鎌倉手帳(寺社散策)

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鎌倉:長谷寺の観音堂
〜木造十一面観音〜

岡戸事務所
編集:岡戸事務所







長谷寺観音堂


 長谷寺の本尊は、「木造十一面観音」。

 721年(養老5年)、開山の徳道の願いによって、稽文会(けいもんえ)と稽主勲(けいしゅくん)という二人の仏師が、一本のクスノキから二体の十一面観音像を彫り上げた。

 一体は奈良の長谷寺に安置されたが、もう一体は「有縁の地に出現して人々を救うように!」という願いから、行基によって海に投げ入れられたのだという。

 その観音像が15年後、三浦半島の長井の浦に流れ着いたことから鎌倉に遷座されたのだと伝えられている。

 しかし、現在安置されている「十一面観音像」は、徳道の時代のものとは言い難く、室町時代以降の作と考えられるという。

 「十一面観音像」は、高さ9.18メートルで日本最大級。


 鎌倉時代の長谷には、地獄の情景を表す円応寺(新居焔魔堂)があった。
 長谷寺は、その円応寺と極楽浄土へと導く鎌倉大仏とともに浄土信仰に基づく情景を構成する寺院群の一つだったという説がある。





〜長谷寺式十一面観音〜

 長谷寺の「十一面観音像」は、右手に錫杖を左手に蓮華の花瓶を持ち、蓮華座ではなく岩座に立つという独特の像であることから「長谷寺式十一面観音」と呼ばれる。

 金箔は足利尊氏が施し、光背は足利義満が納めたと伝えられている。

 徳川家康は、関ヶ原に出陣する際に参詣し、その後、観音堂を修復したと伝えられている。


長谷観音

 室町時代の作とされる「奈良長谷寺の草創と十一面観音造立の由来」を描いた『長谷寺縁起絵巻』は県の有形文化財に指定されている。

長谷観音
長谷寺縁起絵巻
奈良長谷寺の草創と十一面観音造立の由来。
長谷寺・懸仏
懸仏



長谷寺かきがら稲荷社
かきがら稲荷

 「十一面観音像」を長井の浦に導いたという「かきがら」を祀った稲荷社。

長谷観音の伝説



四万六千日
四万六千日
(観世音菩薩縁日)

 長谷寺は坂東観音巡礼の四番札所。

 8月10日の縁日に参詣すると四万六千日お詣りしたのと同じご利益があるとされている。


坂東三十三観音〜神奈川県の札所〜

鎌倉観音巡礼







長谷寺納札塚
納札塚



長谷寺観音ミュージアム
観音ミュージアム


10/18観音ミュージアムOPEN〜長谷寺・仏教美術の至宝−彫刻編−〜

観音ミュージアム企画展〜鎌倉:長谷寺〜





長谷寺
長谷寺

736年(天平8年)の開創と伝えられる古寺。
本尊の十一面観音は木造では日本最大級の仏像で、坂東札所の第4番。

鎌倉市長谷3−11−2
0467(22)6300

江ノ電「長谷駅」から徒歩5分


江ノ電で鎌倉



長谷寺境内MAP
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