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死人探し屋ー携帯電話
「うわ〜、40度もあるよ猫兄ちゃん」
 二日後である金曜日。
 予告通りに雀と母が朝早くにやって来た。
 二人を迎えられたのは俺だけだ。
 猫は死人発見後、遂に倒れてしまって今になってもまだ寝込んでいる。
 今は耳に当てるだけで体温が分かる便利な物がある。
 そんな体温計で雀が猫の体温を測ると、正確には40.2度あった。
 猫の場合、右目の激痛が高熱を発生させる。
「死人が一週間内に見付かって良かったわね」
 何事も冷静な母は、そっと猫の額にアイスシートを置いた。
「さてと、何か栄養のある料理でも作りましょうか」
「私も手伝う〜」
 すでに持ってきている食材を持って母と雀は台所に行った。
 昨日までは派遣会社の方も大変だったが、何とか落ち着いている。
 多川氏が感じていた監視も、複数の事故も、全て彼に取り憑いていた死人の仕業だ。
 今頃、沢山の罪状を警察署で出されている事だろう。
 
 さて、8時になった事だ。仕事に向かうとしよう。
 いつものグレーのスーツを着て、髪型を整えれば準備万端。
「じゃ、行って来る」
「は〜い、いってらっしゃ〜い」
 猫は二人に任せられるから安心だ。
 今日も張り切って仕事だ!
 玄関に行き、いつも履いている革靴を履いた時に母が小走りでやって来た。
「貴方、今日は会社休みだって昨日言ってなかった?」
「あっ」

▲死人探し屋:第二番目:携帯電話=仕事終了