その音と開発コンセプト

H18年7月12日に、TADインターナショナルチームのサウンドプロデューサーである、アンドリュー ジョーンズより、世界最高峯のスピーカーを実現する上での説明を聞きながら、試作機の試聴をしていた。最も基本に忠実な技術を用いてWhyとBecause、こうなのだからこうなる、その為にはどうしなければいけないのか・・・。その最終目標は世界最高峰のスピーカーを作り出す事。
私は常々申し上げているのだが、音の質を高めるため、専門家は日夜努力を積み重ねている。例えば、3000円のギターでも200万円のそれでも同じように低音や高音は出る、そして堅い音や柔らかい音も出る。そこで全く違うことは、音の質そのものに他ならない。良くできている楽器はミュージシャンの音楽表現を良好な形で出してくれ、且つ聴衆を楽しくさせてくれる。一般的に、「音が堅い柔らかい」や「低域や高域が出る」、そして「クラシック向きやジャズむき」など単純な価値観ではなく、最高峰のスピーカーをワールドワイドに作成する道のりは、そう簡単なことではない。
ここで少しプロがステージ&レコーディングに使用している楽器にふれてみたい。プロが使用する楽器は、同列の楽器の種類で2~3種類を使い分ける事が常だ。
★ピアノであれば、スタインウェイ、ベーゼンドルファー・インベリアル等
★ギターであれば、ギブソン、フェンダー等
★ドラムのシンバルであれば、ジルジャン・イスタンブール・パイステ・セビアン等
これらの音質を、より近くライクリー(らしく)に再生できる事が最も重要だ。その為には、プロの生演奏を出来るだけ近い場所で、より多く聴く機会を得てほしい。