音に対するポリシー

①音に対する基本的な考え方

音に対する感覚は、人それぞれ異なります。何故ならそれは、その人の今まで生まれ育った音楽(音)に対する環境、経験に左右されるからです。しかし、ソース(CD・レコード)を最大限生かし、最良の状態で、いい音を聴きたいと思うのは、誰しも同じ事だと思います。生演奏(コンサートetc)を聴きに、また視(見)に行くと、多くの方が感動されると思います。それは音だけではなく、視覚も大いに関係しているとも思われますが、やはり素晴らしい音と音楽に有ると思います。

そこでオーディオシステムと生演奏(コンサート)との本質的な相違点は以下のようになります。
オーディオシステム 生 演 奏
f特(周波数特性)・限界あり ほぼ限界なし
ダイナミックレンジ・限界あり
(出せる音量に限界)
ほぼ限界なし
分解能限界あり
(スピーカーの振動版の限界)
各楽器の振動媒体が別々の為と、混変調歪が極小の為、抜群な分解能を有す
視覚なし
(一部のAVを除きなし)
視覚あり
球面波・リスニングルームの状態によるが、出しにくい 出しやすく立体的音像が出やすい
②いかに生演奏に近づけるか?

各楽器を32チャンネルなら32チャンネルに、32個の楽器をそれぞれ録音し、ミキサーで送り出しそれぞれ32チャンネル分のパワーアンプとそれぞれの楽器の質を出すのを得意とするスピーカーを用意し、ブレンド再生する事である。
現実に、昔のオーディオフェアーetcで実施された事があります。
それと、かなり昔から、ステージ上で生演奏とオーディオシステムのすり替え演奏が行われています。
かなりの感覚の持ち主でも、どちらがそれか解りにくかったようですが、しかし現実には、その様な事は不可能に近い事です。

楽器もオーディオ再生もそうですが、良い音、良くない音とは、聴く人にとって、音質つまり音の質の差なのです。
単に低音が出るとか出ないとか、音が硬い、軟らかい・・・それ以前に音の質の差なのです。
たとえば同じ様に低音から高音まで出るグランドピアノでも音質の差は明白です。

オーディオシステムにおいて、良い音(満足のいく音)を出す為には、ある程度の出費が必要なのは確かです。
それは生楽器でも同様の事が言えます。

③私自身の経歴と感性のノウハウ

たまたま私もバカのひとつ覚えで、50年間ほどオーディオに携わっていますが、小学校一年生の頃の鼓笛隊のシンバルから始まり木琴、鉄琴、縦笛、横笛、ハーモニカ、中学校の頃のトランペット、生ギター、エレキギター、ドラムス、発声レコーディング等々、さまざまな楽器を演奏した事が大変良い経験になっている事実があります。

ちなみに、プロがメイン演奏もしくは、レコーディングに使用する楽器は、大まかに言って、2種類ないし3種類のメーカーの楽器です。
例えばピアノでは、フルコンサート・グランドピアノであるスタインウェイDタイプ、もしくはベーゼンドルファーのインペリアル、バイオリンであれば、ストラディバリ、アマティ、ガルネリ。
ギターならギブソン、フェンダー、ドラムのシンバルならジルジャン、パイステ、セビアンetcです。

次に感性を鍛えるコツ。
なかなか一般の方は、色々な楽器をステージで演奏出来る機会は無いと思います。
また目の前で一流の楽器を用いた演奏を聴く機会が少ないのも確かでしょう。

そして一般的に飽きが来なくて、心地良い音質の基準は? やはり超一流のミュージシャンが超一流の楽器を使って演奏するのを聴く事でしょう。

問題は、その聴き方にあるのです!
生演奏(コンサート)にお出かけの際に、その雰囲気だけに呑まれず、自分の好きな楽器(2~3種類の楽器で結構です)だけを目をつむり聴いてみることです。
その楽器の 音の粒の大きさ、音の質 etc 色々な生演奏を複数回、聴かれても、ほとんど音色(音質)に共通性が有ると言うのが、だんだん解って来ると思います。

オーディオシステムにおいて、 素晴らしい音(音質)を獲得する為には、生の楽器の質を知り、よりライクリーにそれに近づけてやる。 これに尽きます。
その為には、 生演奏を、どんどん体験して下さい。
ライクリーが解らない方は、ナカナカよい音を出すのが、難しいかもしれません。

オーディオ101はその点を十分考慮した上で、お手伝いさせて頂きます。
長年の音の経験を基にスクリーニングした上質の各機器を、
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