九重山
くじゅうさん
| 1,791b | 2001.11.15 |
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| 山登りをしたことがない私が初めて登ったのが、この久住山だ。極度の貧血と低血圧に悩まされ、
手術後少し調子が良くなった所で、散歩の山登りをしょうと夫に誘われたのが始まりだった。
伸びやかな阿蘇高原のやまなみハイウエーを車は気持ちよく走り、11月の秋晴れの日に牧ノ戸峠から歩き始めた。
4時間位で往復できるのに6時間位かかったのではないだろうか。暖かい秋の日差しを受けて、台地に広がる景色に感動したものだ。
真っ青な空と素晴らしい紅葉が忘れられず、それから少しずつ山を歩き出し、7年経った今では、1人でも出かけてしまう。
2度目に登った時もこの牧の戸峠から中岳を経たコースで。3度目の今回は友達と祖母山に登った帰り、赤川コースから登ってみた。 久住高原荘を8時に出発。夕べは雨風が強く、激しい雨は明け方まで続いていた。まだ雨が残っているが、空が明るくなる。 紅葉を楽しみながら、広い舗装道路を20分程歩くと赤川温泉に着く。100b先が赤川温泉で、左の登山口方面に進む。 赤川温泉の赤い屋根を右手に見て、川を渡り、殺伐とした温泉源泉部を過ぎる。川には温泉が噴き出ているところもあって、 イオウの臭いがきつい。、紅葉が残る雑木林の中を行く。左手には砂防ダムから落ちる水が滝のようで、又、 モミジの深紅にハッとしたりする。一度林道に出て林に入り、二度目に林道に出るとやっと登山口に着いた。 ここまで1時間10分かかった。いよいよ本格的な登りとなる。 |
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| 温泉源頭部から久住山を望む | 草付き斜面から久住高原の展望 |
| 日が差してきた。殆ど葉を落とした林は見通しがよく、それぞれの木が個性豊かに、我ここにありと立っていて、
思いがけず、樹木の膚の美しさを知る。登山道には落ち葉が絨毯のように敷き詰められ、歩きやすいが、すごく滑る。
林を抜けると草付き斜面で、振り返ると雄大な久住高原の展望だ。目の前に久住山山頂の姿も現れたが、
左側から風が凄い勢いで吹いてくる。頭上でゴウゴウとうなりをあげていて、怖ろしい感じだ。幸い、西北の風のようで、
この南東側斜面の登山道には、直接には当たらないが、時々、吹き上がる強風に緊張する。 稜線上の道は右に大きく曲がり、一段と風が当たらなくなり、気持ち良く急登を行く。山頂を目の前に見て登山道が左に曲がると、 山頂から吹き下ろす風の勢いで、立って歩けなくなる。強風で体のバランスがとれなく、こごんで、岩に掴まりながら登る。 下は日が照っているのに山頂付近はガスがかかっていて、その中に2〜3人が動いているのが見える。10:50分頂上に到着。 風に煽られて立っていられなく、這うようにして山頂の標識に掴まり記念写真を撮る。辺りは渦巻く風と、灰色の世界で何も見えない。 九重連峰の主峰である久住山は、最高峰の中岳より4p低い。石でも積んで久住山を最高峰にしたい気持だ。ここから御池に出て、 中岳まで行きたかったがこの天気ではと、諦める。 |
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| 山頂直下の霧氷 | 頂上 |
| 山頂にいた3人の登山者は、坊がつるから登ってきて、向かい風の強風でひどいめにあったと云う。
赤川コースは直接風が当たらなかったと云うと、下山はそちらにするといって、5人で一緒に下山する事にした。
強風に追い立てられて5〜6分下ると、もう岩に掴まらなくても歩けるようになる。
その岩にしがみついている草に氷りが付いて、一面の霧氷の世界になっていた。辺りは薄氷に包まれ、
キラキラと水晶の輝きの中にスッポリ入り込む。プリズムの世界をカメラに収め、気が付くと霧氷は消えていた。
モノクロの世界から明るい台地に抜け出た感じだ。 いつの間にか風は、山頂に遮られて久住山の南東斜面は又、おだやかな登山道になる。 3人の登山者は岩の日だまりで休憩するというので、私達はそのまま歌をうたいながら急斜面を下りる。 1組の御夫婦が登ってきた。頂上付近の霧氷の話しをすると、今日は寒いのでまだ霧氷が見られるかも、と、急いで登っていった。 久住や阿蘇までの素晴らしい展望を見ながら、又、草付き斜面に出た。振り返ると久住山の山頂が見え、辺りの山々も流れる雲の間から 見えてくる。滑りやすい林の登山道をゆっくり下り、登山口に12:10分着く。 赤川温泉登山口には12:35分到着。歓迎の札を首から下げた犬に迎えられ、赤川温泉、赤川荘に寄って温泉に入る。 川の縁に建つ温泉宿は、滝が目の前に落ちる露天風呂で、とても風流。自然いっぱい、温泉いっぱいの気持ち良い赤川荘で タクシーを呼んで頂き、”荒城の月”で有名な竹田城に寄る。 城壁しか残っていないが桜の名所だけあって桜の木がたくさんだ。しっとりと昔の面影が残る竹田の町を散策し、 竹田駅からJRに乗り大分駅へと向かった。大分では高校時代の友達と45年振りに会い、3人で別府温泉で温泉に浸かりながら 45年前の高校生にタイムスリップした。 |