モンスター論 −データから見るモンスターの実態− | ||||||||||||||||||||
(2000年7月に渦論として発表、2006年9月改訂) 0.はじめに ただPLAYしているだけでは見えてこない事実があります。 例えば、ロマ1の世界には数多くのモンスターが生息していますが、彼らの生態にも表面上には見えない事実が隠されています。 ですので、そんな事実について、調査して得たデータから探っていきたいと思います。 参考資料: ・ロマンシングサガ基礎知識編(NTT出版) ・ロマンシングサガ大事典(NTT出版) ・ロマンシングサガ大全集(DigiCube) |
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1.キラー属性の判定基準は? ファルコン、極楽コンドル、ドードー、タイニィフェザー。 改めて見てみると、ロマ1の敵で純粋な鳥類は意外にもこの4種しかいません。 そしてさらに意外なことに、鳥殺弓、燕返しに後者の2匹は反応しません。 ドードー、タイニィフェザーは鳥なのになぜ鳥殺弓、燕返しに反応しないのでしょうか? (1)対鳥属性の判定基準 それではどのような敵に鳥殺弓、燕返しが反応するのかを下に挙げます。 ・有翼系:こうもり、大こうもり、ファルコン、極楽コンドル、ウイングビー、ケツアルカトル、コカトリス、ツイーター、スクォーカー、グロウラー、スクリーマー ・虫系:ホーネット、ガドフライ ・獣系:マルコシアス、グリフォン、スフィンクス ・妖精系:フェアリー、スプライト、ファルファデ、ドラゴニュート、竜神族、ダークウィング、プロセルピナ、シルフ、フルフル この25匹に共通することとは何かと考えれば、まず「羽や翼を持つ」ということが言えます。 なのでドードーは、翼が退化して、この条件を満たさないために対鳥属性に反応しないのだと思われます。 しかしこの条件だけでは翼を持つタイニィフェザーや、他の翼を持つ敵に反応しない説明がつきません。 さらに条件を絞る必要があります。 そしてさらなる条件として、 a:飛行している。 b:飛行できる。 c:戦闘画面上で飛行している影がある。 といったものを考えてみたのですが、 a→フルフルなどは飛行していないが反応する。 b→タイニィフェザーは飛行できるが反応しない。 c→タイニィフェザーには影が無い。シルフにも影が無いが反応する。 と、なかなか単純にはいきません。 タイニィフェザーは四天王だから、もはや鳥の域を超えてしまっているのでしょうか? (2)対竜属性の判定基準 対鳥属性の判定基準がいまいちはっきりしないので、ここで同類の竜破剣について見てみます。 竜破剣に反応する敵は以下の14種です。 ・ドラゴン系:グリーン、レッド、ブルー、ゴールドドラゴンS、グリーン、レッド、ブルー、ゴールドドラゴンL、アディリス ・有翼系:ツイーター、スクォーカー、グロウラー、スクリーマー ・獣系:キメラ アディリスに反応することから、四天王だから種族属性から開放されるということでもなさそうです。 水竜に反応しないのは、ドラゴンというより龍のほうだからでしょう。 キメラにはドラゴンの頭部があるので反応しても不思議ではありません。 しかしよくわからないのは有翼系の4種です。 ツイーター系は見た目は小さなドラゴンにも見えるのですが、決してドラゴンではありません。 解説によると爬虫類と鳥類の合いの子で、鳥類の血のほうが濃いと書かれています。 では爬虫類の血に竜破剣が反応したのでしょうか? いや、それならリザードマンやアナコンダの血にも反応するはずです。 それに血に反応するなら、ドラゴンの血を引くドラゴニュート系に反応しない理由もわかりません。 #恐竜トリケラトプスにも反応しないけど、近年の流れでは恐竜=爬虫類が必ずしも成り立たないのでここでは言及しません。 このように、残念ながら対竜属性の判定基準もはっきりしませんでした。 キラー属性の判定基準を解明するためには、さらなるモンスターの実態調査が必要と思われます。 |
