両神山
りょうがみさん

1,723b 1999.03.20


10:00 登山口 14:55
12:37 山頂 12:47


三峰口駅からバスを乗り継ぎながらバス終点白井差に9:10分に着く。こんな山奥にも集落が点々とあり、 マイクロバスに同乗していた4人のお年寄りは、次々とバス停前にある3.4軒かたまった家々に降りていく。 奥秩父といえども3月の末になると少しは暖かいだろうと勝手に決めつけて来たが、風は冷たく、あたりはまだ冬から目が覚めていなかった。 雨もぱらついてきて、底冷えする寒さの中、帰りのバス時間を確認して、白井差から緩やかな車道の登り45分程で白井差口に着いた。 一台のライトバンがロープの張られた林道の真ん中に止まっており、登る準備をしている2人の男性に挨拶して登山口に出る。

小森川沿いの登山道をゆったりと登り始める。葉を落とした林はまだ芽吹きもなく、積もった落ち葉の中をサクサク登る。 やっと真冬から脱出したばかりの樹林帯の中は見通し良く、奥秩父の樹林の奥深さを感じる。水の音がして、昇竜の滝が現れた。 落差20bという滝の全容が見え、変化のない登りだったのでしばらく眺める。雪がぱらつき始めた。 大俣にさしかかる頃、本格的な雪になって沢沿いの道は積雪になってくる。雪の降りしきる中、御手洗の水場を通り抜け、 ジグザグと急な登りを行くと一位ガタワに出た。右に清滝小屋への道だが山頂への道は一面の雪。すぐに樹林に囲まれた両神神社本社に着く。

昇竜の滝 両神山山頂の祠 両神山山頂

神社の軒下で休もうとしたが、神社の対のコマ犬の顔が怖いので落ち着かなく、そのまま進む。屋根が大きくかかった休憩舎 が現れた。風が吹き荒れて、雪を被ったベンチに座る気にもなれず、ともかく頂上に行こうと云うことになり、休まず山頂に向かう。 岩をよじ登って、吹雪模様の山頂に12:37分到着。両神山は山頂にイザナギ、イザナミの二つの神様を祭っているので山名になったというが、 神様の確認もしないで神様の社に挨拶してしまう。雪の中の方位盤を眺め、ウロウロと狭い山頂を歩き、写真を撮って下山。 ともかく寒いので、あるものを全部着て、帽子もすっぽりと被り、岩稜帯を下りると、一組のご夫婦が登ってきた。  「こんな悪天候によく登りましたね」と、お互いに労いあいながら別れる。

休憩舎にきて、吹き込む雪を避けて、壁際に立ったままお茶を飲む。おなかが空いたが、カステラ一つを食べて急斜面を下る。 登る時は雪がなかった昇竜の滝付近も積雪で、雪道は白井差口登山口まで続いていた。14:55分到着。いつのまにか雪は雨になって、 モクモクとバス停白井差に向かう。殆ど休まず下りて来てしまったので早く下山しすぎたようだ。 バス発車まで1:40分もあり、何もない広場でどうしたらよいものかとウロウロしていると、目の前に車が止まった。 山頂近くでお会いしたご夫婦が駅まで送って下さるという。雪や雨の行進でとても寒かったので本当にうれしく、遠慮なく三峰口駅まで送って頂いた。

鎌倉にお住まいのご夫婦も百名山を目指ざしていらっしゃるとのことで、山の話はつきなく、アッというまに駅に着く。 運良く、発車寸前の池袋行きの電車に乗ることが出来た。ゆきとどいた電車の暖房ですっかり体も温まり、 おかげで風邪もひかずに帰れたことに改めて感謝の気持に一杯になる。3月末の雪の両神山は良い思い出となった。