聖 岳

3,013b    2001.07.28
便ケ島コース


06:13 登山口 12:20
11:00 薊畑 08:57
11:30 聖平小屋 ******
04:30 小屋出発 :*****
06:59 頂上 07:10


聖岳は、日本アルプスの3,000b級の山では、最南に位置。奥深い聖なる山で聖岳と云う名がついたという説があるくらい、 遠い、遠い、山だ。本当は悪い沢が多く、ヘズリ(トラバース)が多い沢という意味からひじり沢になり、聖岳 になったというが...

新宿から高速バス、4時間余りで飯田駅に到着。そのまま駅前のホテルに宿泊。翌朝4時30分タクシーで便ヶ島へ。 林道の終点である便ヶ島まで約1時間30分かかった。 そこは、便ヶ島登山小屋の廃墟やトイレもある広々とした平坦地で、、すでに、車が十数台とまっていた。 広場の前に登山口があり、6時13分スタート。登山道からはすぐ森林鉄道跡の道に出て、広い、歩きやすい道を1時間位で、西沢渡に着いた。荷物用のカゴ渡しが設置されていたが、川幅は広いが水量が余り多くないのでそのまま渡渉する。川を渡ってすぐ登った上の道に、車やブルトーザーがとめてあって、 この車はどこからきたのだろうと、不思議な気がする。だが、道は所々崩れていて、杭打ちなどされており、補修工事の最中のようだ。

間もなく、営林署の無人の建物が見え、その裏をまわって登山道は続く。つづら折りの急登で、 カラマツ林に響きわたっていた水の音も聞こえなくなる。倒木が多くなり、深い森だ。でも、風通しが良いせいか、 樹林帯の中の急登も、暑さで参ることもなく、吹き出る汗を拭きながら、ただひたすらに登る。腐葉土の上を歩いているような、 気持ちの良い道は、やがて、美しいシラビソ林の中になり、まだまだ急登が続くと思っていると、 いきなり広い尾根に飛び出した。薊畑分岐だ。11時到着。長い急登から解放され、ホッとする。

便ケ島登山口 薊畑分岐 薊  畑

薊畑分岐は霧の中で、今まで登るのに一生懸命で気にもとめなかったが、あたり一面の霧で、何の展望もない。 このまま頂上に登るつもりであったが、いまにも雨がふりそうで、今日も午後から雷とか。山頂まであと 2時間10分の標識をみながら迷う。前後してたどり着いた4〜5人の人達も一緒になって、 折角3,000b級の山にきて展望がないなんて来たかいがない、明日は天気がいいそうだ。...うん、うん、 その通り...結局、明日山頂を極めることにして、みんなして小屋へ行くことにした。

薊畑標識の下には、ザックが4つ置いてあり、4人は山頂めがけているのだろう。改めてあたりを見回すと、 なんと、ここはお花畑なのだ。足元は、マルバタケブキの群落で、薊畑の名前の通りたくさんのクロサワアザミをはじめ、 ハクサンフウロやマツムシ草がかわいく顔を出し、そのまま聖平小屋の方下り始めると、ミネウスユキ草やミヤマキンポーゲ、 ヨツバシオガマと次々と高山植物が現れる。お花畑が終ってすこし下ると聖平にでた。 広々とした聖平は枯れた倒木が多く、独特の景観だ。伊勢湾台風時の惨事だそうで、 もう何十年も前のことなのに、自然界の猛威と回復の難しさを感じたりする。ここから木道が小屋まで続く。 あたりの展望は素晴らしいことと、明日に期待して小屋にはいる。小屋は清潔で、水も豊富。宿泊者は70〜80人。 ほどほど満員でみんなでなごやかに雑談。夕食はカレーライス。18:30分頃には寝静まる。

夜、雨の音で目が覚める。もう出かける人がいるようで、身支度する音がきこえる。時間は3時30分。 4時の点灯で、大勢の人が動きはじめた。私達も起きだし、いそいで身支度をして、4時30分小屋出発。 そぼ降る雨で、じっとり濡れる。すぐに薊畑分岐に到着。5時薊畑スタート。雨はさらに強くなり、 小聖岳に着くと標識がやっと見える位の展望で、そのまま聖岳へ。やせ尾根を通過し、幸い、風はないので足元を注意して歩くと、 次から次ぎへと高山植物が現れた。イワギキョウやタカネツメクサ、シロバナタカネビランジ、ミネウスユキソウ みんな雨に濡れて鮮やかな色で迎えてくれて、心が和む。広い斜面をジグザグ登っていると、 雨と霧の向こうに2〜3人が登っているのがかすかに見え、急斜面が終わると山頂に到着。 6:59分着。さきほどの3人の若者とピースをし、お互い写真をとりあう。待望の3,013bの聖岳からの展望はなく、 音を立てて降る雨に、天気の悪さを本当に残念に思い、飴一つ口にしてすぐ下山。

薊畑分岐に戻ると、雨は少し小降りになったが、このまま便ヶ島へ下ることにした。分岐から一時間位下った10時頃から 登ってくる登山者が多くなり、静かな森もすれ違う度ごとの挨拶で、一時賑やかになる。 又、雨後で、木からおちてくる蛭の被害を受けた人の悲鳴が聞こえてきたりする。私も被害にあわないようにカッパの帽子や袖口を閉める。樹林帯を抜け、11時沢渡に着く頃は、お日様が眩しく、真っ青な青空になっていた。気持ちよく、汚れたカッパの裾を川で洗い、2日間霧の中だったので日光不足気味で、思いっきり背伸びしゆっくり休んで、登山口に12:20分到着。

聖平小屋 小聖岳 聖岳頂上