2006.9.3 南信州、日本のチロルの旅

9月上旬ではかなりの暑さです。今日はバイクで行きます。避暑
を兼ねて信州南部のしらびそ高原や日本のチロル下栗などを訪
問する予定です。写真は国道152号高遠の北、旧杖突街道の
風景です。御堂垣外宿という宿場もあり、現在も豪壮な建物が残り
ます。尚、写真中央のバイクは私じゃありません。念のため。

高遠から国道152号を南下、市野瀬(伊那里)の集落です。ここ
も宿場だったらしいです。この先、国道152号(秋葉街道)沿い
にはしばらく大きな集落はありません。道路幅もぐっと狭くなり、
分杭峠になります。有名な気場も昔ほどの人気ではありません
し、通行止めになることも多いです。

スゴいガレ場で、何か有名な場所らしいのですが・・。国道をさら
に南下、しらびそ高原方面には曲がらず、まずは秋葉街道の宿
場をいくつか探訪します。

旧上村の上町宿です。東側にバイパスが通っているので、当時
の宿場の雰囲気が色濃く漂います。

宿場の通りは200〜300Mですが現役の旅館もあり、伝統は
受け継がれているようです。尚、ここから日本のチロルに上る
道路があるようですが和田まで南下します。

途中の「梨本ていしゃば」という道の駅みたいな施設には旧遠山
森林鉄道の車両が置いてありました。ちなみにしらびそ高原にも
同様のものがあります。ここは上村川と遠山川の合流点で、林
鉄の要所があったのでしょう。

信州南部、秋葉街道最大の都市、旧南信濃村の和田に到着です。
甲府盆地の自宅から約4時間です。遠山郷とも呼ばれる山間の
秘境ですが、戦国期には京都を目指す武田信玄の軍勢がここを
通り、恐らく水窪方面に抜けて、三方が原で徳川家康の軍勢と衝突
これを壊滅させました。

和田は要衝の割りに飯田線のルートから外れて、現在は飯田、
平岡からバスで来るしかありません。平岡から来ると途中の何も
ないところに遠山口のバス停があり、紛らわしいですが、昔はそ
の付近に飯田線の遠山口駅というのがあったのだそうです。
尚、和田にはスーパーや公営温泉「かぐらの湯」、ジビエというか
クマ、イノシシ肉を出す食堂などがあり、外せないスポットです。

いよいよ日本のチロルへ向います。バイクで来たのは隘路と急
坂を自由に行き来するためです。平成元年式のホンダ250は
水冷ツインカムエンジンで、狭いタイトコーナーが連続する下栗
では最適のマシン?です。ルートは先の梨本ていしゃば辺りから
右折します。


しかし、急斜面にへばり付くような家々で、規模もかなり大きくて
天空の楽園ですかね。

ソバの白い花がキレイでした。はるか眼下には遠山川が見えます。

雲がなければ南アルプス方面もよく見えるのですが、それにしても
絶景です。道路が狭いのでクルマだと難儀することもあります。
このまま上って行けば涼しいしらびそ高原ですが、今日はこの辺
でノンビリして帰ります。

こういうモノレールも。上りは機関車(?)が前で後ろ乗り、下りは
機関車が後ろということは横軽の逆ですかね。

林道を進み、集落を遠望します。足腰が丈夫でない人は住めない
場所です。

全体はこんな感じです。あまり涼しくなく避暑にはなりませんでし
たが、こういう秘境が残っており訪ねるだけでなく、集落の成り立ち
なども調べてみたら興味も尽きないだろうと思いました。山村訪
問はバイクがラクでよかったです。(おわり)
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