| 北 岳 | . | 間の岳 |
| きただけ | あいのだけ |
| 3,192b | 1995.10.01〜03 | 3,189b |
![]() 北岳 |
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![]() 間の岳 |
| 9月の終わり、夫が北岳登山を計画していた。まだ山歩きして1年ぐらいの私が三千b級の山登りが出来るだろうかと
ちょっと心配だったが、思い切って一緒に行くことにした。札幌を6時に出発。甲府から大樺沢出合のバス停で下り、
野呂川に架かる橋を渡って広河原山荘に到着したのは16時過ぎだった。
今日の宿泊者は私達の他に女性3人の5人だけ。大学生の娘と一緒の東京の和田さん親子と静岡の時田さん。
彼女は農鳥小屋に友達がいるので訪ねに行くのだという。若い女性が一人で山奥まで行くなんて、そんな話にも私にはびっくりだ。
和田さん親子も明日は農鳥小屋泊の予定という。私達も明日は北岳から間の岳に登り、
農鳥小屋に泊まって、奈良田に下りるコースを行く。 翌朝5:15分広河原山荘を出発。時田さんは3:30分頃出発したようだし、和田さん親子も5時前には出発していた。 すぐに白根御池との分岐に出て、私達はまっすぐに大樺沢へと向かう。緩やかな樹林帯の中を進んで行くと、 山荘では登山者が5人しかいなかったのに幾人もの人が歩いていて、さすが南アルプスの人気コースだと思った。 崩壊地を通り抜け、二股に着いた。北岳が目の前に大きく迫ってきた。 ここは大樺沢、小太郎尾根、白根御池との3コースの分岐点で、大勢の人が休んでいてとてもにぎやかだ。 そのまま休まず、小太郎尾根に向かおうとしたがその方向に人がいっぱいで、すぐわきの登山道から曲がって行けると思い、 そちらから進む。すぐ樹林帯に入り、緩やかな曲がりくねった登山道に間違ったことに気が付いた。 そのまま進んで、遠回りだが白根御池小屋経由で行くことにした。 |
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| 山頂への登りから肩の小屋 | 山頂に大勢の登山者 | 北岳山頂 |
| 小屋からは草原状の急斜面の登りで、直登で500bあるという。10人以上の人が登っていて、私も気合いを入れて、
草斜面の直登に立ち向かう。足元は滑りやすく、汗もダラダラ流れて、2時間30分かかって尾根上に出た。
二股からの道と合って、小太郎尾根に着いた。大展望が広がり、頂上に雪がつもっているように見える仙丈岳が本当にきれい。
ハイマツの緑の中にナナカマドが真っ赤に紅葉して、その上に山々が連なり、素晴らしい光景だ。
前方に迫力ある北岳を見ながら緩やかな尾根道は楽しく、ルンルン気分で北岳肩の小屋に着いた。11時到着。
今日は天気も良く、ここでも大勢の登山者が休憩していた。
ここから北岳山頂までは50分位で、私達も10分休憩し、いよいよ山頂へと向かう。 小屋の裏手から急登し、岩場の登山道から振り返ると、下方に青い屋根の肩の小屋、休んでいるたくさんの登山者。 そしてぐるりと南アルプスの大展望だ。見上げる山頂に大勢の登山者の姿をを見ながら、11:50分北岳山頂に到着。 登山者の間を通り抜けて山頂標識の写真を撮る。あれあれいつ雲がきたのだろう。 休憩場所を見つけて座ると山頂は雲の中になってしまった。山頂からの展望はなくなってしまったが、それでもここは3,192b。 日本で富士山の次に高い山、ヤッターと思う。風が冷たくなり、セーターを着込んで30分程休み、間の岳へと向かう。 北岳をあとに岩稜の急な斜面を下る。雲が流れて、ずーと遠くに赤い屋根の北岳山荘が見えた。 堂々と大きな山容の間の岳も現れた。そこに続く長い縦走路を見ながら岩稜を下りきり縦走路に出る。 そして、広い稜線上の北岳山荘に13:15分着いた。 |
