「神との対話」その3

地獄などというものはない。自分の心が創造する地獄なら「ある」

地獄とは間違った考え方から受ける苦しみだ。だが「間違った考え方」という言葉も正しくない。なぜなら
間違った考え方や正しい考え方という区別はないからだ。地獄とは喜びの対極である。満たされないこと。
自分が何者かを知っていながら、それを体験できないこと。本来の姿にくらべて卑小な在り方。それが地
獄である。

悪魔などというものはないし、地獄も存在しない。

●自分の体験で人生を創造しよう

あなたが真実だと思っている価値判断のなかで、体験にもとづいたものはごくわずかしかないい。あなた
がたは体験するためにこの世に生まれ、その体験を通じて自分を創りあげるはずだった。ところが他人
の体験から自分を創りあげている。罪というものがあるとすれば、これがそうだろう。他人の体験で自分
を創りあげてしまうことだ。自分で体験するまで待たず、他人の体験を受け入れ、実際の体験をするとき
には、すでに知っていると考えていることをなぞる。そんなことをしなければまったく違った体験ができる。

●神はすべてである

わたしは礼拝を求めていない。あなたがたの従順は必要ないし、仕えてもらう必要もない。神には何も必
要ではない。「すべて」、それが神だからだ。

●神にも欲求はある では神の欲求とは何か

あなたがたが神の一部として自分を体験することだ。

第一に、栄光のなかでわたし自身を体験することを願った。わたしが何者であるかを知るのとを願った。
あなたがたを、そして宇宙の世界すべてを創り出す前にはそれは不可能だった。

第二に、あなたがたに「自分で選んで創造し、体験する」という力を与えて、真の自分を知って体験させ
ようと願った。

第三に、生命のプロセスのすべてがたえまない喜びと創造の体験であり、終わることのない拡大で一瞬
一瞬が充分に満たされることを願った。

あなたがすべてを知ったときは(その時はいつきてもおかしくない)、あなたがたも、わたしと同じように感
じるだろう。大きな大きな喜びと愛と受容と祝福と感謝を感じるだろう。

●人間の構造と、人間の本体である魂について

人間は肉体、精神、魂の三位一体である。

魂が追求しているのは 想像しうるかぎりの最高の愛の感情だ。これが魂の欲求、目的だ。最高の感情
は、「すべてである」存在と合体する経験だ。
人間の魂の目的はすべてを経験すること、それによってすべてになりえることだ。
魂は完璧な愛であり、自分がそうであることを知っている。だが、「知っている以上のこと」を求めている。
完璧な愛を体験したがっている魂になりたがっている。

●いい加減な無自覚な生活態度では、よい生活はムリ
ニールは失業して、自分の人生はうまくいかないことばかりと人生を呪いますが、実にこの世は自分が
考えている通りになっているのでした。神はそこの事情をスルドく指摘します。

あなたは現在、失業している、自分は失業という状況の犠牲者だと考えている。だがほんとうは、もうあな
たはその仕事を選択していないのだ。あなたは朝、期待に満ちて目を覚ますのではなく、いやいやながら
起きるようになった。仕事が楽しくなくなり、ぐちっぽい気分になりはじめていた。それどころか、何かほか
にしたいと夢を見はじめていた。そうしたことが、何の意味ももたないと思うのか?あなたは自分の力を誤
解している。忘れないように、あなたの人生はあなたの意図するとおりに進んでいくのだよ。

●よりよい人間関係とは

それぞれが他者について心をわずらわせるのではなく、ただただ自分について心をくだくべきだ。
自分を愛していなければ、相手を愛することはできない。神は、自分を第一に考えることを提案
し、勧めている。人間関係においても指針はないし、あなたには義務はない。人生においても義
務はない。

●自他一体

あなたが自分のためにすることは、他者のためにすることである。他者のためにすることは、自分のために
することである。なぜなら、あなたと他者はひとつだから。
そして、それがなぜかといえば・・・あなたのほかには何もないから。これこそがあらゆる「難解な真理」のな
かで、いちばん現実に応用しやすい真実なのである。

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