マーラーの「交響曲」マーラーは完成した作品としては10の交響曲をかいている。(「大地の歌」を含める。第10番は未完) 周知のように、いずれの交響曲も完成度が高く、高度なオーケストレーション、時代の枠を超越した技法が見られる。演奏家への要求も高度であり、その難易度の高さは、管弦楽団の実力を露呈させる。 以下に簡単に紹介する。(詳しい解説は、「詳細解説」を御参照ください)
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交響曲第1番 ニ長調 「巨人」 Symphonie 1 D dur "Titan"
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<成立史> 1884年 カッセルにて作曲に着手 1888年 ライプチヒにて完成 1889年 ブタペストにて、作曲者の指揮により初演(11月20日) 1892年、1893年に改訂 <編成> フルート 4 (3,4番はピッコロ持ち替え)、オーボエ 4 (3番はイングリッシュ・ホルン持ち替え)、クラリネット4 (3番はバスクラと持ち替え、4番は小クラリネットと持ち替え)、ファゴット 3 (3番はコントラファゴット持ち替え)、ホルン 7、トランペット5、トロンボーン4、チューバ1、ティンパニ2、大太鼓、シンバル、トライアングル、タム・タム、ハープ、弦5部。 (ユニヴァーサル版)
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交響曲第2番 ハ短調 「復活」 Symphonie 2 C moll "Auferstehung"
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<成立史> 1887年頃 スケッチを開始 1888年 プラハにて作曲に着手(9月10日) 1891年 第1楽章をハンス・フォン・ビューローに聴かせる(於:ハンブルク) 1893年 シュタインバッハにて第2・3・4楽章を完成 1894年 ビューローの葬儀に列席 その際うたわれていたクロシュトックの「復活讃歌」をもとに終楽章作曲を即決 第5楽章ハンブルクにて完成(12月18日) 1895年 ベルリンにて、作曲者の指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏により初演 ⇒ 詳細解説 <編成> フルート 4 (すべてピッコロ持ち替え)、オーボエ 4 (3、4番はイングリッシュ・ホルン持ち替え)、クラリネット3 (3番はバスクラと持ち替え)、小クラリネット2(2番は4番クラリネット持ち替え)、ファゴット4 (4番はコントラファゴット持ち替え)、ホルン6、トランペット6、トロンボーン4、チューバ1、ティンパニ2(各3台)、大太鼓、小太鼓(できれば複数)シンバル、トライアングル、タム・タム(大小2)、グロッケンシュピーゲル、鐘3、むち、オルガン、ハープ、弦5部。 舞台裏にホルン4(7〜10番ホルンとしてオケでも使用)、トランペット4、ティンパニ、大太鼓、シンバル、トライアングル ソプラノ独唱、アルト独唱、混声合唱 (ユニヴァーサル版)
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交響曲第3番 ニ短調 Symphonie 3 D moll
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<成立史> 1895年 シュタインバッハにて作曲に着手 1896年 シュタインバッハにて完成(8月6日) 1902年 クレーフェルトにて作曲者の指揮により初演(6月12日) ⇒ 詳細解説 <編成> フルート4(すべてピッコロ持ち替え)、オーボエ4(4番イングリシュホルンと持ち替え)、クラリネット3(3番はバス・クラリネットと持ち替え)、小クラリネット(2番はクラリネットと持ち替え)、ファゴット4(4番はコントラファゴットと持ち替え)、ホルン8、ポストホルン、トランペット4、トロンボーン4、テューバ、ティンパニ2(各3台ずつ)、大太鼓、小太鼓、軍隊用小太鼓、シンバル付き大太鼓、タンバリン、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、テューブラベル6、ハープ2、弦5部 アルト独唱、児童合唱、女声合唱 (ユニヴァーサル版)
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交響曲第4番 ト長調 Symphonie 4 G dur
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<成立史> 1899年 オーストリア バード・アウスゼーで作曲に着手 1900年 ケルンテン(カリンティア) マイヤーニッヒにて完成(8月5日)(1901年に補筆) 1901年 ミュンヘンにて作曲者の指揮により初演(11月25日) <編成> フルート4(3、4番はピッコロ持ち替え)、オーボエ3(3番イングリシュホルンと持ち替え)、クラリネット3(2番は小クラリネットと持ち替え、3番はバス・クラリネットと持ち替え)、ファゴット3(3番はコントラファゴットと持ち替え)、ホルン4、トランペット3、ティンパニ、大太鼓、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、鈴、ハープ、弦5部 (ユニヴァーサル版)
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交響曲第5番 嬰ハ短調 Symphonie 5 Cis moll
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<成立史> 1901年 マイヤーニッヒにて作曲に着手 1902年 完成 1904年 ケルンにて作曲者の指揮により初演(10月18日) その後5回にわたって改訂 ⇒ 詳細解説 <編成> フルート 4 (3,4番はピッコロ持ち替え)、オーボエ3 (3番はイングリッシュ・ホルン持ち替え)、クラリネット3 (3番はバスクラと持ち替え)、ファゴット3 (3番はコントラファゴットと持ち替え)、ホルン6、トランペット4、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ、大太鼓、シンバル付き大太鼓、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、ホルツクラッパー、ハープ、弦5部。 (ペータース版)
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交響曲第6番 イ短調 「悲劇的」 Symphonie 6 A moll "Tragische"