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| 北岳を下る | 間の岳へ岩稜を進む |
| 北岳山荘の中に入ってバッジを買う。今日はここに泊まらないかと小屋の人が云う。
こちらの方にくると登山者は急に少なくなって今日の宿泊者は3人だけだという。明日は天気が悪くなって雨になるとか。
明日のことを考えるとやっぱり農鳥小屋にいったほうが良いということになり、このまま進むことにした。
ゆるやかな尾根道は中白峰岳へとのび、30分程登って3,055bの中白峰山頂に着いた。
振り返ると北岳が雲の中から見え隠れしていて、日本の二番目に高い山の風格を見る。
眼前にはとてつもなく大きい間の岳が現れ、そこに向かって岩稜をゆるやかに登ったり、下りたりの3,000b級の稜線歩きは、
山女になった気分だ。日本で4番目に高い山、間の岳に15:15分到着。山頂を目前にして雲行きがおかしくなり、
またたく間に雲が広がって、間の岳山頂は濃霧の中になってしまった。乳白色の山頂の写真を撮り、すぐ農鳥へと向かう。 急な岩稜の尾根の下り。真っ赤なペンキがベッタリついた農鳥への矢印の石を時々見ながら、濃霧の中、夫を見失ったら大変と足を急ぐ。 農鳥小屋に行く途中霧に巻かれて道を間違い、死亡した登山者の話を北岳山荘で聞いたばかりだ。 突然、赤い屋根が見えて農鳥小屋に着いた。凍りついた風がふきあれ、荒涼とした登山道に夕闇が迫り、心細い気持ちが一気に吹き飛んだ。16:16分小屋に入る。すぐにストーブにあたらせて頂く。和田さんと時田さんはすでに到着していた。 和田さんのお嬢さんは大樺沢辺りで体の調子を崩し下山したそうで、今日の宿泊者は私達の4人だけ。 この小屋も明日は小屋閉めだそうで、私達が今年最後のお客さんと小屋の人は笑う。 石油ストーブにしっつくようにして夕食を頂き、へやの真ん中に作って下さったコタツの中に4人で足を入れ、そのまま寝込む。 |
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| 振り返って北岳 | 間の岳山頂 |
| 夜中、暴風雨に目が覚める。コタツの上に雨漏りし、部屋のあちこちにも雨が吹き込んで、コタツを持って移動する。
そのまま明け方になって、6:15分小屋を出発。今日は農鳥岳から大門沢に下り、奈良田に降りる長丁場だ。
時田さんは小屋閉めを手伝うとかで今日は下山しないようで、和田さんと夫と3人で暴風雨の中に飛び出す。
岩稜の西農鳥岳を急登し、稜線に出て、岩稜歩き30分位で8:15分農鳥岳に着いた。雨と風でメチャクチャの感じ。
ともかく転ばないように必死で歩く。
農鳥岳山頂から40分位かかって大門沢下降点に着き、急斜面の下りとなった。強風から解放されたが、相変わらずすごい雨。
濃霧の中から時折、すぐそばの沢の濁流が見える。雨と濁流の騒音の中、2時間ぐらい下って、大門沢小屋に11時到着。 小屋の軒下で少し休憩する。閉まっていると思っていた小屋が開いるようで、声をかけると小屋の人が出てきた。 ストーブをたくから休んでいくようにと云ってくださったので、ずぶ濡れで恐縮しながら、ストーブにあたり、熱いお茶を頂いて、 生き返った気持ちになる。小屋の主は一人で寂しいから泊まってゆくようにすすめてくれるが、カッパも乾き、 お腹も一杯になって1時間位休ませて頂き、又、強雨の中、出発した。 モクモクと急な下り2時間余りして、3回目の吊り橋を渡り、発電所のわきを抜けて、14:10分やっと奈良田登山口に着いた。 長い長い雨の行進だった。ヤッタねと大声を出す。林道を歩いていると民宿先の方が迎えに来て下さった。 農鳥小屋で奈良田温泉の民宿先を紹介して頂いていた。3人で奈良田温泉に入り、極楽気分にひたる。 それから、バスで身延駅に出て、東京に帰る和田さんを見送り、夕食の、3日振りの炊きたてのご飯が美味しく、感激した。 |