雨飾山
あまかざりやま

1,963b 2000.07.15


06:00 登山口 11:30
08:40 山頂 09:10


白馬岳を登った時に下車した大糸線白馬駅前を車で通過すると、間もなく山合いの道になり、30分位で山深い小谷温泉に 17時に着いた。 小谷温泉は武田信玄の隠し湯の一つだったそうで、標高860bの山の中の温泉で、しっとりとした、良い温泉宿だ。 山の行き帰りに色々な所の温泉に入るが、もう一度訪ねたい宿だ。雨飾山はその小谷温泉側から登る。

今日は雨、山名の通り登山のスタートは雨で飾られた。とてもきれいな山名で、私はどういう訳かこの名を聞くと、 子供の頃の七夕祭りの飾りを思出す。5:30分宿を出発。車で10分位で登山口駐車場に着く。 完備された登山口駐車場は広く、キャンプ場も設置されていた。登山口を6時にスタートする。昨日は大雨。今朝もそぼ降る雨が止まず、 大海川沿いのぬかるんだ道の木道は滑る。小さな沢を渡ると、立派なブナ林が現れ、傾斜はきつくなる。 モクモクとブナ林を登り、抜け出ると荒菅沢に着いた。 雪はまだビッシリで、ここから見上げる雨飾山は最高というが、霧がかかり、わずかに岸壁が見えるだけ。雨は小降りになり、雪渓を渡る。

登山口 荒菅沢の雪渓を渡る 笹平のお花畑と雨飾山

雪渓を渡り、尾根の急登を行く。荒菅沢からの雪渓を渡ってきた風はヒンヤリと心地よく、雨と汗でグショグショの体にスーと冷気が走る。稜線まで一気に登り切り、お花畑の広がる笹平に着いた。ハクサンフウロ、ミヤマナデシコ、マツムシソウ、ハクサンチドリ、ノハラアザミ、ギボシやコバイケソウや色とりどりの花々が登山道に覆い被さっている。緩い傾斜のお花畑の正面には、 ボコッと丸い雨飾山の頂上があり、のどかな楽園。山登りは山頂付近にひろがる夢のようなお花畑や、 みごとな日本庭園に出会うことがある。その度ごとに抱く感動に又、酔いしれる。

雨が上がった。曇り空ながら見晴らしが良くなった。焼岳や火打山がくっきり現れ、梶原温泉への分岐を見て、 笹原を抜けると又、お花畑。その中を目の前の山頂へと登る。山頂は、二等三角点のある南峰と、石仏のある北峰の双耳峰だが、 目と鼻の距離。まず左手、南峰のピークへ。 雨飾山山頂標識は、雨で泣いているように滲んでいて、名にピッタリの頂上だ。火打山は手が届きそうな近くにあり、 戸隠連峰や北アルプスも見え、雨の登山だっただけに、この素晴らしい展望にうれしさ一杯だ。 宿で作っていただいたおにぎりも美味しく、気持まで洗われていくような感じになってくる。

雨飾山山頂(南峰) 北峰山頂(後方は南峰) 対岸に焼山、火打山を見る


北峰のピークに寄る。風雨にさらされて、凹凸がなくなった石仏様の、優しいお顔だけが浮き上がる。思わず手を合わせ、 ここから向こうのピークをゆっくり眺める。下りもお花を楽しみながらルンルン気分。荒菅沢に着いて山頂を見上げると、 急に霧が立ちこめてきた。あれ、さっきまで雲一つなかったのと思いながら雪渓を渡る。みるみるうちに霧は広がり、辺りは霧の中になってしまった。霧の中から3人が登って来た。 頂上の展望とお花畑の話しをして別れ、朝と同じような乳白色の世界を下る。 登山口に11:30分到着。駐車場には車が3台、5人の登山者だけのしっとりとやさしい雨飾山であった。 栃の樹亭に寄って、お風呂を頂き、13時、妙高高原に向かった。明日は火打山に登る。