2008年夏、高田と陸羽西線の旅
2008年7月20日、新潟の高田へハスの花を見に行くついでに
乗ったことがない陸羽西線に乗りに行ってきました。当日は出遅
れてしまい昼頃の列車で出発。立場川の旧橋梁も健在。昔は信
州に入ると中央本線は単線になり、この鉄橋の上に差し掛かると
旧型客車のドアを開けて下を見て怖がっていたものです。
松本、長野と乗り継いで、高田に着けば小雨模様。上杉謙信は
この近くの春日山城が本拠地なのですが、この高田城も大きな
面積の城郭です。
ハスを見て歩きます。ハスは朝方来ないと見事な姿は拝めない
のですが、それでも沢山の立派な花が咲いていました。
ハスにもわずかですが良い香りがします。仏像などはハスの花
に載っている意匠が多く、特別な花なんですね〜。
白花のハスです。ヒガンバナやハマナスにも白い花があります。
中にはハスの実。そのホルダーは蓮(はちす)といい、仏教では
宇宙の中心を表しているのだとか。蜂の巣みたいですね。
ハスには大満足したので、駅に向います。高田〜新潟間はバス
もあるのですが、鉄道との乗り継ぎが悪くてあまり使えません。
運賃は2000円程度ですが、それなら長野〜新潟間の高速バス
を利用したほうが得策です。今回はうまい具合に快速くびきのに。
車窓は悪天でパッとせず、読書して過ごしました。結構混雑しま
したが、上越〜新潟間にはバスに対抗した格安のキップがあり
それで乗る人も多いようです。新潟では駅の近くの新潟東映ホテ
ルに泊まりました。休前日は安いとかでシングル4000円とお値
打ちでした。夕食を食べに出かけ、さっさと寝ました。
翌朝は早めに出発。新発田までは通勤電車みたいなヤツに揺ら
れ、新発田からは新式の小海線と同じディーゼルの2連です。
車内は結構な乗りで、付近には青春18きっぷで北海道まで行く
というヒマ人のおじいさんがいました。私は過去、羽越本線は
一度だけ特急で酒田まで行ったことがある程度です。名勝の笹
川流れも、この国道では釣りなどで何度も通りましたが、列車では
今回が2回目。いい景色のところはトンネルです。
天気が良ければ沖合にワッパ煮で知られる粟島が見えるのです。
山形に入りました。電化しているのにディーゼルというのも原油
高騰の折、ムダなようにも感じます。この車両、小海線のような
勾配路線だと、ギアが上がったり下がったりというのが感じられ
ます。4速ATみたい。
コレは海の釣堀じゃないですかね。
内陸には見事な水田が延々と続きます。
さて、期待の・・・またこの列車です。まあ、恵まれているほうです。
乗り換え客は案外と多く、景色を見たいので私は最後部に立って
右往左往することにしました。
最上川に沿って列車は走りますが、後部の速度計を見ると、およ
そいつも95KM/hで走っており、速いです。国道のクルマをゴボウ
抜きで、直線で線形もいいらしく飛ばしていました。このルートは
首都圏から酒田への庄内往復きっぷのルートにもなっているようで
これなら速いわけです。
線路は直線が続きます。
最上川はあまりキレイじゃなかったですが、いつもこんなもんで
しょう。
川下りの船も。明治期のイギリス女性旅行家のバード女史は最上
川で船が転覆する現場を目撃したことが書かれていますが、この
付近は穏やかそのものです。
途中下車したいというほどのポイントは咄嗟に見つかりませんが
田園風景には心惹かれるものがありました。
非電化路線はスッキリしていますね〜。
まあ、車窓には白眉というほどのものは無いような・・・。
距離も短く、呆気なく奥羽本線が現れるともう新庄です。本当は
陸羽東線も制覇したいのですが、時間切れ。このまま帰宅です。
(おわり)
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