その音と開発コンセプト

1995年の登場以来、世界最高峰のスピーカーとして君臨し続けるGrande Utopia。これまでのUtopiaの遺伝子と最新の革新的技術を融合させ、究極のスピーカーGrande Utopia EM Evoとして進化を遂げました。Grande Utopia EM Evo は、高さ2m超、重さ265kgの威容を誇るフォルムに最新技術を惜しみなく投入。40cmの'W'サンドイッチコーンウーファーはEM(エレクトロマグネット・励磁型)を採用することで、唯一無二といえる圧倒的な低域の再生能力と、リスニング環境に応じた調整をも可能としました。また、16.5cmのミッドレンジ×2に採用された最新技術の'NIC'と'TMD'により、どこまでも澄みやかに響き渡る音色を獲得しています。内部配線材、吸音材、ネットワークなど全てに改良が加えられ、各ユニットと筐体の接合部には新技術のMRRシステムにより、剛性を高め不要振動を極小まで抑制します。Grande Utopia EM Evoは驚異的なパワーマンスで他の追随を許さないFOCALのフラグシップモデルです。
私は常々申し上げているのだが、音の質を高めるため、専門家は日夜努力を積み重ねている。例えば、3000円のギターでも200万円のそれでも同じように低音や高音は出る、そして堅い音や柔らかい音も出る。そこで全く違うことは、音の質そのものに他ならない。良くできている楽器はミュージシャンの音楽表現を良好な形で出してくれ、且つ聴衆を楽しくさせてくれる。一般的に、「音が堅い柔らかい」や「低域や高域が出る」、そして「クラシック向きやジャズむき」など単純な価値観ではなく、最高峰のスピーカーをワールドワイドに作成する道のりは、そう簡単なことではない。
ここで少しプロがステージ&レコーディングに使用している楽器にふれてみたい。プロが使用する楽器は、同列の楽器の種類で2~3種類を使い分ける事が常だ。
★ピアノであれば、スタインウェイ、ベーゼンドルファー・インベリアル等
★ギターであれば、ギブソン、フェンダー等
★ドラムのシンバルであれば、ジルジャン・イスタンブール・パイステ・セビアン等
これらの音質を、より近くライクリー(らしく)に再生できる事が最も重要だ。その為には、プロの生演奏を出来るだけ近い場所で、より多く聴く機会を得てほしい。