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2.目に映るものが真実とは限らない モンスターの生態を考える上で、見た目のグラフィックをどの程度まで信じてよいものでしょうか? と言うのも、見た目のグラフィックにはいくつかの疑問点があるからです。 (1)装備 デスと言えば死の剣が強烈ですが、持っているのは見た目には剣ではなく杖です。 仕込み杖なのかも…という憶測もできますが、願わくばイメージイラスト通りの死の剣であってほしいと思います。 (2)影の有無 地面に影が無いモンスター(魚系を除く)が何匹かいるのですが、これらをどう捉えたらいいのでしょう。 またポルクス系には飛行影があるのですが、苔類のポルクスが飛べるのかは疑問です。 (3)水に沈むかどうか 水辺での戦いで体の一部が沈むモンスターと沈まないモンスターがいます。 順当に飛行能力を持つモンスターは沈まないのですが、飛行能力を持たないモンスターの中にもユニコーンのように沈まないモンスターもいました。 よって水に沈むかどうかだけでは飛行能力を有するかの判断基準にはなりません。 また、影の有無と水に沈むかの関係も無関係のようです。 (4)体の作り 翼を持つモンスターには実際に飛べるモンスターと飛べないモンスターがいると思われます。 しかし、飛べるであろうモンスターの中にも、見た目の体の大きさに対して翼が小さすぎるモンスターが多々います。 #あんな華奢な翼では飛べないのでは?という疑問なのですが、スカルフライヤーなどが魔力?で飛べることを容認しているので、翼が小さくても魔力で補えるのかもしれません。 (5)実際の大きさ 戦闘画面の見た目のグラフィックには必ずしも実際の大きさが反映されているわけではないと思われます。 例えばコロコロムシ。見た目には人の頭くらいの大きさがありそうですが、解説によれば体長は1〜2cmにすぎません。 逆にブルベガーやクエイカーワームは見た目にはさほど大きさを感じませんが、実際には10mを超える巨大なモンスターだと私は考えています。 また大事典の表紙に描かれた円形の石版を見てみますと、水竜に捧げられた女性の姿があります。 ゲーム上では「台の上に女性がいる」という程度なのですが、石版には衣服を剥ぎ取られ鎖に両手をつながれた姿で描かれています。 見た目には見えない生生しい現実がロマ1の世界の中で繰り広げられているのです。 #生生しい現実と言えばガラハドさんですが、見た目には分からない凄惨な現場が広がっているのかもしれません。 あと「殺してでも奪い取る」なんて選択は、あの頃だから「うわぁ!」ですんだけど、今なら間違いなくアウトです。 現実でこの選択をしてしまった人のニュース…これが毎日のように流れる昨今。 このような理由から、見た目に惑わされず、参考資料と調査したデータを重視して、うまく整合性を図りたいと思います。 |
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3.麻痺耐性から考える 麻痺耐性を持つかどうかという観点からモンスターの生態に迫ってみましょう。 (1)麻痺耐性の判定基準 まずは麻痺耐性を持つ敵を挙げます。 □有翼系 …ドードーを除く全て □妖精系 …全て □ドラゴン系 …全て □無機質系 …全て □悪魔系 ・バックベアード ・シリリーファズ ・ウィヒトライン ・フレイムイーター □骸骨系 ・スカルフライヤー ・ガンダルバ ・キングリベンジ □水棲生物系 ・ポルクス ・ゲルショッカー ・ビーナスジェリー ・原生虫 □不死系 ・マッドゴーレム ・ウリスク ・サンドビースト ・ブルベガー □虫系 ・クエイカーワーム □他 ・ヴァンパイア ・ヴァンパイアの僕 ・タイニィフェザー ・アディリス ・サルーイン ・風エレ ・土エレ 次に麻痺属性を持つ攻撃を挙げます。 ・精神波(麻痺) ・デスハンドのダメージ(火+麻痺) ・渦潮、油地獄(水+麻痺) ・影縛り(闇+麻痺) ・地震、しがみつき、からみつき(不動+麻痺) これらの攻撃に共通することは何かと考えると、「地面、大地」というのが1つのポイントになるのではないかと思います。 ・デスハンドは地面に押さえつける。 ・渦潮、油地獄は地面を覆い尽くすほどの大量の水。 ・影縛りは地面にできた影で相手を縛る。 ・地震は大地を揺るがせる。 ・しがみつきは、からみつきは地面にある足元をねらっているのかも。 ・精神波は麻痺させる効果そのものには大地の力が感じられませんが、Fストライク特性、状態コピー効果などに大地の力が影響しているのかもしれません。 このことから、麻痺耐性を持つには次のいずれかの条件を満たせばいいと思われます。 (i)空が飛べる。 →空が飛べれば地面で何が起きようが無影響。 デスハンドも地面に押さえつけられる前に逃げられる。 (ii)ゲル状である。 →高等動物は体の作りが複雑なゆえに、過酷な環境下では生き残れません。 #圧力の変化、大気の変化、温度の変化など 渦潮、地震などは天災クラスの攻撃ですが、これらに対しては高等動物よりもゲル状生物のような簡素な生き物のほうが耐性が高いと思われます。 (iii)土属性である。 →大地と一体化できるため、大地に関わることは無影響。 #土属性に耐性があることと土属性のモンスターであることは異なる。 (iv)巨大である。 →洪水、地震に耐えられるほど巨大である。 巨大さの判定基準はおよそ10m〜だと思われます。 #複数の条件を満たすモンスターも存在する。 (2)飛行能力に関する考察 それでは、この麻痺耐性判定基準をもとにモンスターの実態について見てみましょう。 (i)ドードー 有翼系は翼があるので空を自由に飛ぶことができます。 ところが有翼系にも関わらず、翼が退化してしまったドードーは空を飛ぶことができません。 よって麻痺属性への耐性を持ちません。 飛べない鳥の生活環境は苛酷なことでしょう。 (ii)コロコロムシ、ルーンビートル フワフワと宙に浮いているコロコロムシ。 宙に浮いているので、空を飛べるという条件を満たしていそうなのですが、残念ながらコロコロムシには麻痺耐性がありません。 油地獄は相手パーティーの足元に油をばらまく術と説明されていますが、そんな油地獄を避けられないということから考えて、コロコロムシは宙に浮いていると言っても地上から高々30cm程度が限度ではないかと思われます。 (iii)ガーゴイル 悪魔系で唯一の翼保持者のガーゴイル。 解説にはガーゴイルは翼で空を飛ぶことができるとありますが、実際は悲しいかな麻痺耐性を持ちませんでした。 続けて、解説にはガーゴイルは通常はダンジョン内で生活しているともありました。 どうやらずっと飛ばない生活が続いていたので飛び方を忘れてしまったのか、もしくは翼が弱体化して飛べなくなってしまったと思われます。 怠惰な生活ではなく、日々精進しなければ輝きも鈍ってしまうという教訓を感じます。 (iv)スカルラミア、スカルゴイル 骸骨系のスカルラミアとスカルゴイルも翼を持っていますが麻痺耐性を持ちませんでした。 基礎知識編の解説には翼は悪魔から授かったものだとあります。 翼を持つ悪魔といえばガーゴイルに絞られるのですが、飛べない悪魔の翼では飛べるはずもありません。 また大事典にはラミアがスカルラミアに、ニッカールがスカルゴイルになったとあります。 ラミア、ニッカールは麻痺耐性を持つので飛ぶことができると思われます。 ところが骸骨化の前後を見比べてみると、明らかに骸骨化したことで翼が弱体化しています。 生前は飛ぶことができても、貧弱になった翼では飛べないようです。
(v)ラルバ 骸骨系最強であり、ダークウェブで恐れられているラルバ。 そんなラルバも麻痺耐性を持ちませんでした。 私は水晶玉に乗っているラルバの姿を見て、ラルバは宙をヒュィーンと滑るように移動しているものだと信じていました。 ところが麻痺耐性を持たないということは、即ち空を飛べないということです。 この事実はラルバのイメージ崩壊に繋がりかねません。 予想1: ラルバは水晶に乗って宙に浮くことができる。 しかしコロコロムシのように地上30cm程度しか浮けないのかもしれません。 とりあえず宙に浮いて移動できるのでイメージは保たれます。 予想2: 残念ながら現実は残酷です。ラルバは水晶に乗って宙に浮くことができません。 しかし、曲芸の玉乗りのごとくに水晶を乗りこなして移動しているのかもしれません。 宙には浮けませんが、むしろ高感度UPです。 予想3: 残念ながらラルバは水晶に乗って宙に浮くことも、水晶に乗って玉乗りをすることもできません。 ではどうやってあの大きな水晶を持って移動しているのでしょう。 残された手段は、もはや水晶玉を引きずったり転がしたりするしかありません。 さぞかし移動には時間がかかることでしょう。 そんな理由から素早さを増すために魔術「クイック」を習得したのかもしれません。 (vi)シリリーファズ、ウィヒトライン、フレイムイーター シリリーファズ達は一見すると空を飛んでいるようには見えません。 しかし彼らは頭部だけが具現化していて、体はガス状になっています。 そのため頭部が飛んでいるような状態になっているために、麻痺耐性を持ちます。 (vii)原生虫 ポルクス、ゲルショッカー、ビーナスジェリーはゲル状のために麻痺耐性を持ちますが、原生虫にはゲル状であるという記述はありません。 同系なのでゲル状ということも考えられますが、別の点から麻痺耐性を持つことを示します。 解説によると原生虫は粘液で長い触手を作るとあります。 