空木岳
うつぎだけ
| 2,864b | 1999.09.05 2004.09.14〜15 |
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| 宝剣岳から空木岳へと縦走する予定だったが、宝剣山荘があまりにも混んでいたので、急遽そのまま下山。駒ヶ根に泊まって、
空木岳を往復した。池山尾根コースからで登山口6時に出発。林道を何回か横断し、あれた登山道を進む。
池山小屋との分岐に出てここで少し休憩、針葉樹林帯からやせ尾根になって、
難所と聞いていた大地獄にさしかかるがクサリやハシゴも整備されていて難なく通過。開けた尾根に出て、
空木平入口分岐から駒峰ヒュッテの前を通り12:50分空木岳山頂に到着。濃霧の山頂に1時間程休憩し、下山。
往路を延々と下って登山口18:05到着。
これは最初に空木岳に登った時の事だが、展望が全くなかったので又、いつか登りたいと思っていた。
それから5年経って再び空木岳に登るチャンスを得た。越百岳から千畳敷までの縦走の記録です。
今回は中小川から入り、越百岳から仙涯嶺、南駒ヶ岳を通り空木岳山頂へ。そして駒峰ヒュッテに泊まり、熊沢岳、 桧尾岳を通って千畳敷への縦走路を行くことにした。はじめは千畳敷から越百山を抜け、中小川に下りる予定だったが、 友達が時々小屋番をするという駒峰ヒユッテにどうしても泊まりたかったのと、下山時に天候が悪化した場合、 中小川の沢を渡るときに増水していたら危険なので、 中小川から入ることにした。前日この友達の家に泊めて頂く。彼女も一緒にいくことになり夫と3人で、駒ヶ根4時出発。 車でシオジ平へ。途中、車乗り入れ禁止の看板が道路の真ん中に立っていたので、車はここまでなのかなと思いそばの広い駐車場に車を置き、5時出発。舗装道路はえんえんと続きシオジ平自然公園を過ぎ、避難小屋を通り、登山口に着いたのは6時。 避難小屋まで車は入れたようで、結局ここまで1時間も歩いてしまった。 |
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| 相生の滝 | クサリ場 | 飛竜の滝 |
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気を持ち直し、6時登山開始。登山口からカラマツ林を行く。シラビソの林になり、道は沢に出て左岸を進む。
そして45分位歩くと小沢から落ちる”乙女の滝”が見えた。クサリで川底まで下り、
右岸に大岸壁を見ながら垂直な岩場のクサリを渡り、
少し登ると目の前に”相生の滝”が現れた。ここからクサリで又、川底におり、右岸に渡る。水量が少ないので飛んで渡れたが、
雨でも降ろうものならここが難儀の場所なのだと思う。”相生の滝”に7時頃に着いたので沢すじの大岩に座って朝ごはんを食べることにした。水の量は多くないものの、中小川の流れは勢いよく、左岸の切り立った岩壁を見ながらの川べりは本当に気持ちが良い。
15分程休み、右岸の登山道を登り1時間程歩いて、視界が開けた。
そこからは仙涯嶺から中小川に落ちる”飛龍の滝”が正面に見える。相生の滝のように足元をぬらすこともなく、 はなれて見るだけなので写真をとって8:05分通過。又、川底に下り、上りつめて登る頃小雨がぱらついてきた。 すぐに本降りの雨になり、カッパを着る。函の中なので雨が降ると水かさが増すと思い、足を急ぐ。この辺りになると沢は狭まり、 清流は細くなってくる。幸いにも道は沢から離れてきていて、悪路の急登から振り返ると、下の方に雲海が広がっていた。 雨雲の中を通過したようで小雨になったが、霧が立ちこめてきた。クマザサとダケカンバの道を進み、越百小屋跡を通過し、急登を進む。 |
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| 越百岳山頂 | 仙涯嶺山頂 | 南駒ケ岳山頂 |
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ハイマツの道になり、高山植物も現れて、稜線上に出た。やっと急登が終わったと安堵したのもつかの間、ものすごい風でびっくりする。
霧もどんどん流れ、稜線上を越百岳へと急ぐ。越百岳山頂10:20分到着。木曾側から強風が容赦なく吹き、
立っていられないので伊那側のハイマツと岩に隠れて25分休憩する。元気をつけて10:45分仙涯嶺へと向かう。
この頃になると濃霧となって強風とあいまって3人とも無言で稜線を進む。展望はなく、
仙涯嶺は下から見ると岩峰なので緊張気味だったが難なく仙涯嶺山頂に11:53分到着。風に吹き飛ばされそうで写真だけとってすぐ南駒ヶ岳へ向かう。
岩峰にはさまれた山頂から岩壁の下を通ると風が当たらず、ホッとして汗をふく。又、岩を乗り越してハイマツの稜線を行く。
