仙丈岳

3,033b 1999.08.03


04:00 北沢峠 10:50
07:55 山頂 08:15


昨日は甲斐駒ヶ岳を登ったので長衛小屋に泊まっていた。シーズン中で小屋は超満員。7畳位の広さに6組の夫婦と3人の男性で、 あちこちからいびきが聞こえ、眠れなかった。

朝、小屋4.00時出発する。まだ暗く、ライトをつけながらシラビソ林の中をジグザグ登っていく。 暗闇にライトの光が上からも下からも見え、幾人かの人が登っているのがわかる。 ダケカンバの木越から甲斐駒の黒ずんだシルエットがみえ、 その鞍部辺りから太陽が顔を出した。光がキラキラ輪になって広がり、虹色になる。いつ見ても日の出は神々しい。 今日も良い天気になりそうで、 足取りも軽くなる。丁度良い具合に林の中から抜けだし、尾根上の平坦地に出た。樹の向こうに北岳や甲斐駒が見え隠れし、 やがて、大滝の頭に5:35分着く。 ここは小広場で、振り返って甲斐駒の勇姿を見上げながら朝食をとる。藪沢小屋の分岐を右に見て、このまま尾根上を進む。

小仙丈岳への登り 富士山と北岳 背後に甲斐駒ヶ岳

森林限界となり、目の前に小仙丈岳が聳え、明るく広々とした小仙状岳への登りとなった。ハイマツの広い稜線は富士山をはじめ、 北岳から鳳凰三山そして甲斐駒ヶ岳と、素晴らしい展望。景色を眺めながらの楽しい登りで、 大小のケルンが建つ小仙丈ヶ岳に到着。ここからの展望はまた凄い!富士山、北岳、間の岳と、 日本一高い山、二番目、そして四番目に高い山と仲良く列んで、目の前に飛び込んできた。思わず歓声を上げてしまう。 振り返って、白い山肌が光っている甲斐駒の後ろに雲海を従えた八ヶ岳連峰。贅沢な景色を全身で受け、 大展望の中、カール上の尾根道を進む。平坦で緩やかな広い尾根は心地良く、登山の醍醐味を味わう。

カールを抱いた仙丈岳 頂上(中央アルプスを背後に) 頂上(南アルプスを背後に)


ハイマツ混じりの岩稜を通り抜け、岩場に下りると、仙丈岳カールを抱いた頂上への稜線が現れた。 すぐ鞍部に到着。そこに待っていたのは、裾野をを広ろげた北岳。ここからはひと登りで仙丈ヶ岳山頂に着く。 3,033bの山頂はいがいに広い。真青な青空に南アルプス、中央アルプス、北アルプスそして八ヶ岳連峰、 そばに甲斐駒ヶ岳、鋸岳。眼下に大仙丈ヶ岳カール、藪沢カール。息をのむような大展望に暫くは声も出ずに、ただ眺める。 いままでも富士山から北岳、間の岳の展望を満喫していたが、今度は、塩見岳から荒川岳そして赤石岳と縦に続く 迫力ある尾根が目の前だ。あの山にも登りたいなあと思いながら、穏やかで、暖かな空気に、 ここが3,000bの高地と思えない。他にも大勢の登山者がいるのだが、みんな景色に見とれているのか、とても静かだ。 満ち足りて、幸せな足取りで、北沢峠に10:50分到着。