飯豊山
いいでさん

2,105b 2001.07.16


05:34 登山口 14:20
08:34 地蔵岳 11.30
11.45 切合小屋 09:05
04:34 切合小屋 08:30
06:18 頂上 06:40


信仰登山として開かれた飯豊山は、女人禁制の山であったという。 飯豊山登頂には、色々なルートがあったが、最短コースを行くことにした。大日杉登山口から地蔵岳を経て切合小屋に泊まり、 本山を往復する。

前日は、林道入り口近くの民宿、嵐宅に泊まる。この嵐宅は釣り宿で、3人の釣り人と一緒に 夕食を共にしたが、肴が新鮮ですごく美味しい。又、豪華で、食べきれないほどの御馳走で、その夜は夫と5人で宴会であった。 そして、この嵐宅の居間から飯豊本山が見えるのだ。明日の登頂意欲がこみ上げてくる家であった。 その嵐宅を朝、5時出発する。車で20分程で、林道終点の登山口に着く。 登山口には、新築の大日杉小屋があり、その小屋の前から5時34分登山道に入る。 入口は草が茂って、余り人が入っていない雰囲気。釣り人も多いようで、沢の方にいくつか下る道が付いているが、 すぐにしっかりした登山道になった。

ブナ林の急登がえんえんと続く。一時間位で見事な杉の大木に会うが、 地蔵岳まではただひたすらに登る。樹林帯の中は風通しが悪く、湿度も高くて、暑いことこの上もない。 うだるような暑さとはこのことを云うのだろう。標高差930b、3時間かかって8時43分地蔵岳に到着する。 樹が茂って展望もなく、標識があるのみ。丁度、切合小屋から下山する時間帯のようで、 3組の登山者に会い、狭い登山道の地蔵岳標識の周りにも5〜6人の人が休んでいた。 私も休憩したかったが場所もなく、”お花が待っているから頑張って”という声援を受け、 地蔵岳から一気に下る。ここからは幾つものピークを上り下りすることになる。

登山口 地蔵岳を下った尾根道

最初のピークを越すと、前方に雪渓を持った飯豊連峰が姿を現す。雄大な山だ。ヒメサユリが咲き、 ニッコウキスゲも鮮やかな色で迎えてくれる。目洗清水では2〜3人が水を汲みに沢を下りており、そこから2〜3分で 今度は飯豊本山の素晴らしい姿をみることが出来る。尾根道で又、下山する人達とすれちがう。 暑くてペットボトル3本飲んでしまいましたと、お互いに言い合い、本山下小屋は夕べ満員だったとの話しを聞く。 やがて、ダケカンバの美林が現れ、御坪のピークに着く。ここからも飯豊本山の展望は絶景で、 マツムシ草もたくさん咲いていて大休憩する。もう、遮る樹林もなくなり、切合小屋の建つ峰も見えてきた。

やがて、御沢から雪渓コースと夏道コースとの分岐に出る。夏道を進む。2ヶ所雪渓をトラバースして尾根上に出るが、 とにかく暑い。雪渓の下の水を求めて、雪渓の下をくぐり、しばし涼をとる。 又、長い雪渓をトラバースする。切合小屋が近づき、飯豊連峰の勇姿が目の前に飛び込んでくる。 11時40分切合小屋到着。このまま本山往復する予定であったが、あまりの暑さに今日はこれまで。 明日、本山往復して下山することにした。14時過ぎ、気温は小屋の前で33度、無風。 そして、14時30分雷と同時に大雨と突風。雨と雷は断続的に18時まで続く。今日の宿泊者は6人。 早々とカレーライスを頂き、電気もフトンもないので18時頃、皆でかたまって就寝。

お花畑の向こうに大日岳 高原状の尾根を本山へ


翌朝も快晴。薄明るくなった4時30分小屋を出る。沢にはまだ厚く雪渓が残っている。 登山道の脇はやっと雪が溶けた状態で、日当たりの良い斜面は、一面のお花畑でチングルマの群落が凄い。 草履場付近で日の出を迎える。この辺りからウスユキ草が顔を出し、注意深く見渡すと沢の方までウスユキ草で、大群落に驚く。 その沢の直ぐ向こうに大日岳や御西岳があり、ウスユキ草を入れて大日岳の写真を撮り、お花畑の尾根道は楽しい。

信仰登山を物語るような名である姥権現を通過し、御秘所と呼ばれるちょっとした岩場を乗り越す。イイデリンドウや、 ヒメウスユキソウ、イワウメ、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲ、ミヤマキンバイ等のお花が広がる尾根道を、本山めがけ ジグザグ急登する。御前坂を登り切ると本山小屋があり、飯豊本山神社が祀られている。ここから本山までは10分位で、 高原状のなだらかな道を進む。6時18分飯豊本山の三角点ピークに到着する。


山頂 山頂から朝日連峰を望む




山頂は、花崗岩の露岩で覆われ、360度の大パノラマ。遠く、雲海の向こうに朝日連峰が見え、磐梯山が見え、大きな 展望に暫し佇む。夏だというのに凛とした空気で山々は気高い。景色を堪能しながら朝食をとり、30分程休む。 小屋で御一緒した3人は下山し、空気の流れが聞こえてくるような静寂に身震いする。6時40分下山する。 お花畑を楽しみながら切合小屋まで戻り、30分休憩して、大日岳や牛首山に別れを告げる。いよいよ下山開始。 丁度、日差しは10時を回ってきつくなり、暑さも加わって、ヘトヘトになって地蔵岳に到着する。それから長い急な下り。 やっと大日杉登山口に14時20分着く。とにかく暑い飯豊登山であった。フエーン現象で麓も35〜6度あったという。