あさがお紹介
理事長挨拶
震災から10年が過ぎて
テレビなどであれから10年、と題していろいろの企画が行われています。その度に当時を思い出し涙する事も多くありました。しかしよく考えてみると、悲しい事ばかりではなく、むしろ本当の真心を頂戴した思いが致します。原発事故が発生した当時、ここから60㎞以上避難せねばと必死で逃げまどい、居場所のない精神障がい者の26名として、山形に避難したこと。ろくな食料もない私たちのもとに、2tトラック1台分もの支援物資を届けてくださったこと。 我々だけなく、南相馬市の各事業所にもお配り出来たこと。震災時に東京の有楽町の駅前で「負けてたまるか南相馬市」と看板を掲げ、食べて応援プロジェクト活動を先駆けたこと。
全国の皆様にお力を頂き、だからこそ困難な事例・困難な自分にも対処出来たこと。そしてそれにより、今の事業所と今の自分があると考えています。
平成23年3月11日津波による避難警告が流れた際は、市内の避難場所で利用者の皆と一晩を過ごたこと。炊き出しを求めて混乱する中、館長先生が一言「障がい者の皆さんに先にお配りします。」とおっしゃって下去ったことは忘れません。
私たちは南相馬市でこれからも精一杯働き、頑張っていこうと考えています。