恵那山
えなさん
| 2,191b | 1999.11.27 |
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| 中津川から黒井沢林道を通って、黒井沢登山口から登る。左岸、右岸と山腹をまくような林道を走って駐車場に着くと、
車が一台止まっているだけで、広い草原の駐車場はしーんと静まりかえっていた。7時23分登山口を出発。
荒れた林道に入り、新しい板がかかっている川を渡る。
恵那山登山口と書かれた大きな標識も新しくなっていた。笹藪の道を進み、沢を渡り、急登を行く。
尾根の巻き道を進み、そして沢を上り詰めると、尾根に出た。木々の間から南アルプスが見えてくる。
そして野熊の池に到着。かわいく彫られた石仏が小さく笹の中にあり、暖かな日差しを受けてほほえんでいた。
石仏さまの横にすわって10分程休憩する。 透き通った大きな霜柱を踏みながら登っていくと、どんどん展望が良くなり、1,992bのピークに着いた。 凄い展望だ。伊那谷をはさんで、長大な南アルプスの峰々が壁のように目の前に広がっていて、 胸がすくような大展望だ。 一組の御夫婦が見晴らしの良い岩に座っていて、もう30分も眺めているという。駐車場に止まっていた車の方だった。 風も無く、きもちの良い日差しだったがお先に失礼して、噴煙をあげる御嶽山のダイナミックな姿を眺めながら、快適な尾根道を進む。 本峰、恵那山の伸びやかな山容が見え、どんどん大きくなってせまってきたが、登山道はトウヒ林の中になってしまった。 |
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| ピークから南アルプスの峰々が壁のように広がる |
| 暗い林の中をもくもくと登る。トウヒ林の樹々に氷が付いてきた。登るにつれ、素晴らしい樹氷の林になり、
キラキラ輝く氷は、時々、樹林が開けた上の、真っ青な空に宝石のように光って、豪華な別天地になった。
うれしくて、どんどん登ると、山頂小屋に着いた。広い草原に建つ無人の小屋は、粉砂糖をまぶしたような樹氷の林に囲まれ、
童話の世界だ。ここから恵那山山頂まで10分ぐらいで、背が低くなったトウヒ林の樹氷の間を縫うように進む。
樹氷は一段と大きく見事になって、登山道に重く垂れ下がり、とてもロマンチックで、こんな素晴らしい樹氷に会うのははじめてだった。
樹氷の間からは富士山や中央アルプス、南アルプスが見え、展望も豪華版で、恵那山神社の祠が見えて、恵那山山頂に到着。 山頂は樹林に囲まれて展望はないが、広々とした山頂のベンチに座って、輝く樹氷を楽しむ。 一等三角点標識を眺めながら、お弁当をひろげていると、若者が二人到着する。絶妙な時に登山できた喜びを話あっているうちに、 樹氷の輝きがなくなっているのに気が付いた。驚いて、いそいで山頂から小屋までのロマンチックな樹氷の道に戻ると、 樹々に氷が付いているだけの世俗の世界になっていた。小屋から下り始めると、樹氷はすでに消えてしまっていた。 樹氷を最初に見たのは10時30分頃、そして今は11時50分。10人ぐらいのグループが登ってきた。 頂上はもうすぐですかと聞いてきたので、さっきまで頂上は樹氷がきれいでしたというと、まだ見られるかしら、と、登って行く。 |
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| 恵那山山頂を見ながら尾根道を行く | 樹氷の中の山小屋 | 樹氷に囲まれた恵那山山頂 |
| 山頂に少しでも樹氷が残っていると良いなあと思いながら、見送り、往路を下る。黒井沢駐車場に14時30分到着する。 麓の恵那神社に寄る。古代書記にも登場しているという歴史ある恵那神社は鬱蒼とした杉林の中にあった。 長い階段を上ると、樹齢何百年という見事な夫婦杉に出会う。 私たちも立派な夫婦杉にあやかりたいと、お参りし、恵那神社のある静かな川上をあとにした。 |