開聞岳
かいもんだけ
| 922b | 1994.11.10 |
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| 指宿有料道路をおりて池田湖に着くと、美しい開聞岳が伸びやかにひろがっていた。その端正な姿は本当に富士山のようだ。
開門町に近づくに従ってきれいな円錐型の山容は、町中にすっぽりと溶け込んでいた。 牧聞神社に参拝してから、開門中学校の前を通って、真っ直ぐ進む。正面にどっしりと開聞岳があり、坂を登り切って登山口に出た。 すぐ松林の中を歩く。登山道は、山をちょうど一周するように、 山頂までラセン状に周りながらついている。 谷や沢等がなく、勾配の変化もあまりない。 展望のきかない雨裂の中をひたすら巻きながら登る。4合目で左側がちょっと開け、 池田湖方面の景色が見える。5合目で、又、少し展望が開け、今度は長崎鼻方面が見える。 ベンチがあるので一休みをしていると、登山者が一人下りてきた。上の方に人がいますかと聞くと、 いないとのこと。平日なので登山者がいないのだろうか。11月だというのにさすが南国で、 暑くて、半袖になってしまった。 見晴らしも良くなり、海も見え始め、明るく広々としてくる。 ちょっとした岩場を過ぎ、9合目で灌木が切れ、眼下には海が広がる。 頂上までのわずかな距離の岩の堆積した斜面を登ると、岩ばかりの山頂に着いた。 |
| 牧聞神社 | 登山道はえぐられて雨裂のよう | 長崎鼻が見える |
| 山頂のすぐ下の窪地と大石の間に牧聞神社が祀られていた。山頂には標識もなく、開聞岳山頂と書かれた小さな板が
一番高い岩の切れ目に置いてあるだけだ。眺めは雄大で、佐多岬から
ずうっと青々した海が広がり、海と空の境がわからないほどだ。時には、
屋久島までみえるというが、今日は晴天なのに遠くは霞んでいる。
開聞岳は、昔から航路の目印とされてきたというが、海の中に迫り出ている様は
本当にその通りと納得する。 誰もいない山頂は、風もなく、ポカポカ陽気で昼寝をしたくなる心地よさだ。
下山は往路をたどる。 のんびりと登山口から駐車場に戻ると、丁度オートバイからおりた2人ずれが、開聞岳は何時間で登れますか
と、と聞いてきた。9時頃登りはじめて今下りてきたと、云うと、じゃあ、今から登っても5時前にはおりてこれますねと云って、
登山口の方へ向かって行った。こんなすばらしい天気なのに、今日の登山者は3組だけのようだ。 あれから7年経った3月にまた登る機会があった。岩場にはハシゴがかかり道も良くなって、 何もなかった山頂に立派な標識も建っていた。 |
| 頂上 | 頂上の牧開神社奥宮 |