ミドリガメ飼育記
お祭りの「カメすくい」の景品やペットショップでも300円くらいで売られている甲羅が緑色の小さいカメは、子供たちから「ミドリガメ」と親しまれて飼われていますが、正式には「ミシシッピアカミミガメ」という種類のカメです。
名前の通り、ミシシッピ川流域に棲息していて耳の部分が赤いのでついた名称なのでしょう。
外来種ながら日本の気候に順応して以前から国内の川沼に棲息しているクサガメやイシガメなどを追い出すパワー、そして価格の安さと何でも食べる雑食性であっという間にペットとして広まったカメです。
下の写真のように裏の模様は個体によって色々あるので、中には「人の顔に見える」なんていう変わったものがいるかもしれませんね。
ところでこのカメ、誰でも子供の頃には飼育していたことがあるのではないでしょうか?
私の場合はまだ庭をつぶす前で池があった頃なのでみんなノビノビと暮らしていたせいかよく食べて、子ガメの頃からは想像できないほどに大きくなりました。そうですねぇ、大体30cmくらいだったと思います。
ただでさえ目つきが悪いうえにすぐに大きくなってしまうので、さらに見た目はカワイクなくなります。でもバクバク食べる姿がかっこよかったので川や池に捨てることはせず、子供だった私はひたすらエサ(カメのエサをどんどん買えるほどお小遣いはなかったのでもっぱら煮干でした)をやっていました。
ただ食い意地がはっているうえに悪食なカメなので、池を泳いでいた鯉の尾びれに噛み付いてボロボロにしてしまい、父や叔父に「バカもーん、この鯉はいくらすると思ってるんだぁーーー!」と度々怒られていたような記憶があります(^^;
そのうち年月が経って寿命か、病気か、はたまた冬眠の失敗のせいで次々とお亡くなりになり、ある年の春、ついに1匹もいなくなりました。それで私のカメ熱も冷めて飼わなくなったわけですが、まさかあれから20年以上も経った今、再びミドリガメを飼い始めることになろうとは思いもしませんでした…。
きっかけは「縁日」です。
りこぴょんが何を思ったか、「『カメすくい』をやりたい!」と言い出したのです。それで私もつい懐かしく、「別にいいんじゃない、おれも生き物好きだし」ということでやってしまったのです。それにしてもあの頃とは物価が違って、1回300円もするんですね。ぶっちゃけた話、「300円出せばペットショップで買えるなぁ」と思いましたが、すくうという行為にお金を出すわけなのでまあ仕方がないかなと思いました。
で、1回目のチャレンジは失敗。
これだと1匹ももらえないんですよ。
2回挑戦すれば2度ともすくえなくても無条件でくれるのでここで止めるわけにはいきません。りこぴょんはこうして600円払って2回目に1匹すくい、ようやくゲットすることができたのです。
りこぴょんはカメの名前を「リク」にしました。どうやら水の中に潜ってばかりいるカブトニオイガメのモモと文太と違って、このカメは「陸に上がるから」ということから来た名前のようです(^^)
さて、我が家の場合カメを飼う器具には事欠きません。ベランダに出れば様々なサイズの水槽がゴロゴロしてますし、ヒーターもあればカメのエサもあります。普通の家ではこうはいかないでしょう。って言うか、うちが特殊なのかも?
こうして「リク」は我が家で一番新しい住人になったのですが、ここで私とりこぴょんは一層衛生面に注意を払おうと誓いました。皆さんは「サルモネラ菌」って聞いたことありませんか? これは「サルモネラ食中毒」を引き起こす細菌で、
●下痢
●激しい腹痛
●発熱(40度までは上がらない)
など風邪のような症状が出ます。死ぬことはありませんが、トイレから出られないのでかなりつらいようです。そして大人は体力があるので簡単に感染しませんが、子供や高齢者にとっては要注意なのです!
私の子供の頃に「サルモネラ菌はミドリガメが媒介する」という話が広まって、学校でも「ミドリガメを飼うのはやめましょう」なんていう運動が起こったりしました。
ただミドリガメは確かに高確率でサルモネラ菌を持っていますが、ペットの「犬」や「猫」、食品の「肉」や「卵」からも感染するのでミドリガメだけが悪者ではありません。もしかしたら私たちが目を離したすきにクックがモモちんの口をペロッと舐めてしまったことが原因で、モモちんが「サルモネラ食中毒」になってしまうかもしれないのですからね。
というわけでリクが来た事で「ペットを触ったら必ず手を洗う」を我が家では徹底することにしたのです。最近クックを触った後に手を洗わずにモモちんを抱っこしたりしていたので、私も気を引き締める良い機会になりました。ちなみに低温と乾燥には耐性がありますが熱には脆さを見せるので、煮沸消毒をすればほぼ完全に防げるようです。
でも私がミドリガメを飼っていたときは、よくアイスを食べながらミドリガメをいじくりまわしたりしていたものですが、サルモネラ食中毒にかかった憶えはまったくありません。身体が丈夫だったのか、それとも風邪だと思っていたのがサルモネラ食中毒だったのか、今では謎です。
ま、小さいお子さんを持つご家庭ではペットからの病原菌感染に気をつけましょう(^^;)
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