■耳介・外耳・鼓膜■
 音は耳介で指向特性を持たせ集音し、耳介の内側の窪みで10KHz付近に共鳴させ6dB程度上昇させますます。
 耳介で集めた音は、外耳に入り3KHz付近で共鳴し10dB程度感度を上昇させ鼓膜を振動させ内耳へと伝えます。
■中耳・内耳■
 鼓膜の振動は“ツチ骨”・次に“キヌタ骨”・最後に“アブミ骨”(以後3つまとめて耳小骨と呼ぶ)で”てこ”の原理で10dB程度増幅され、内耳の蝸牛に振動を伝える。耳小骨の格骨の接続部は、音の大きい時は増幅度を下げる調整機能があります。
 蝸牛に伝わった振動は蝸牛内のリンパ液に伝わり、リンパ液が揺れる事により感覚細胞(有毛細胞)が電気信号を出す。蝸牛の構造は、耳小骨から遠ざかると徐々に細くなっていてそこには感覚細胞(有毛細胞)が内側に並び、高い周波数(20000Hz)では、耳小骨と繋がる付近で最大となり、低い周波数(20Hz)では遠い部分で最大となり、振動をとらえた感覚細胞は電気信号に変えられ脳に伝えられます。

*右の原理図参照
■周波数特性と移送特性■
 右の図は良く目にする「フレッチャー&マンソン」のグラフです。
 耳介・外耳道で感度上昇をさせて、500Hz〜5000Hzが感度良い事がわかります。
 此の特性は、此処に違いが有るようですが、脳の学習効果で修正されているようです。
 位相特性は、耳介で10KHz付近、外耳道で3KHz付近の共鳴は周波数特性の調整と同時に、位相も変わっていて、共鳴してる中心周波数の下と上では入ってく信号に対して、進むのと、遅れと変わっています。
■有毛細胞は?■
 有毛細胞が電気的な応答をするのですが、ゆうもう音の振動に同期してパルスを出しているのでしょうか?
 ゆうもう細胞は外力が加わった時にその力に応じて電気的なパルスを発生させ、1つの細胞が出す周期は数十Hzとます。
 そして、蝸牛から出される信号の同期する周波数は400Hz(2.5mscc)程度です。
 そして、左右の蝸牛からの位相差を判別できるのは1msec程度です。
 此のことからある程度の音の大きさで聴いた音の最初から2.5msecの間は音の振動を電気信号に変える事が難しいと推測できます。
 人の会話の中で子音を不自由なく解読できるのは、子音の立ち上がり部分の周波数スペクトラムを重要視してるからです。
■アンプに求められる特性は■
アンプに求められる特性は?
 周波数特性:可聴周波数である20Hz〜15000Hz程度がほぼフラットであれば問題は無いようです。
 位相特性:現在のアンプは20Hz〜15000Hz内においてはほとんどズレが無い(有っても数度)のが現状です。遅延回路を作り10000Hzで180°回転させてもほぼ認知できないのが現状です。
 過渡特性:前項で述べた、有毛細胞は、音の振動が来た時から一斉に電気的なパルスを出すので、蝸牛から脳に向けて多くの情報が送られます。そこでアンプつくりは過渡特性を重視し、過渡特性の良い部品を使う事で品位の高い音に成ると同時に、過渡特性に個性のある部品で音作りが出来きます。

■音−耳?■

 今までAMPの特性は「入力=出力」とすれば間違いが無い考えでしたが、耳が必要とする特性を確保する考えでまとめて見ました。
 此処で書いて有ることは個人の感覚的な物も入っていますので参考としてください。