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<成立史> 1903年 マイヤーニッヒにて作曲に着手 1904年 マイヤーニッヒにて完成(9月9日) 1906年 エッセンにて作曲者の指揮により初演(5月27日) ⇒ 詳細解説 <編成> ピッコロ1、フルート 4 (3,4番はピッコロ持ち替え)、オーボエ4 (3、4番はイングリッシュ・ホルン持ち替え)、イングリッシュホルン1、クラリネット3、小クラリネット1(クラリネット持ち替え)、バスクラリネット1、ファゴット4、コントラファゴット1、ホルン8、トランペット6、トロンボーン4、チューバ1、ティンパニ2、大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、シロフォン、むち、ハンマー、ヘルデングロッケン(カウベル)、ティーフェス・グロッケンゲロイデ(低音の鈴、鐘に近い)、ハープ2、チェレスタ(できれば2台、またはそれ以上)、弦5部。
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交響曲第7番 ホ短調 「夜の歌」 Symphonie 7 E moll "Nachtmusik"
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<成立史> 1904年夏+1905年夏 マイヤーニッヒにて作曲 1908年 プラハにて作曲者の指揮により初演(9月19日) ⇒ 詳細解説 <編成> ピッコロ1、フルート 4(4番はピッコロ持ち替え)、オーボエ3、イングリッシュホルン1、クラリネット3、小クラリネット1、バスクラリネット1、ファゴット3、コントラファゴット1、テノールホルン1、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ、大太鼓、小太鼓、タンブリン、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、むち、ヘルデングロッケン(カウベル)、ティーフェス・グロッケンゲロイデ(低音の鈴、鐘に近い)、マンドリン、ギター、ハープ2、弦5部。
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交響曲第8番 変ホ長調 「千人の交響曲」 Symphonie 8 Es dur
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<成立史> 1906年 マイヤーニッヒにてスケッチを完成(6月〜8月) 1907年 マイヤーニッヒにてオーケストレーションを完成(晩夏) 1910年 ミュンヘンにて作曲者の指揮により初演(9月12日) ⇒ 詳細解説 <編成> ピッコロ(最低2本、第1ピッコロはだ5フルートに持ち替え)、フルート4、オーボエ4、イングリッシュホルン1、クラリネット3、小クラリネット(最低2本)、バスクラリネット1、ファゴット4、コントラファゴット1、ホルン8、トランペット4、トロンボーン4、チューバ1、ティンパニ(2奏者)、大太鼓、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、低音の鐘(音程指定)、マンドリン(複数)、チェレスタ、ピアノ、ハーモニウム、オルガン、ハープ2、弦5部。 ソプラノ3、アルト2、テノール、バリトン、バスの各独唱、混声合唱2、児童合唱 舞台外 トランペット4、トロンボーン3(合唱の人数が多い場合、木管は倍増される) 第二部では独唱者に次のような役割があてられる。
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「大地の歌」 Das Lied von der Erde
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<成立史> 1907年 南オーストリア アルト・シュルーダーバッハにて第1曲に着手 1908年 南オーストリア アルト・シュルーダーバッハにて完成 1911年 ミュンヘンにてブルーノ・ワルターの指揮により初演(11月20日 マーラー没後) <編成> ピッコロ1、フルート3(3番はピッコロと持ち替え)、オーボエ3(3番はイングリッシュホルンと持ち替え)、クラリネット3、小クラリネット1、バスクラリネット1、ファゴット3、(3番はコントラファゴットと持ち替え)、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ、大太鼓、タンブリン、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、マンドリン、チェレスタ、ハープ2、弦5部。 アルト(またはバリトン)独唱、テノール独唱 (ユニヴァーサル版)
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交響曲第9番 ニ長調 Symphonie 9 D dur
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<成立史> 1909年 アルト・シュルダーバッハにて作曲に着手(10月以降はニューヨークにて書き続ける) 1910年 ニューヨークにて完成(4月1日) 1912年 ウィーンにてブルーノ・ワルターの指揮により初演(6月28日 マーラー没後) ⇒ 詳細解説 <編成> ピッコロ1、フルート4、オーボエ4(4番はイングリッシュホルンと持ち替え)、クラリネット3、小クラリネット1、バスクラリネット1、ファゴット4、(4番はコントラファゴットと持ち替え)、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ(2奏者)、大太鼓、小太鼓、シンバル、トライアングル、タム・タム、グロッケンシュピール、低音の鐘3(音程指定)、ハープ2、弦5部。 (ユニヴァーサル版)
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交響曲第10番 嬰ヘ長調 アダージョ Symphonie 10 Fis dur "Adagio"
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<成立史> 1910年 トプタッハ近郊の山荘でスケッチに着手 (未完のまま) 1924年 エルンスト・クルシェネクにより、二つの楽章の復元が試みられる 1972年 デリック・クックにより、全曲復元の最終稿が完成(クック版といわれる) <編成(第1楽章)> フルート3(3番はピッコロと持ち替え)、オーボエ3(3番はイングリッシュホルンと持ち替え)、クラリネット3、ファゴット3、ホルン4、トランペット4、トロンボーン3、チューバ1、弦5部。 (ユニヴァーサル版)
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