花崗岩の南駒ヶ岳に13:17分到着。強風で休む気もしなかったが、ビショビショになった手袋を取り替え、お水を飲み、 13:30分空木岳へ向かう。このころになると霧が動いて、前方に山並みが続いているのが一瞬見え、 縦走している気分が少し感じられてくる。摺鉢窪避難小屋分岐ではカールの中に避難小屋の赤い屋根が見えた。白い砂礫を上り、 同じような景色なので南駒にもどっているような錯覚をえながら一つのピークを過ぎる。 広い砂礫の稜線上には岩ギキョウがたくさん咲いていて、 ドライフラワーになったウスユキ草が強風に耐えていた。この上りを登ったら空木岳かなと思い、登り切ってもまだ頂上ではなく、 何回目かの巨岩のあるコブを乗り越して、やっと空木岳に到着。15:22分濃霧の空木岳山頂に着く。 |
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| 空木岳山頂と御岳山 | 空木岳頂上付近からの南駒ヶ岳 | 空木岳を下って殿越しへ |
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明日は空木岳山頂から千畳敷へ向かうので、そのまま駒峰ヒュッテに行く。駒峰ヒュッテ15:30分着。
今日は私達3人の他に3人の登山者と、山頂付近の植物保護工事にたずさわっている関係者と10数人の宿泊者だ。
この小屋は駒峰山岳会の所有で小屋番はボランティアだそうで、そのせいか食事は家庭的で美味しい。今日の食事はシチューとサラダ、
たくさんの漬け物。ごはんもおいしく、シチューはおかわりしてしまう。
トイレもバイオで清潔。いつのまにか天気が回復して、美しい夕焼けにあたりの山々が赤く染まり、ヒュッテのベランダから穏やかな景色を暗くなるまで眺めた。満足しながら寝袋に入って20時頃就寝。翌朝、5:10分小屋を出発。まだ薄暗いが雲一つない快晴の空だ。10分程で空木岳山頂に到着。昨日とうってかわって素晴らしい展望だ。
空木岳山頂から日の出を拝む。ぐるりと見渡す山々はまだ真黒なシルエットで、その中の北沢峠辺りから日が出始め、 みるみる辺りが明るくなる。山々が朝日に照り輝いてきた。目の前の南駒ヶ岳にも朝日が当たり、金箔をちりばめたようにかがやきはじめた。それは堂々と立派でほれぼれとする姿だ。雲海を従えた恵那山や御岳山頂にも日が当たり始め、まるで山頂が燃えているようだ。 これから行く宝剣岳への縦走路にも朝日が当たりだし、導かれるような感じで山頂の巨石をあとにする。5:37分急な岩場を下り、 木曾殿小屋に6:50分到着。途中、一組のツアーと4組の登山者に出会ったが、小屋は登山者もみんな出発したあとで、エンジンの音だけが響いていた。 |
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| 東岳から宝剣岳への稜線 | 熊沢岳より空木岳と南駒ケ岳 | 桧尾岳山頂から熊沢岳方面 |
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小屋のすぐ上で休憩。朝日にあたりながらおにぎりを食べていると、遠く向こうに浅間山が見え、山頂に2回赤い炎が上がった。
一週間前に浅間山が噴火したばかりで、又、噴火したに違いなく、噴煙の浅間山を写真に収め、7時06分東岳への急登を行く。
東岳7:35分到着。振り返ると、そそり立った空木岳がとても大きい。熊沢岳に続く稜線をそのまま進む。ハイマツの中を上ったり下りたり。それでも天気が良いのでルンルンで、暑くてお水を飲みながら熊沢岳9時到着。宝剣岳が近くに感じてきて、
遠くになった空木岳から南駒ヶ岳の稜線を眺め、10分程休んで次ぎのピーク桧尾岳へ。
ハイマツを進み岩場を下り左に大きな三の沢岳を見ながら真夏並の暑い日差しを受けての稜線の上り下り。なんと上り下りの多い稜線だことと、思いながら桧尾岳に10:28分到着。
桧尾岳山頂からは素晴らしい眺め。いま通ってきた稜線が空木岳へとえんえんと続き、5時間も歩いた道のりで空木岳はすっかり遠くになってしまった。 宝剣岳は間近になり、伊那側に少し下って桧尾避難小屋も見える。広々とした山頂には10数人の登山者が休んでいて、 秋の日差しをあびて、大展望の中の楽しい語らいだ。25分程休憩し、10:53分桧尾岳を下る。 山頂でも空木に向かう人達だったが、このころになると千畳敷から来る大勢の登山者とすれ違う。 空木岳への長い縦走路を思いながら頑張ってと声援を送る。ハイマツの中を下って上って、岩場を上り、 すぐ間近に見えた濁沢大峰に1:30分もかかって通過。ゆるやかなハイマツの稜線から砂礫の道になって、霧が深くなってくる。 極楽平を通り、残雪は島田を結った娘の姿のように見えるという岩のピークを過ぎると、眼下に分岐点が見えた。 宝剣岳の勇姿は霧の中になってしまったが、宝剣岳と千畳敷への分岐点辺りに幾人かの人が歩いている。分岐点13:25分到着。 5年前に木曽駒ヶ岳から宝剣岳へと登っていたので、長い縦走路ともここでお別れで、霧の中から宝剣から下ってくる人達と一緒に、千畳敷への階段を下りる。整備された階段状の下り15分程でロープウエー駅に着いた。又、 青空が広がってきて、美味しいソフトクリームをたべながら千畳敷カールを見上げる。 大勢の観光客と一緒になって14時時発のロープウエーに乗り、しらべ平に下りる。彼女の友達のしんちゃんに車で送って頂き、 シオジ平に駐車しておいた車を取りに行く。途中、千人塚公園から越百岳〜南駒ヶ岳と続く中央アルプスの稜線を眺め、満足感に浸った。 |