黒部五郎岳
| 2001.08.24 |
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| 昨日は、薬師岳を登りそして太郎平小屋に泊まった。今日は、黒部五郎岳を登り、
三俣山荘まで行く長い縦走なので、ちょっと緊張気味。この黒部五郎岳は、北アルプスの中でも最奥部にあり、
簡単にはたどり着けないあこがれの山で、緊張と同時に気分も高揚していたためか昨日は一睡もできなかった。山中の岩場をゴローと
いい、それで黒部五郎岳になったというが、神秘的で雄大なカール地形に、本当に大自然の悠久を今、見ている感じだった。
太郎平小屋5:12分出発する。 まず太郎山への登りとなった。すぐに分岐にでて、雲ノ平や高天原へ向かう一組の登山者が遠くに見えのどかな高原風景だ。太郎山を登りきった頃から霧が立ちこめてきた。すぐ濃霧になってまわりは見えなくなったが、足元の登山道には花の終わったチングルマやワタスゲ、コバイケソウが密集していて、湿原の中のお花畑の中を歩いているのを感じた。 少し霧が薄くなると、今度は雨が降り出してきた。展望がないまま、北ノ俣岳に6:51分着く。その頃になると雨も止み、霧も勢い良く流れ、薬師岳や水晶岳が見えてきた。 中俣乗越を通りすぎ、黒部五郎岳のガレの急登を登りきって稜線にでると日も差してきた。足元の五郎沢の雄大さに目 をみはりながら、目の前の山頂への登りを見上げる。 そして、ハイマツの中の最後の登りで10:18分黒部五郎岳頂上に到着。 |
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| 北ノ俣岳 | 北ノ俣岳あたりからの薬師岳 | 黒部五郎岳頂上 |
| 山頂は、ケルンがいくつも積まれ、岩石がゴロゴロした中に三角点があるだけで、山名標識もない。 登山者がマジックで書いた黒部五郎岳の小さな板を持って記念写真を撮る。 深い静寂の中にある山頂からは、水晶岳や鷲羽岳の迫力ある姿が本当に素晴らしい。 見下ろすカールのスケールの大きいこと。ダイナミックな展望を楽しんでいたら30分があっという間に過ぎてしまう。太郎平小屋から前後してきた3組の人達も到着し、 お互い写真を取り合って黒部五郎岳山頂をあとにする。先程の稜線に戻り、カールの東端の急なガレ場を下りる。 ガレ場途中から見上げる黒部五郎岳は荒々しい。カールボーデンは自然の造形美だ。水が湧き、点在する岩の間に小川が流れ、 明るい広々としたお花畑の中で、天国とはこういうところに違いないと思う。背を黒部五郎岳、前に水晶、鷲羽岳とカールに抱かれた心地よい道は、やがて点在する巨岩帯に入る。沢を渡り、 樹林帯に入り、そして広々とした草原にでる。黒部五郎小舎の赤い屋根が見えてきた。 自然の中にとけ込むようにひっそりとした風情で建っている。 お腹がすいたのでうどんを注文する。それがおいしいこと!オモチも入っていて¥800。力をつけていよいよ三俣山荘に向かう。 |
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| 黒部五郎岳カールの壁 | カールボーデンより山頂 | 黒部五郎小舎 |
| 山荘裏手からすぐ樹林帯の急な登りとなる。一息も二息もしてやっと登り切り,三俣蓮華岳へと向かう。 明日、三俣蓮華岳に登るので、今日は巻き道を進むことにした。ここからの景色も素晴らしい。水晶、鷲羽を見ながら, そして足元のずーと向こうに続く高原に、雲の平山荘の赤い屋根がおとぎ話の世界のようで、幻想的な景色だ。 鷲羽岳の大きな山容がどんどん近づいてきて、その麓に三俣山荘が見えてきた。ハイマツの中を下り、 キャンプ場を抜け、三俣山荘に15:18分倒着。 太郎平小屋からきた他の3組も到着し、10時間の道のりお互い無事に着いたことに、水で乾杯。 山荘前の広場から見渡せる豪華な景色に驚いた。目の前は槍、穂高連峰なのだ。常念岳も見える。そしてハイマツを従えた鷲羽岳のりりしい姿。それに続くワレモ岳、そして水晶岳への稜線。明日の行程を目の前に見ているようだ。 日が沈み始めて、槍、穂高がどんどん赤く染まりそして黒ずんできて、クッキリとシルエットを残し、目の中に焼き付いた。 翌日へ |
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| 三俣蓮華岳付近より鷲羽岳 | 三俣山荘前から槍ケ岳 |