安養院の田代観音は、もとは
妙本寺の東南にあった普門院の本尊であった。
観音信者であった田代信綱は、持っていた観音像のおかげで、戦に勝利することができたとして、観音堂の創建を思い立ち、辻堂(藤沢市)にあった千手観音像の胎内に観音像を納め、尊乗上人を開山に迎え、白花山普門院田代寺を創建したと伝えられている(1192年(建久3年))。
普門院は、1680年(延宝8年)に火事で焼失したため、本尊を安養院に移した。本尊千手観音は、恵心僧都が
江の島から鎌倉へ向かう途中、辻堂の川で亀に守られていた霊木で彫った像とされている。