粘液でできた触手がどうなろうと、本体にはダメージがありません。 その長い触手を使って本体を地面から離すことで、空を飛ぶという条件を満たしているのでしょう。 (viii)ヴァンパイア、ヴァンパイアの僕 ヴァンパイア、ヴァンパイアの僕も空が飛べるようです。 誘拐論の子どもの「楽しかった。」は、空を自由に飛べたことが理由の1つかもしれません。 (ix)サルーインのミニオン ヘイト、ワイル、ストライフの3種は翼を持っていますが麻痺耐性がありません。 つまりこの3種は空が飛べません。 メルビル地下神殿から逃げる姿などは飛んでいるようにも見えるのですが、実際は紐で吊り上げられている可能性もあります。 ではサルーインの分身という立場でありながら、ミニオンが飛べないのはなぜでしょう。 それはゲーム上の見た目ではミニオンの翼は2枚ありますが、小林画伯のイメージイラストでは片翼しかないからです。 これでは飛べません。 なのでミニオンの翼は、色で種類を見分けるための目印の意味しかないと思われます。 また麻痺属性とは関係ありませんが、イベントをクリアせずに放置することで、 ・メルビル地下にヘイト ・アサシンギルドにワイル ・バイゼルハイムにストライフ ・凍った城にストライフ ・ラストダンジョンにヘイト、ワイル、ストライフ と、ヘイト×2、ワイル×2、ストライフ×3の計7匹のミニオンが世界に同時に存在することになります。 さてさてサルーインの分身のミニオンとは一体どのような存在なのでしょう? ミニオンが各一体ずつしか存在しないと仮定してみます。 バイゼルハイムなどでミニオンがパッと消えてしまう場面に出会えので、ミニオンは空を飛べなくとも瞬間移動する能力があるとも考えられます。 とすると、主人公達が移動するたびにミニオン達は律儀にも瞬間移動して先回りをしていることになります。 ですが、世界で暗躍しているミニオン達がそんなちっちゃい存在であるとは思いたくありません。 それにストライフVSストライフという状況もありますので、各一体ずつしかいないとは考えにくいです。 なのでロマサガらしく考えてみると、七英雄、四魔貴族のようにラストダンジョンにいるのがミニオンの本体で、世界各地で活動しているのがミニオンの幻影なのかもしれません。 (3)巨大さに関する考察 巨大なモンスターは麻痺耐性を持ちます。 ここでいう巨大なモンスターというのはグラフィックが巨大なモンスターということでなく、実際に巨大なモンスターのことです。 #後述しますが、巨大さの基準は10m前後だと思われます。 そして実際に巨大なモンスターというのは不死系のマッドゴーレム類と虫系のウラノス類のことです。 ・マッドゴーレム、、ウリスク、サンドビースト、ブルベガー ・ウラノス、ギガントリーチ、クエイカーワーム これらのモンスターはグラフィック上は巨大さを感じられませんが、実際にはかなり巨大だと思われます。 (i)マッドゴーレム、ウリスク、サンドビースト、ブルベガー それでは、それぞれの解説を見てみましょう。 ・マッドゴーレム:悪臭を放つ泥を体中に塗りたくった、とても巨大なモンスター。 ・ウリスク:皮膚が焼け爛れた巨大なゾンビ。 ・サンドビースト:邪悪な念によって動く巨大な砂の塊。 ・ブルベガー:地中の毒素が集まり巨大化したモンスター。 このように、マッドゴーレム類の4種はいずれにも巨大さについて書かれています。 姿形から察すると、マッドゴーレム類はナウシカの巨神兵のようにドロドロと蠢いているのではないかと思われます。 (ii)ウラノス、ギガントリーチ、クエイカーワーム ウラノス類の解説には巨大化したとか書かれていて、巨大であるとは書かれていません。 ・ウラノス:死体に集まる虫を巨大化させたモンスター。 ・ギガントリーチ:ウラノスが人間の血を吸い、より大きくなった。 ・クエイカーワーム:ウラノスが大地のエネルギーを吸収し進化した。 ですから死体に集まった虫がどこまで巨大化したのかが問題になります。 そこでウラノス類の巨大さの証拠として、クエイカーワームの「地震」攻撃を挙げます。 地震を起こせるのはモンスターの中でもクエイカーワームだけであり、解説にはクエイカーワームは大地を揺るがして地震を発生させるとあります。 大地を揺るがせるほどなのですから巨大なモンスターに間違いありません。 ところがクエイカーワームには麻痺耐性があるのですが、ウラノスとギガントリーチには麻痺耐性がありません。 これは何を意味するのでしょう。 もう一度解説に戻ってみると、ウラノスが巨大化したのがギガントリーチで、ウラノスが大地の力を吸収したのがクエイカーワームとあります。 