羅臼岳 1,660.2m 1998.8.1 



5.30 木下小屋 13:40
7:56 大沢 11:40
8:30 羅臼平 11:15
9:00 羅臼平出発 *****
9:47 頂上 10:11


岩尾別コースを登る。日の出間近の羅臼岳を見ながら、知床林道を走り、 岩尾別温泉への道に入る。5時前の林道脇は鹿が集団で草を食べていて、車道にいる二頭の鹿も逃げようとはしない。 5時10分岩尾別駐車場に到着。広い駐車場はすでに満車。道路脇に車を止め、ホテル“地の涯”の横を通り、 突き当たり木下小屋前に出るとここに登山口。5時30分出発。小屋横からすぐ樹林帯の中に入り、 いきなり急な登りから始まった。
ホテル「地の涯」入口 木下小屋

展望がないままのジグザグ急登は、足がなれていないせいもあってかリズムがなかなかとれない。登山道脇が少し広くなって、 テントが一張り見え、弥三吉水に着いた。相次いで4〜5人が到着し、みんな汗が玉のように流れていて、挨拶しながら交代で冷たい水を飲む。10分程休んでいるうちに2人到着し、又、展望のない登りを5〜6人が列のようになって歩き始める。 でも10分もしないうちに人はバラバラになり、気が付くと夫と二人になって、極楽平に到着。 ダケカンバの木の間から、右方に羅臼岳の頭が見えた。でもまだずうっと遠い。道はまた急になり、 急斜面をグングン登る。

森林から抜け出て沢に出ると 凄い! いきなりタカネトウチクソウの大群落だ。その中を緩やかに縫うように進む。今度は目の前にお花畑が広がる。 ここは7月中頃まで雪渓がのこり、昨年友人がこの雪渓を滑落し骨折した所だ。8月に入った今は、 見事なお花畑になっている。チシマクモマグサ、イワギキョウ、ハイオトギリ、花の終わったチングルマ、エゾツツジ等、次々現れる高山植物は、足場の悪い急なガレ場を登る目の前に咲いていて、顔が触れ合う様だ。登りきると羅臼平に出た。 背丈ほどあるハイマツ帯の中から悠然と羅臼岳の全容が現れた。

羅臼平の中央に進むとそこは広場になっていて、ハイマツの緑の上に羅臼岳がのびやかにひろがっている。 雄大な景色に時間がたつのも忘れてしまう。一息いれると、いよいよ頂上めがけて登る。 羅臼温泉の分岐を左に見て、ハイマツの苅分道を緩やかに進む。 豊かに広がるハイマツ帯の中に登山道は1本の線のように羅臼岳まで延びている。登る途中、 左手の岩から水がわずかに滴り落ちていて、
タカネトウチクソウの群落 羅臼平より羅臼岳

羅臼平でキャンプをしている若い人達が、その滴の水を辛抱強くぺットボトルにためていた。その水場を通り過ぎ、急斜面を登る。岩が累積する山頂を仰ぎ見、その岩塊を越えると山頂に着く。9時47分到着。山頂の展望は素晴らしい。知床連峰縦走路の連山、 三ッ峰の奥に硫黄山、そして海、知床が全部目の前にあるという感じだ。振り向いて斜里、阿寒の山。 知床最高峰に立つの実感を味わう。ここは意外にも二等三角点だ。360度の大展望を味わい、 火山礫帯の羅臼平に下りる道は、伸びやかな景色を飲み込むようだ。
三ツ峰

羅臼平に戻り、ゆったりと食事をする。結構登山者がいるのだが、あまりにも雄大な景色なので人は気にならない。 日差しは強いのに風はヒンヤリとしてとても気持ちよく、寝ころんでいる人もいる。 木下弥三吉のレリーフを見たり、硫黄山への分岐を確かめたりして、羅臼平を11時15分に下る。 木下小屋に着いたのは13時40分。

”地の涯”でお風呂に入りたかったが、これから“カムイワッカの滝“に行くので、急いで身支度を整え出発。 岩尾別から車で30分余りで着くが、バスと車が長蛇の列で駐車の場所がなく、あまりの混みように驚く。運良く、 出ようとする車のあとに止めることできた。ワラジを買い、滝を登る。なめ滝をズンズンすすみ、三つ目の滝壺に入る。水と温泉がうまく混ざって 流れ落ちる滝壺は以外と深い。丁度良い湯加減の滝壺に5人の若者と大自然を満喫し、極楽気分に浸った。