寒中の房総 観音様巡り

年間で最も寒い、寒中なのに暖冬気味で、雪もサッパリ降りません。スタッドレスタイヤも
これじゃ売れんでしょうね。今回は春を探しに列車で房総の館山に行くことに。
館山までのルートは久里浜から東京湾フェリー経由というのもいいのですが、今回は千葉
経由ルートです。韮崎から朝の立川行きに乗車。甲府で少し後の時間に発車する特急の
「かいじ」はこの列車を追い越せず、立川手前の日野で中央線快速列車に乗り換えました。
御茶ノ水からは総武線、錦糸町では危ういタイミングで、快速AP成田乗り継ぎに成功。
しかし、千葉での安房鴨川行きにはわずか1分の接続。ホームだって随分離れていますが
これもセーフ。というより3分ほど遅れて発車になりました。安房鴨川行きや銚子行きはそれ
ぞれ2通りのルートがあるので、注意しないと乗り継ぎ計画がメチャクチャになります。
しかし、この列車、スカ色の111系でなく、ロングシートの通勤電車みたいなヤツでガッカリ
しました。



東京湾の風景です。富士山もよく見えました。割と険しい地形です。



那古船形駅で下車。有人駅でとてもよい雰囲気です。ここからはまず、崖の観音を目指します。
駅前にはおよその方向の案内板はあるのですが、途中には何も案内はありません。崖観音の
建物は山の断崖にへばりついているので、それが見える場所なら方角はわかるというわけです。



歩いて15分程度で到着です。敦煌石窟みたいな感じで大変よいロケーションです。これからあの
高いとこまで上がるのか?と少しイヤ気も。陽気がいいので上着を脱ぎます。



何のこともなく、ビルの3階に上がるような感じで到着しました。石窟の中に観音様がおられるわけで、
「かんのんさま〜」と周囲に人がいなければ叫んだのですが、結構盛況でした。また、これでタダとは
安いと話している人もいました。



高台だけに眺めはよく、遠くにこれは伊豆なのでしょうか。夕日でも見れたらどれほど見事か、再度
挑戦してみたいと思いました。



再びテクテクと駅に戻り、今度は反対側にある那古観音へ。私は気づかなかったのですが、崖観音
から、すぐ近くの表通りを路線バスが毎時1本程度あり、それが那古観音の前も通るのでした。
知らないものだから、いい運動になってしまいました。ここまで、崖観音から30分以上。再び大声で
「かんのんサマ〜」と叫んでやりたかったのですが、ここも名刹らしく盛っていました。



これは真言宗の寺院でよく見られる多宝塔というタイプですね。なかなか古いもので、国宝一歩手前
という感じじゃないでしょうか。個人的には三重とか五重という塔が好きなんですが、これはバランス
がよくて、キレイです。



寒中だというのに、スイセンも沢山咲いて本当に来てよかったとつくづく思いました。



観音付近のバス停を見ると、10分も待たずに路線バスがやってきました。館山の航空自衛隊基地へ
行くバスで、館山駅も経由します。客は私だけで、床は木造。ボディーも木造ならもっとシブかったのですが
途中で大きなショッピングセンターに寄っても乗る客はゼロ。この寄り道は案外時間も掛かるので、急ぎ
の人はイライラするかも。



館山駅前のロータリーの花壇には、ポピーや菜の花がとてもキレイに咲いていました。



食事をするほどの時間はなく、駅のとなりの土産屋でソバを食べましたが、なかなか美味しかったです。
その後は往路と同じルートで帰りました。

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