大 山
だいせん
| 1,729b | 2001.05.19 |
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| 前日、鳥取から倉吉市を通り大山を見ながら、鏡ヶ成、蒜山高原と麓をぐるりと回って大山寺側に泊まった。
大山は眺める場所によってその姿が大きく変わり、蒜山高原でみた大山は背の低い山に見え、
米子方面にきてやっと裾野を広げた富士山のような山容になった。
今日は快晴。大山寺から、大山橋を渡ると左手に広い駐車場があり、すでに車が1/3位駐車していて、6〜7人が登山の準備をしていた。 6:15分駐車場を後に登山道に入る。石段を登り、阿弥陀如来堂を右手に見て、そのまま整備された広い道を進む。そして 素晴らしいブナ林に入る。丁度新緑が光を放ち、緑の息ずかいが胸の奥深くまで浸透してくるのを感じながら、 益々奥深くなるブナの森を行く。行けども行けども続くブナの森に、自分の体も鮮やかな若葉色に染まっていくようで、ブナの巨根を回り込み、跨ぎ、そして急登する。ブナの新緑美に酔っているうちに、やがて森はまばらになり、 見晴らしが良くなって避難小屋のある6合目に到着。大山の北壁に圧倒される大展望だ。荒々しく、 険しい岸壁は想像していた以上だった。大山を形成する角閃石安山岩は、軟らかくもろいので浸食作用が激しいのだという。 |
| ブナの森の登り | 樹間からの大山 | 避難小屋のある6合目 |
| ダイナミックな景色をゆっくりを楽しみ、いよいよ8合目までの急登を行く。 浮石が多いためか、落石注意の看板が要所要所にあり足場も悪い。ここまでは天気も上々で、暑くて半袖だったが、 8合目を過ぎるあたりから急に霧が立ちこめ、冷たい風が吹いてきた。急いでカッパを着ると、 カッパにもびっちりと水滴がつきだす。天気の急変に、Tシャツ姿の若者が寒い寒いと駆け上っていく。 風は益々強くなり、頂上台地に出て、ダイセンキャラボク帯に入る。この天然記念物の広大な緑の絨毯の中の木道は、緩やかで、 気持の良い登りだ。辺り一面濃い霧でなにも見えないが、木道と、 北壁に落下しないように張られたロープに導かれて、大山頂上小屋の前に出る。頂上はまだ先かなと思いながら3〜4段の木道を進むと、 立派な石造りの山頂の標識と、木道を敷き詰めたような広い頂上に8:35分到着する。 |
| ダイセンキャラボウクの中の木道 | 山頂 |
| 北壁、南壁を左右に削り取られた棲ざましい稜線やその先の剣が峰、そしてブナの樹海を心の中に描きながら、 乳白色の世界で動き回る人の姿を眺め、20分休んで下山。下るにしたがって天気は回復し、眩しい日の光だ。 振り返るとまだ8合目辺りまで雲に覆われていた。9:35分6合目に着く。この頃になると登ってくる人が大勢で、 中学生や高校生もたくさん居り、挨拶もすがすがしく楽しい下り。この山は霊山としてだけでなく、 みんなに親しまれている山のようで、もう50回以上登っているという70才の人と道連れになる。 去年の地震で岩が崩れ、あの剣が峰辺りの稜線はたいへんだったと言いながら、猿飛佐助みたいに、飛ぶように下りていった。 ブナの森に入り、今度は、巨根で休んでいた佐々木小次郎風の男性と道連れになる。ブナを抜け、お堂に行き交う観光客に混じって、 駐車場に10:45分到着。 |