赤城山
あかぎやま
| 1,828b | 1999.09.27 |
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| 赤城山最高峰の黒檜山は、大沼湖畔道路沿いに登山道があり、その入り口がどこかなと捜している時、 丁度、山側から登山者が飛び出してきた。見ると標識がある。すぐそばには駐車場もあり、2〜3台止めるスペースが残っていた。 今日は武尊山に登った帰りなので、午後2時を回っていたが、急いで靴を履き14:20分スタートする。 車道から登山道に入ると、いきなり樹林帯の中の急登。モクモクと登り、視界が開くところに出て大沼や地蔵岳を眺め、 再び、展望のない岩混じりの急登が続いた。時々、視界が開け、道も緩やかになったりするが、 岩が露出した浮き石の多い急斜面が稜線まで続く。 |
| 視界が開け大沼が見える | 稜線から左へ |
| もう時間が遅いので、登山者も少ないと思ったが、ビジターセンターの方から下ってくる人もいて、 すごい急な斜面ですねと言葉を交わしたりする。稜線に出て、100bほど左へ行くと三等三角点のある黒檜山の頂上につく。 15:30到着。たった1時間余りの登りだったが、急だったせいか、もっと登ったような気がする。山頂は低木に囲まれていて、 展望が良く、武尊山や至仏山、男体山等ぐるりと見渡せる。午後の日射しは山々の輪郭をボヤッとさせていてそれがみょうに懐かしく、 暖かく迎えられているような安心感を覚える。誰もいなくなった山頂は広い。 |
| 黒檜山山頂 | 黒檜山山頂から皇海山を望む |
| ゆっくりと往路を下る。もう人は誰もいないのに、車の騒音や木越に見える大沼の賑わいに、大勢の人に囲まれているような錯覚に陥る。
終戦後、渋谷の焼け跡にたつ芝居小屋で、国定忠治の「名月赤城山」の田舎芝居の一場面をふと思い出した。
肩に掛けたマントを大きく振って、被っている蓑笠を斜めに持ち上げ、振り返って赤城山を見上げるシーンである。
私はまだ4〜5才ぐらいであったが、妙にもの悲しく、周りの大人達が感極まって泣いているので一緒に泣いた覚えがあった。
芝居好きの隣のお姉さんに何度か連れて行ってもらたことがあり、半世紀も前の事を急に思い出すなんて、
自分自身に驚きながら登山口に16:40分到着する。 山全体が見えなかったので、途中、車の中から振り返って見た赤城山は、夕闇の中、とても大きく迫っていた。 |