鷲羽岳.水晶岳
| 2001.08.25 |
![]() 鷲羽岳 |
|
![]() 水晶岳 |
| 北アルプス裏銀座コースの中にある鷲羽岳、水晶岳は、北アルプスでも奥深い所にあって、私は
このハイライトを歩くのをとても楽しみにしていた。
8月23日に折立から薬師岳に登り、太郎平小屋に一泊。
翌日、24日は黒部五郎岳を登り、三俣山荘泊。
25日の今日は三俣山荘から、鷲羽岳、水晶岳を登り、黒部の源頭を通って三俣山荘に戻り、
三俣蓮華岳、双六岳を経て双六小屋に泊まる行程だ。
4時58分三俣山荘を出発。まだ薄暗い山荘の前から槍、穂高が黒々と広がり、目の前の鷲羽岳も黒くせまってくる。 まずハイマツ帯を抜け、急なザレ場を登る。間もなく左手に青く光る鷲羽池が見え、その奥には槍ヶ岳が聳えている。 1時間10分で山頂に到着。頂上は朝日が当たり、西鎌尾根、北鎌尾根そして東鎌尾根を従えた槍ヶ岳が のびのびと広がるさまをバックに記念撮影。朝日はこれから向かう水晶岳方面にキラキラ輝き、 水晶に導かれて進むようだ。それにしても何という素晴らしい景色だ。薬師岳が、黒部五郎岳が、 三俣蓮華岳が朝日に堂々と輝き、あそこを登ってきたのだなあと、うっとりと眺めてしまう。 朝日に導かれてワレモ岳へ進む。ワレモ岳6時47分到着。振り返ると、朝日の中に鷲羽岳が 大きく控えていた。岩苔乗越で雲の平方面からの道と合流する。雲の平方面から丁度2人が登ってきて、挨拶する。 驚いたことに薬師岳山頂で会った人で、テントを背負っている彼等は薬師沢から雲の平方面をまわってきたという。 それにしてもこの合流点で会うとは。雲の平方面の、 のびやかな光景と点在する地糖を見ながら、笠ヶ岳までも見通せる素晴らしい展望の尾根道を進む。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 鷲羽岳の登り | 鷲羽沼と槍ケ岳 | 鷲羽岳頂上より槍ケ岳 |
| 水晶小屋に着いた。鞍部にひっそりと建つ小さな小屋で、小屋の真下からは、真砂岳や大きく聳える野口五郎岳への尾根道だ。
水晶岳へは小屋の上から40分位登る。
なだらかな尾根道は心地よく、水晶岳山頂まで見ることが出来る。途中、岩稜をトラバースするとき、岩の中に水晶があった。
ワレモ岳付近の岩にも水晶が入っているのを見ていたので、やっぱり水晶岳だと、納得したりする。
頂上到着8時30分。山頂は大きな岩の集まりで、
標識はその岩の間にある。急峻な上に狭く、何人かの登山者は交代で記念写真を撮る。
鷲羽岳山頂からの展望も感激したが、 この水晶岳の頂上からはそれ以上で何かジーンとくるものがある。北アルプスのど真ん中にいる実感。 劔岳や立山や今まで登ってきた山々、北アルプスが全部見えるようで、この360度の大展望に息をのむ。 この素晴らしい景色と天気に感謝一杯だ。もっともっと眺めていたいが、 狭い山頂なので仕方なく下りることにした。景色を楽しみながら尾根道を下り、ワレモ北分岐から岩苔乗越経由して三俣山荘に戻るが、 このコースは黒部川誕生の最初の一滴を見ることが出来るとか。まず、急峻なガレ場を下る。 薬師岳の下に広がる雲の平、高天原の風景はまるで桃源郷のようで、 それを足元に見る楽しい下りだ。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 水晶岳目指して | 水晶小屋 | 水晶小屋から水晶岳へ |
| 岩苔乗越で雲の平、高天原の景色とわかれ、ワレモ岳、鷲羽岳と祖父岳の間の沢を下る。すぐに黒部川の源頭部が現れた。
草の中、石ころの間から細い水がチョロチョロ流れていて、これが黒部川の始まりとは本当に驚く。
大河の黒部川の新鮮なはじまりの一滴を頂く。冷たくとても美味しい。急な沢を下っていくと、
そのチョロチョロ水はだんだん大きくなり、30分も下ると川になった。
丁度その辺は祖父岳と三俣山荘との分岐あたりで、黒部川源流の立派な碑が建っていた。
分岐からは黒部川の沢から離れ三俣山荘への急な登り。 登り切った所がキャンプ場で、三俣山荘11:30分到着。あまりにも暑いので、 アイスクリームを食べ一息入れてから、いよいよ双六小屋へ向かう。まず、三俣蓮華岳への登りから始まる。 丁度昼時の一番暑い中でつらく、中腹で休み、体調を整えて13:36分三俣蓮華岳山頂に到着。 ここからの景色も素晴らしく、午前中に登った鷲羽岳から水晶岳までの長い稜線が展望出来て、歩いてきた行程を改めて眺めた。 双六岳に向かう。丸山を通過し、緩やかな尾根道は双六岳まで続き、双六岳14:56分到着。 いつの間にかガスがかかり、山頂からの展望どころか全くの灰色の世界になってしまった。そのまま双六小屋へと下りる。 下りはじめると間もなくガスは流れ、今までの縦走路が見えてきた。双六岳も姿を現し、その大きな山容に感嘆する。 石がゴロゴロした歩きずらい下りの向こうに赤い屋根の小屋も見えてきて、双六小屋巻き道と合流し、 ハイマツの中をジグザグ下る。山荘に15:51分到着。三俣山荘を朝出発してから約11時間かかった。 双六小屋は混んでいて、食事も3回目の順番待ちだが、部屋もきれいで、食事もおいしい。 明日は鏡平から新穂高温泉に下るだけなので、ゆったりとした気分になる。 翌朝、久し振りにゆっくり食事をし6:30分双六小屋出発。穂高連峰を見ながら新穂高温泉へと下る。 林道ゲートに11:13分に到着。改めて、今回の北アルプス縦走、 薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳と連日好天気に恵まれ、大きな自然を満喫できて、うれしい気持で一杯だった。 新穂高温泉の足湯に浸り、山登りからおりてきた若い人達と一緒に語らいながら、健康で歩けた喜びにひたった。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 水晶岳が近づく | 頂上より | 黒部川源頭部(後方は三俣蓮華岳) |