大雪山
たいせつざん




姿見の池から旭岳往復 1999.06.06


09:20 ロープウエー姿見駅
11:15 旭岳山頂
12:10 ロープウエー姿見駅


今年の冬は雪が多かったせいか、ロープウエーに乗って姿見駅に降りると一面の銀世界だった。まだ一b以上の積雪はありそうで、夏道は右側の稜線上にあるようだが、雪原の中を真っ直ぐに噴煙をあげる火口めがけて歩く。雪はしまっていて、何人かの足跡があちこちについていたがまだ観光客は少ない。火口の縁まで近づいて間近に火口をのぞく。今日は幸い南風なので直接噴煙を受けないが、それでもきついイオウのニオイをかぎながら、火口から右の雪山を登り始めた。夏にはこんな近くまで寄ることは出来ない。姿見の池もまだ雪の下で、避難小屋と姿見の鐘だけが雪原から姿を現していた。雪の急斜面を少し登ると夏道に出た。

雪が消えたばかりの登山道は、岩や石も不安定で、冬からやっと目が覚めた感じだ。それでも6月の日差しは強く高度を増すにつれ、道はしっかりとしてきた。出発時は曇りだったのに天気が良くなって、富良野岳から十勝岳、トムラウシや忠別岳と素晴らしい景色が広がってきた。背後の大雪山の山並みに感激しながら8合目を過ぎる。見上げると、山頂の下方に金庫岩も見えてきた。そして9合目になり、金庫岩を回り込むと雪の斜面になった。急にガスが出てきて濃霧となり、雪の山頂に到着すると灰色の世界だった。2,290bの旭岳山頂はまだ深い雪の中で、静寂そのものだった。

旭岳火口 8合目


視界はないので、山頂の写真を撮っただけですぐ下山。金庫岩周辺まで戻ると雪は無くなり8合目に着く。いつのまにか濃霧は消え、後方に旭岳の姿がくっきりと姿をあらわした。そして、眼前には十勝岳連峰が広がっている。雄大な展望を見ながら、雪のない尾根道から両側はまだびっしりの雪原なのでその雪の斜面を下り始める。太陽がギラギラ照り出し、とても眩しく、旭岳避難小屋めあてに一気に下る。避難小屋そして姿見の鐘に到着。姿見周辺に5〜6人の観光客が雪原を歩く姿が見えるが、今日の登山者は私達2人だけのようだ。ロープウエー駅への雪原を歩き、12:15分発のロープウエーに乗り旭岳温泉に降りる。出発は9:10分発に乗ったので、丁度3時間程かかった。半月もすると大勢の登山者でにぎわうのに、静かな時に訪れることが出来て満足だった。

山頂の下方に金庫岩も見えて 旭岳山頂








黒岳から旭岳へ      2002.07.17


06:35 黒岳7合目登山口
07:30 黒岳山頂
08:40 北鎮岳山頂
09:50 間宮岳
11:10 旭岳山頂
12:30 姿見の池


大雪山には色々なコースがあって、花の頃はどこへいっても素晴らしいお花畑が広がっていて本当に楽しい。黒岳から北鎮岳経由のお鉢まわり半周で旭岳に登るコースを行く。層雲峡温泉、黒岳ロープウエー駅から6:20発のロープウエーに乗る。登山者や観光客が早朝から長い列を作っていて私達も6時前から並んでいた。ロープウエーは5合目どまり。そこから4〜5分歩いて今度はリフトに乗り7合目まで行く。リスト終点が登山口で、すぐに本格的な登りになった。

黒岳山頂までは1時間くらいの登りだが最後まで急登で、すぐ7合目の標識。そして8合目から樹木が低くなって視界が開け、ニセイカウシュッペ山や平山等の素晴らしい展望で、7合目リフト駅も見下ろせる。アザミやダイセツトリカブトなどのお花が多くなって、左にまねき岩が見えてきた。山頂はまだ先だと急登をあえいでいると、いきなり山頂大地に飛び出した。狭い階段を登って、広い舞台に出るような感じで、山頂からは大雪山の大展望が広がっていた。雪渓が縞模様になっている北鎮岳はとてもきれいで、早くあの山にのぼりたいと気持がせいてくる。頂上からはチングルマやアオノツガザクラ、エゾツツジなどのお花畑の急な下り。眼下に黒岳石室を見下ろし、広がる大雪山の展望を楽しみながら10分位岩礫を下って石室に到着。

眼下に黒岳石室を見ながら 雲の平のお花畑 北鎮岳の上りから

石室7:40分着。まだ何人かの登山者の姿が見えたが、手前の分岐を北鎮岳へと向かう。ゆるやかな平坦地を右手に凌雲岳を見ながら進むとお花畑の中の道になった。チングルマやエゾノツガザクラ、キバナシャクナゲがはてしなく続き、素晴らしい別世界になった。ここは雲の平と呼ばれ、本当に雲の上の世界に入ったような感じだ。イワヒゲやアオノツガザクラの群落も現れ始め、雪渓も現れてきた。その雪の上に座って、広大なお花畑の中の登山道を遠く1人2人と歩いているのを眺め、階段状になった急な雪渓を上ると御鉢平の縁に出た。ここからはお鉢平の異様な全貌が見下ろせる。お鉢平の底は有毒温泉で、この辺はヒグマも出没するという。そして中岳と北鎮岳への分岐に出た。

北鎮岳は北海道第二の高い山なので右に折れて北鎮岳に登ることにした。15分程の上りで北鎮岳山頂に到着。旭岳やお鉢平の峰々や愛山渓方面までののびやかな展望をぐるりと眺め、10分程休んで分岐に戻り、中岳へと向かう。礫地の稜線にコマクサやエゾイワツメクサが可愛く咲いていて、中岳を通過し中岳分岐に出た。中岳温泉を経て姿見の池に行く分岐を通過して、お鉢平のなだらかな稜線歩きで間宮岳に10:30分到着。ここから稜線を下りていよいよ旭岳へ。

旭岳への雪渓 旭岳山頂 姿見の池辺りからの旭岳


旭岳のコルはキャンプ場になっていて、赤や青のテントが数張り見えていた。コルから先の登りは雪渓で、山頂までの雪渓の登りはきつく、汗がドーッと出てくる。大勢の登山者が旭岳山頂から下りてきて、中には尻滑りしている人もいて、あちこちから歓声が聞こえてくる。旭岳11:10分到着する。さっきまで日が照っていたのに北海道最高峰に到着したとたんガスが広がってきた。ポカポカ陽気だったのに風もひんやりとしてきて、展望もなくなってしまった。それでも広い山頂にはたくさんの登山者が休んでいて、私達もお弁当を食べ20分程休む。

山頂から下り、金庫岩を回り込むと又、日が照ってきた。西側の山頂は切れ落ちて、爆裂火口を見ながらの火山礫の下りになった。正面にはトムラウシや十勝連峰の展望が広がり、山頂では展望がまるでなかったので、楽しい下りになった。時々立ち上る噴気にイオウのきついニオイがたちこめるが、眼下に姿見の池を見下すのびやかな風景の中、姿見の池に到着。大勢の観光客に混じって、高山植物群落の中を通り20分位でロープウエー駅姿見に着く。ロープウエーで旭岳温泉に下り、温泉に入って帰ることにした。山登りのあとの温泉入浴は本当に気持よく生き返るようだ。のんびりやすんで16時札幌へと向かった。