| 雄阿寒岳 1996.8.19 | ||||||||||
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阿寒湖の側には、雄阿寒岳と雌阿寒岳があり、両阿寒に登る予定だったが、雌阿寒岳は火山活動が活発で危険とのことなので、
雄阿寒岳だけ登る事にした。バス停滝口から入った駐車場に6時過ぎに着いたが、まだ、車は1台もない。
阿寒湖から阿寒川への水門の上を渡り、川に沿って歩くと右手に太郎湖が見え、そして次郎湖が見える。 湖の縁にはたくさんの倒木があり、シーンと静まりかえっていて、まるで絵を見ているような景色だ。 木越しに次郎湖を見ながら、緩やかな傾斜を進む。森はどんどん深くなって、トドマツなどの針葉樹がうっそうと茂り、暗く、 足元には落ち葉が積もっていて登山道を外すと、迷子になりそうだ。倒木にはコケが絨毯のように生え、原始林そのもの。ずいぶん 歩いた感じがしたが、やっと一合目の標織に出会う。三合目位までは比較的傾斜の緩やかな尾根道で、 岩を乗り越したり、ジグザグ道を登り4合目を過ぎると、樹の間から湖が見え、5合目までの急傾斜を登り切る。 |
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| 太郎湖 | 頂上 |
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5合目から山頂部への急登の時、霧が出てきた。
樹林が終わり、道は火山礫の登りになって、霧の中を8合目に到着。
石積みの門柱にかかった8合目の標識は異様な雰囲気。
コンクリートの砕石等もあって、こんな遠い山奥になにがあったのか...旧陸軍の気象観測所の小屋の跡......という。
ここから山頂まで、ハイマツの中を進む。霧は益々濃くなり、砂礫の尾根を進んでいくとゴロゴロとした岩があって、頂上到着。
山頂からは、オホーツク海から大雪山までの展望とペンケトー、パンケトーが見えるというのに、私達を迎えてくれたのは 濃い霧だけ。静岡から来たという学生が頂上の岩に座っていた。30分も霧が晴れるのを待っているという。 一緒に20分程待ったが寒くなってきたので、私達は下りることにした。彼は、今日は予定がないし、 折角きたのだからもう少し待ってみると云っていたが、本当に折角来たのに、と思ってしまう。 3合目位まで下りてくるとすっかり天気がよくなり、一組のご夫婦が登ってきた。 あの学生さんとご夫婦は、頂上から素晴らしい展望を見ることが出来たかなあと思いながら、阿寒湖を後にした。 |
| 雌阿寒岳 2003.10.4 | ||||||||||||||||
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雄阿寒岳に登ってから、機会があったら雌阿寒岳にも登りたいと思ってから7年も過ぎた。
紅葉が始まった10月に雌阿寒岳に登ることにした。
くっきりと姿を現した雌阿寒岳や阿寒富士の姿を見ながら雌阿寒岳登山口に向かう。
夕闇が迫るオンネトーにやさしく写る雌阿寒岳と阿寒富士を眺め、すぐ近くの野中温泉に宿泊。
豊富な湯量の野中温泉は噂どうり素晴らしい秘湯だった。
翌朝、6時出発。快晴の昨日とはうってかわって重たい曇り空。オンネトー登山口からすぐ、うっそうとしたマツ林に入り、 背の高い大きなハイマツの中をくぐるように進んで、樹林帯から抜け出ると濃霧になっていた。足元の石や岩につまずかないよう、 急な斜面をぐんぐん登る。展望は全くなく、尾根に出て、岩のゴロゴロ道を進むと、イオウのにおいがきつくなってきた。 火口壁上を歩いているようで、風向きが悪いのか、すぐ下の噴煙が一気に私をめがけてくる。 イオウの煙にまかれ足元が、膝から地面までが全く見えなくなった。イオウのニオイで息苦しくなり、タオルを口に当てて、 やっとその場所を通過、山頂に到着する。
展望はなく濃霧の山頂を写真に収め、すぐ下山。又、恐ろしい噴煙帯の中に突入。 すぐに黒ずんだイオウの煙が体中にまつわりついて、恐る恐る前進。やっとイオウのケムリからはなれることが出来て、 道も少し見えるようになり、そのまま阿寒富士へ向かった。火山灰の斜面を阿寒富士のコル目指しての下りは、 わずかな踏み跡をたどるので迷子になりそう。やっと分岐に出て、濃霧をすかして見ると、左に阿寒富士の斜面が立ちはだかっているのが わかったが、道がはっきりしない。真っ直ぐに進んで火山灰の急ガレ斜面をジグザグ登ると、踏み跡に出て、30分位で山頂に到着。 相変わらず展望は全くなしで、すぐ下山。 10分程下ると7人のグループに出会う。この濃霧がうらめしいと一時おしゃべりする。 分岐手前から斜めに踏み跡をたどると雌阿寒岳7合目辺りに出た。振り返っても灰色の世界で、そのまま往路を下る。 雌阿寒岳も阿寒富士も姿を見ることが出来なくて、とても残念に思う。雄阿寒岳の時も濃霧だったなと思いながら、 とうとうと流れ出る温泉の野中温泉を再び楽しんだ。 |
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