このことから、それなりに巨大化したウラノスですが、さらに大きくなってギガントリーチになった。 しかしその大きさは10mには満たない。 そしてウラノスが大地の力を吸収し、10mを超え、大地を揺るがせるほどの大きさにまでなったのがクエイカーワームなのでしょう。 (iii)大だこ、海の悪魔、アンモナイト、クラーケン これらには麻痺耐性がありません。 解説によると大だこの大きさは体長5mとあるので10mを満たさないので問題ありません。 ところがクラーケンの大きさは体長50mというとんでもない大きさです。 この大きさは間違いなくロマ1最大の巨大なモンスターと言えます。 しかしなぜこれほど巨大なのに麻痺耐性を持たないのでしょうか? それは実際に遭遇するクラーケンの大きさがこれほど大きいわけではないからだと思われます。 そもそも体長50mのクラーケンに生身の人間が勝てるわけもありません。 ですので、実際に遭遇するのは大だこより一回り大きい程度で全長10mに満たない個体なのではないかと思います。 #黒海あたりには50mクラスが棲息しているかもしれません。 (iv)神々や巨人 巨大さの基準は10m前後と書きましたが、その点について説明します。 巨大なモンスターが麻痺耐性を持つ理由は、その巨大さ故に「渦潮」程度の水量ではビクともしないからでしょう。 そう考えますと、最終試練の「巨人」が麻痺耐性を持たないことから、巨大なモンスターは巨人以上の大きさであると思われます。 小林画伯のイメージイラストに、シフとアルベルトが巨人と接している場面が描かれているものがあります。 このイラストから巨人の大きさを考えますと、巨人の身長は大きくても4m程度が限度であると考えられます。 また、大事典によると巨人の長サラキーンの身長は344cmとありますので、やはり大きく見積もっても巨人の大きさは4m程度でしょう。 それよりもさらに巨大でなわけですから、クエイカーワームやブルベガ−の大きさは想像を絶します。 FFに「オチュ−」というモンスターがいますが、FF1のオチュ−を知っている方ならFF7以降のポリゴンで描かれた巨大なオチュ−には驚いたと思います。 同様に、ロマ1の戦闘シーンを現在のFFのようにしたらクエイカーワームやブルベガ−の大きさには必ず絶句することでしょう。 彼らはザコ敵扱いのために戦闘シーンのグラフィックが小さく描かれているに他なりません。 またサルーインも麻痺耐性を持ちます。 そう、邪神サルーインは巨人もビックリするほどに巨大な神様なのです。 小林画伯の過去の大戦のイメージイラストには、四天王とともにサルーインに挑むミルザの姿が描かれています。 このイラストを見てみますとサルーインの大きさがよくわかります。 四天王が可愛く見えるほどの巨大さであります。 ミルザの身長を185cmくらいとしますと、サルーインの身長は10mを越えるのではないでしょうか。 「神々の争いは凄まじかった・・・。」 とエロールは語っていますが、10mオーバーの神々がヤンチャに暴れるわけですから、その凄まじさに納得です。 冥府に潜伏する三邪神の長兄デス。 サルーインは麻痺耐性を持つのですが、デスは麻痺耐性を持ちません。 シェラハが力を封じられて人間の大きさになっていることから考えますと、もともとはデスも10mを越える巨大さだったのでしょうが、力を封じられたことで5m前後にまで縮んでしまったのだと思われます。 ということで、具体的に大きさを察することができるサルーインの身長10m越えを巨大さの基準としてみたのです。 (v)コロコロムシ 最後に、コロコロムシの大きさは親指の先ほどしかありません。 それにも関わらず一般人並みの力を持っているのですから、実は極めて危険な昆虫なのかもしれません。 |
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4.おわりに キラー属性の判定基準にまで至りませんでしたので、今後も引き続き調査をしようと思います。 これはあくまで仮説にすぎませんが、こうしてロマ1の世界に思いを馳せるのも、また一興でありました。 |
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1.〜3.に関わるモンスター分布表 痺:麻痺耐性を持つ 鳥:鳥属性を持つ 竜:竜属性を持つ
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