
 エロールは10個も宝石を作ったわけですが、その中で特殊な効果があるのは、
 ・アクアマリン(火と即死?に耐性)
 ・アメジスト(幻と即死に耐性)
 ・オブシダンソード(直接攻撃半減、邪剣波は術法ダメージ半減)
 と、たったの3個です。
 その性能もサファイアの全攻撃属性耐性には遠く及びません。
 即ち、サルーインにはエロールよりもずっと優れた宝石職人という一面もあるのでした。

 それにしても、なぜサルーインは自分でサファイアを装備しなかったのでしょうか?
 自分のことよりも蛙のことをいたわる動物愛護精神なのかもしれません。


■6.おまけ
 サルーインの攻撃方法の多彩さは全モンスターの中で一番です。
 しかしながら全ての攻撃方法を行ってもらうのはかなりの難関と思われます。
 その原因は法力255という法力の高さにあります。
 確実かどうかは定かではありませんが、サルーインはライトニングが使用できなくなってからしかエレメンタル(風)を使用しません。
 つまりライトニング(消費法力8)を31回使用してからしかエレメンタルを使用しないと思われます。
 他の系統の場合も同様で、ホラーを使用してもらうにはブラックファイアを63回、イーブルスピリットを使用してもらうにはアニメートを31回、火幻術を使用してもらうには幻影魅力術を42回使用してもらわないといけません。
 試行してみましたところ、1ターン約8秒で戦闘開始から1時間30分ほどでエレメンタル(風)を使用。
 2時間15分ほどでイーブルスピリットを使用。2時間35分ほどで火幻術を使用。3時間ほどでホラーを使用。
 流石に滅入って来たので3時間45分で討伐しました。

 また、サルーイン戦の背景は7ターン目からダメージを与える毎に明るくなっていくのですが、ダメージを与えなくてもサルーインがエレメンタルに化ける事で背景はどんどん明るくなっていきます。
 (つまりエレメンタルのHPが低いので、サルーインのHPが減ったと認識される。)
 しかし、実際のサルーインのHPには当然何の影響もありません。
 いかがだったでしょうか?
 改めてサル様の凄さを感じつつ、今後も戦い続けてくださいませ。

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