お前にとってアイツはどんな存在だったのか
アイツにとってお前はどんな存在だったのか
そんなこと、考えたところで、その回答を得る術はもう失われてしまっている
己にとってのお前の存在は何なのか、
お前にとっての己の存在は何なのか
答えを出したい、とは思わなかった
あのときまでは
自分ではアイツの変わりになれないことくらい解かっていた
そもそも、そんなものになるつもりはさらさらなかった
なぜならば、それでは意味が無いからだ
”同じ”では意味がない
いや、同じでは嫌なのだ。己の中のもっとも深い部分に根付いた感情がそう囁いてくる。
死者に対抗心を持っているわけではなく、己の自尊心が同じであろうとすることを否定する。
今は分たれたこの道筋が、再び交わる時。
それまではこの感情に蓋をして、鍵を掛けて置くから―――だから、この想いの答えは閉まったままでも良いだろうか。
いつか辿り着けるその場所は、今はまだ遠い。
仰ぎ見た空は、あの時と同じ嵐の到来を告げていた。